昨日だったか、「サラ川」のことしの入選作の発表があった。全国から5万4000句の応募があり、100句が選ばれたらしい。時事と絡めた、
ミャクミャクと続く気配の物価高
など、なかなかの力作もあったようだ。
だが、生成AIを利用しないと仕事にならないような近年のサラリーマンにとって、川柳の作句でもAIを利用する人は当然増えて来る、いや、現在でもいないはずはないだろう。なにせ575を組み合わせればできてしまうのだから…。
水木しげるの出身地である鳥取県の境港市では、妖怪をテーマにした川柳のコンテストを2006年から実施してきて毎回多くの応募者があったらしいが、今年を最後に終了することになったそうな。
理由はお察しの通り、本人の考えた作品かAIによる作品か見分けが付かないから、ということらしい。
そのうち我々の世界でも、AIを巧く使ってできた作品が大会などで出句される(すでにあるかも?)かも知れない。経験を積んだ選者でも見抜けないかも知れない。「とにかく抜ければ良い」という投句者も出て来ないとは限らない。AIを使った作品が抜けても嬉しいはずはないのだけど、課題吟の競吟に支えられた現在の川柳界では、あり得ることだろう。嫌な世の中になった。