先程届きました。発送に携わっていただいた方々、ありがとうございました。
最近誌上互選の成績が良く、うきうきして開封し、真っ先に見たところ、
2句とも自信作だったのに、1句しか、しかも1点しか入っていない!!
えっ…どういうこと、私、やっぱり才能ないんだ、もうやめちゃいたい…とがっくり。
庭仕事の休憩がてら見たので、その後の作業に支障が出そうでしたが、
随分前の誌上互選のお題“済む”に、
“蚊取り線香ついたマッチの気は済んだ”
という句を出したのですが、これも1点しか入りませんでした。
でも、その頃はスペースがあったため柳歩さんがひとこと書いていて、
“りゑさんの句の見つけはよかった。”
と書いて下さったのを思い出し、気を取り直しました。
きぬうらにいた頃、“結論”(うろ覚え)というお題の選者をしたことがあって、どうしても上五に“結論”がくる句ばかりになり、秀句も
結論は豆乳鍋になりました
を採ったところ、もう秋田に帰っていた猪一郎さんに、
“上五が結論の句ばかり採るんじゃない”
と注意された記憶があるので、
(上五に“本物”がこないようにしよう!!)
と自分なりに考えて、2句とも上五には入れなかったのですが、世間(?)は厳しかった…。
久美子さんが確か、
“複数の句を出すときは、題を読み込まない句をひとつ作る”
とおっしゃっていて、それも参考に、1句は“本物”を詠み込んでいなかったのですが、それには点すら入りませんでした。
つらつらと書いているうちに気を取り直しました。庭仕事に戻ります。
りゑさん
お元気そうでよかった。
二カ月続けてトップ入選だったもの、そりゃ作る時士気上がりますよね。
でも、ひとりが選ぶ選ならともかく50人以上の共選。思惑が外れるのは仕方がないかも。
斬新な句や、力入れ過ぎた句はなかなか選んでもらえない。
私も二句出しの時は、どちらかは読み込まないようにしています。読み込まない句の方が、たくさん点が入ることはまずないような気がします。
無難でちょっとひねった句に点がよく入りますね。
真剣に読んでくださって、編集者は喜びますよ。
畑仕事は肩透かし食わないと思いますから、気を取り直して頑張ってくださいね。
「久美子さんが確か、“複数の句を出すときは、題を読み込まない句をひとつ作る”とおっしゃっていて」の部分について、ひと言。
形容詞や副詞の題についてはそのように心がけていますが、名詞(特に具体的なものを表す名詞)の場合、私は基本的には読み込み中心です。
要は、複数の句を投句するときは、内容はもちろん、句の形(読み込むか読み込まないか、題の言葉がどこに来るかなど)もできるだけ違うものを投句するようにしている、ということです。
でも、中身あっての形です。
「本物を上五に持ってこない」ことや「読み込まない句を作る」ことが、万一目的(あるいは目的的)になってしまっていたなら、その辺りに無理があったのではないでしょうか。
以上、りゑさんの書き込みをわざと少々曲解(?)して書きました。
すみません。
名詞にも「瓶」や「刀」などの具象名詞や「正義」や「本物」など、形のない抽象名詞があるからね。抽象名詞は句の中に読み込まないと「その題に凭れやすい」、つまり「本物なり本物なり」とセットになりやすい。
課題吟は最初から前句付ではないのだから、その言葉を読み込んでも一向に構わない。上5に置こうが中7に置こうが問題ない(4音だから下5には使いにくい)。りゑさんの没句は、難しい(新しい?)言葉が二つも使ってあったけど、互選の投票者はある意味、無責任だからその言葉を調べてまでは吟味してくれないからね。
誌上互選でたくさん得票した句が秀句だとも限らない。大きな大会などでは、むしろ没になる確率も高いだろう。1点や無得点の方が入選する確率は高いかも知れないよ。