ではお先に失礼してコメントを書かせていただきます。
一年間、ネット句会の選者をさせていただく事になりました愛知県瀬戸市、フェニックス川柳会の北原おさ虫と申します。自分の持てる力を全て出し切って選をしたいと思います。皆様どうぞよろしくお願いいたします。
平凡な言葉で非凡な事を言う・・そんな句に合えたらいいなと思っています。でもそんな句はそうはお目にかかれません。一方、難しい言葉で当たり前のことしか言わない句、・・これは頻繁に見かけます。どちらが上かは一目瞭然です。
選者の仕事はいい句を漏らさず掬い取ることだと思っています。判断の基準はいい句かどうかだけ。間違っても自分の好みで選をしてはいけないと思っています。
こんなスタンスで選をさせていただくつもりです。いい句をどんどん投句してくれたら嬉しいです。
では今月のコメントです。
秀1 青い眼の語る日本は美しい
ストレートに読むと青い眼、つまり外国の人が語るのを見て、自分も日本の美を再認識した、と言う句の作りです。では黒い眼、つまり日本人はどう見ていたのか。否定的な意見も読み取れる深い句でした。
秀2 まだ誰も僕の魅力に気づかない
こんなふうに考える事が出来る人って素晴らしいです。人はナルシストと馬鹿にするかもしれませんが、これも立派な才能だと思います。まだ誰も・・がユーモアを醸し出しています。
秀3 半額のシールはいつも魅力的
老若男女を問わず、みんなが納得できる句です。なんてったって半額ですからね。それで完売できるのならお店も大助かり。でもお店は損はしていませんよ。まさに魅力的なシールです。
佳 それなりの魅力もあった左遷の地
住めば都と言いますからね。昔、釣りバカの映画で離島に転勤したハマちゃんが釣り三昧を楽しんでいたシーンを思い出しました。どんな魅力かまで書くのは野暮。「それなり」でぼかしたところがいいです。
佳 魅力だと気づいていないのが魅力
いわゆる能天気。私みたいな人。確かに人には好かれるけれど、それが魅力とは・・? 逆の発想で句を作っているので面白い句になりました。
よく見ればひとつぐらいはある魅力
私にもあるかなあ(笑) ゴキブリ好きの私としては彼らにも何か魅力を見つけてやってほしいものです。「ひとつぐらい」がどうでもいいような魅力に聞こえてクスッと笑える句です。
佳 カスミ草の魅力知ってる薔薇の花
カスミ草は脇役、薔薇は主役と読めば作者の言いたい事がわかります。大河ドラマでも脇役には名優を当てることが多いです。でも脇役は所詮、脇役なんですね。多分皮肉も入っているのでしょう。
佳 全盛期知ってる妻のピンヒール
知っているのはピンヒールと読みました。魅力の字は入っていませんがピンヒールですから自ずと推察できます。それが今では・・と言う句でしょうか。ピンヒールが効きましたね。
以上です。いい句が多かったです。楽しく、苦しく選をさせていただきました。さすが鈴鹿ネット句会だなと感じました。
また来月もよろしくお願い致します。