目次04年2月号
巻頭言 「誌上大会」
すずか路
・小休止
・川柳つれづれ
・人と句「自惚れ集
・例会
・例会風景
・没句転生
・アラレの小部屋
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・インターネット句会
・お便り拝受・あしあと
・大会案内など
・編集後記

 


久美子 
久美子・柳歩整理
悦生・はつこ
柳歩
たかこ

たかこ
柳歩
久美子
北原おさ虫さん 
柳歩









 
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巻頭言

「誌上大会」

 誌上大会全盛である。

 もともと、広く佳句を得るため、あるいは購読者獲得のきっかけとするため、誌上大会を催している柳社はあった。川柳人口の高齢化が進む中、通常大会に比べ少ないスタッフでも実施できるという事情もあるようだ(いずれも私の想像だが)。そこに、このコロナ禍である。
 感染が始まった令和二年は、準備不足や、やがて収束するだろうという希望的観測から、大会を延期あるいは中止するケースが多かったように思う。ところが残念ながらコロナが収まる気配は一向になく、収束を待つよりは「共存」を模索しなくてはならない状況になってきた。
 たとえば昨年の三川連の大会は、二年続けて延期するよりは、たとえ誌上大会であっても開催する方がよいだろうという判断で実施したわけだが、同様の対応をした柳社や団体は少なくなかったと思う。また、番傘系の柳社のようにもともと五年ごとに記念大会を開催している場合、ずるずる延ばすわけにはいかないという事情もあるだろう。かくして令和三年は、かつてないような誌上大会全盛の年になったわけである。
 私は、誌上大会には誌上大会のよさがあると、かねてから思っている。居ながらにして全国どこの大会にでも参加できるし、発表誌という形でふだん目にしない柳誌を読むこともできる。作句のよいきっかけにもなる。かくして、柳歩さんに「ダボハゼ」(何にでも食いつく)と笑われるほど、あちこちの誌上大会に投句をしてきた。しかしそんな私にして、巷間言われる「誌上大会疲れ」を少々起こしてきたと言わざるを得ない(と思いつつ、投句用紙を手にすると、使わないのはもったいないとばかり投句してしまうのだが…… )。

 このような状況にあって、川柳展望社や鈴鹿川柳会は、誌上大会に変更することなく、我慢強く大会の延期を繰り返してきた。しかし、四月に予定されていた展望の大会は、さらに一年延期することがすでに決定している。鈴鹿は六月。感染者数のグラフを見ていると、ちょうど谷間になるような気もするのだが……

                                                                                                                                                久美子 

 
すずか路より
正月も餌を探している雀 戴 けいこ
舌先でリフティングするカフェオーレ 河内秀斗
二人目のひ孫を運ぶこうのとり 村井一朗
偏頭痛隣の部屋で笑い声 西岡ゆかり
残された時間楽しむこの余生 奥田悦生
入院をしたと久し振りの電話 鈴木裕子
山の峰怪しく光る月明かり 瓜生晴男
後が無い旅の延期もオミクロン 加藤吉一
アレクサのようにサポートできません 芦田敬子
悩みごとちょっぴり光射して春 圦山 繁
雪ダルマ日陰者だけ生き残る 小川はつこ
施術後に宿題が出たストレッチ 西川幸子
海見えるこの道わたしお気に入り 水谷ちか子
Happy new year 腹にしみ入る鈴鹿川 長谷川健一
おみくじで一喜一憂するなんて 小出順子
人参乱切り読まれているこころ 柴田比呂志
再会のまた邪魔をするオミクロン 竹内そのみ
大まかな地図を片手に迷う道 小林祥司
古書店の匂い私が蘇る 眞島ともえ
知らぬ間についてしまったなまけ癖 加藤峰子
チーズ盛る県人会のちらし寿司 福村まこと
地元力士勝った負けたで今日も酒 佐藤千四
気の緩みうまく付け入るオミクロン 瀬田明子
コロナ禍の金婚祝い先延ばし 満月庵
除雪後のまたドカ雪に力抜け 寺井一也
もぎたてには勝てぬスーパーのいちご 西山竹里
母の着物で母に抱かれているわたし 澁谷さくら
リモートの飲み会愚痴もエンドレス 玉木りょうこ
遠出してもうこの辺でUターン 磯浜基十
もしかして物価このまま高止まり 神野優子
野暮な人でした愛した人でした 前田須美代
うぐいすも来て欲しいから梅の枝 坂 茜雲
雪化粧紅をさしてる実南天 大川里子
イケメンに関西弁は似合わない 岩谷佳菜子
雄々しいが寿命短い競走馬 西垣こゆき
ラーメンに餃子を添えてまだ元気 松岡ふみお
岳の雪90歳を踊らせる 坂倉広美
清酒派はジイちゃん一人お正月 竹島 晃
初めての雪に初めて履いた靴 勝田五百子
あいづちを打つといつまででもしゃべる 橋倉久美子
握手がわりの肘鉄のようなもの 北田のりこ
マスク生活続き能面顔になる 中川知子
憎い株地球総なめオミクロン 河合恵美子
前売りも買えず当日券買えず 落合文彦
丸二年コロナどうにも止まらない 竹尾佳代子
ほどほどにせんかいコロナウイルスめ 毎熊伊佐男
選外が失敗作と限らない 吉崎柳歩
逆縁の友に言葉がかけられぬ 青砥たかこ
 

整理・柳歩

令和4年1月26日(土) 全員欠席投句45名より
宿題「黒い」 青砥たかこ 選と評
   黒まとい今はどなたも寄せつけぬ 渋谷さくら
   腹黒い人だと秘書は知っている 𠮷崎柳歩 
 止  黒革の手帳に肉じゃがのレシピ 柴田比呂志
 軸  本当の闇の黒さをまだ知らぬ 青砥たかこ
宿題 共選「諦める」 橋倉久美子 選
   外堀を埋められたので諦める 𠮷崎柳歩 
   終電を諦め義理の三次会 竹島 晃
 諦めた頃にコロンと出るおつり 勝田五百子
 軸  諦めてくれない親を持て余す 橋倉久美子
宿題 共選「諦める」 鈴木裕子 選
   諦めた訳は財布が知っている 青砥たかこ
   冷凍の諦めきった魚の目 加藤吉一
 止  諦めません挑戦権のある限り 毎熊伊佐男
 軸  諦めましょう焦げの匂いの台所 鈴木裕子
宿題「自由吟」 𠮷崎柳歩 選と評
   油断しているとつまずく車止め 西岡ゆかり
   乗るだけで一苦労するハンモック 北田のりこ
   あやとりの指は達者な認知症 北田のりこ
   成り行きを視るほかはないオミクロン 𠮷崎柳歩 
席題 なし
     
     
     
     
     
     
     
誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『詳しい』  応募114句
  22点  詳しくは教えてくれぬ予告編 戴 けいこ 
  15点   これ以上詳しく聞くと金が要る 橋倉久美子
  14点    詳しくは語らなくてもいい離婚 𠮷崎柳歩
  10点   真実も嘘も詳しく載るネット 渋谷さくら
   9点  社長より現場くわしいパートさん 小林祥司
   8点  詳しいが理解ができぬ説明書 落合文彦
      コンビニにちょっと詳しい独り者 岩谷佳菜子
    7点  通販に詳しくなった引きこもり よしひさ