４社目は公開できぬ布マスク　　　　　　　　　 　　 　　繁
布マスクつけていますか昭恵さん　　　　 　　 　 　彰宏
マスクから鼻を出してはいけません　　  　　　 　　彰宏
待ち望むマスクいらない自由な日　      　　　    　春爺
遅刻するマスクの下はノーメイク　　 　 ビジイグランマ
医療者に回してほしい良いマスク　　　 　　　　　　竹里
マスクしたままではできぬにらめっこ　　 　　 　　　竹里
布マスクの型紙配るよいお店　　　　　　　 　　　  のりこ
わたくしの美貌マスクで見せられず　　　　 　　 久美子
小顔用マスクが二枚やってくる　　　　　　　    　久美子
すれ違う車もマスクしていそう　　　　　　　　 　 　たかこ
マスクには負けぬ濃いめのアイライン  ビジイグランマ
そのうちに顔の一部となるマスク　　　　 　　　　久美子
マスクして耳の仕事がひとつ増え　　　　 　　  　久美子
マスクのおかげすっぴんで買い物に　　　 　　　　　Ｋ子
アベノマスク届く頃には店にある　　　　　　 　　　　　繁　　　　　
低い鼻マスクが似合う日本人　　　　　　　　 　　　 春爺　　
話よりマスク気になる百合子さん　　　　　　 　　 　祥司
サングラス帽子マスクで散歩する　　　　　　 　　　明子
手土産は高級和菓子よりマスク　　　　　　　　 　たかこ

嫁が作ったマスクだと自慢する　　　　　　　　　 　　Ｋ子
強盗にとってマスクは必需品　　　　　　　　　　　   彰宏
令和二年マスクしながらプロポーズ　　　　　　 　　 Ｋ子
そのうちに豚もマスクの豚コレラ　　　　　　　　　 ブンゴ
石鹸の香り洗いたてのマスク　　　　　　　　　　　  竹里
にこやかな顔にはならぬデスマスク　　　　　　　　 竹里
マスクして回覧板とゴミを出す　　　　　　　　 　 　 　Ｋ子
鼻水もよだれも隠すいいマスク　　　　　　　　    久美子
おぼつかない手つきでマスク縫う男　　　　　　　　 裕子
白無垢の花嫁もする白マスク　　　　　　　　　  　　 明子
唇を描いて驚かせるマスク　　　　　　　　　　      のりこ
マスク買う夢に毎晩うなされる　　　　　　　　　 　たかこ
マスクして入らなくてもよいお風呂　　　　　　   　　竹里
お葬式遺影はマスクしていない　　　　　　　　   　　　繁
ちっぽけで総理そっくり布マスク　　　　　　　　　 　祥司
品切れのはずのマスクを皆がつけ　　　　　　　  　祥司
ポチタマもいまにマスクを着けられる　　　　　　       繁                
マスクした娘と知らず会釈する　　　　　　　　　　 まこと
タバコ屋がマスクしたまま吸う煙草　　　　　　  　まこと
マスク外してうちで踊ろう　　　　　　　　　　　　　 　 Ｋ子

くしゃみにも咳にも耐えているマスク　　　　　　 久美子
溜めていたマスクも底をついてくる　　　　　　　 久美子
手作りの恥ずかしいけどペアマスク　　　　　　　  定昭
このままじゃ真夏もマスク要りそうだ　             　 　繁
アベノマスクきっと着けない昭恵さん　　            　 繁
マスクしてさあ出掛けるかポストまで　　　　　     彰宏
お疲れかマスク歪んでいる総理　　　　　　　　     彰宏
ガンマンのマスクは砂塵防ぐため　　　　　　　　   春爺
白い目で見られぬようにするマスク　　　　　　 久 美子
カバさんのあくびマスクで隠せない　　　　　　 　久美子
銅像はみんなマスクをさせられる　　　　　　　　  のりこ
マスクして妻の悪口言ってみる　　　　　　　　　　　   繁
マスクしていてもウナギのいい匂い　　　　　　   たかこ
マスクしてまではやらない土俵入り　　　　　　　　 竹里
マスク取り笑える時はきっと来る　　　　　　　　　　竹里
フル回転で作ってくれているマスク　　　　　　　    竹里
有るとこに有るのかマスク寄付の記事　       　   祥司
マスク顔となりのポチも馴れてくれ　　           　　祥司
布マスク映る時だけ着けている　　　　　　　　  　　   繁
答弁の途中でずれてきたマスク　　　         　　久美子

こんないいお天気なのにするマスク　　        　 久美子
虹色のマスク私のオリジナル　　　                  たかこ
団子鼻隠してくれる良いマスク　　　　　　　　　　 のりこ
連れあいがマスクしたまま帰らない　　　　　 　　 　Ｋ子
マスクしてアサギマダラを待っている　　　    　　 　Ｋ子
鼻髭がマスクの下で拗ねている　　　　        　   まこと
茶碗蒸し？いいえ蒸気で再使用　　　　　　　   　　春爺
二礼二拍手一礼をするマスク　　　　　　　　　　     Ｋ子
色形みんな違っていいマスク　　　　　  ビジイグランマ
マスクしたキスも濃厚接触者　　　　　　             定昭                    
コロナ収束マスクの山が出来ている　　 　  　     茶娘
マスクではうまくいかない口封じ　　　　　　　 　  　竹里
洗ったら明日もがんばれるマスク　　　　　　　　 　 竹里
マスク越し打者の心理を見抜く捕手　　　　　　　 　　繁
アべマスク踏み絵のごとく扱われ　　　　　　　   　 虎雄
捨ててあるマスクうっかり触れない　　　　　　　  たかこ
不潔では役目を果たさないマスク　　　　　 　 　久美子      
マスクして怪しい本を買った過去　　　　　　 　　　 春爺
おしゃべりも無口もみんなするマスク　　　　　　    竹里
百合子にも負けぬたかこの柄マスク　　　　　　 　 祥司

表情を読まれぬようにマスクする　　　　　　　　   のりこ
免許証財布マスクと確かめる　　　　　　　　　　 久美子
校則で白と決まっているマスク　　　　　　　　  　久美子
働いたマスク感謝をして捨てる　　　　　　　　  　　竹里
マスクしたままでも構わない指揮者　　　　　 　　　竹里
本当の顔をマスクが忘れさす　　　　　　　　　 　　まこと               
手拭いでマスクしました大掃除　　　　　            ようこ
お好みの酒の匂いがするマスク　　　　　　 　　　　 　進
不足していても拒否する黒マスク　　　　　　　　  のりこ
鍋奉行マスク外すと叱られる　　　　　　　　 　　　たかこ
イエカツはマスクづくりで日が暮れる　　　 　　　   春爺
七十五日過ぎてもマスク着けている　　　　 　　　　Ｋ子
売れそうで売れない透明のマスク　　　　　 　　 　　　進
終息をしたらマスクの供養する　　　　　　　 　　　  春爺
落とし物カラス天狗の黒マスク　　　　　　　 　　　　明子
幸せの白いマスクで待ってます　　　　　　　　  　  定昭
マスクには転用できぬアイマスク　　　　　　　　　のりこ
ドラキュラにも口裂け女にもマスク　　　　 　　　 久美子
主義主張書いて着けてもよいマスク　　　　　  　　竹里
マスクすることに疲れがみえる耳　　　　　　　　　　  繁

制服に合わせマスクもアルマーニ　　　　　　　 　まこと
N９５何だか高そうなマスク　　　　　　　　　　 　 　のりこ
帰ったら洗って干してやるマスク　　　　　　　  　たかこ
マスクして買い物知らん顔できる　　　　　　　    たかこ
ブラジャーもマスクも白に決めている　　　　 　　久美子
花粉症黄砂とマスク忙しい　　　　　　　　　　　 　　祥司
マスクより人との距離の２メートル　　　　　       　竹里
密告したのは黒マスクの女　　　　　　　　　　　 　 　Ｋ子
オンライン会議マスクが浮いている　　　　 　 　牡丹餅
マスクにも暑く苦しい夏が来る　　　　　　　　　　 　春爺
アベノマスクやっと隠れる鼻と口　　　　　　　　    　　繁
へたらずに凛とマスクの役目する　　　　　　　　　 春爺
まだマスクするには早い新生児　　　　　　　　　久美子
念のため手配写真もマスク顔　　　　　　　　　　  まこと
欧米で永住権を得たマスク　　　　　　　　　　　　 まこと                       
棺桶に入る時にもするマスク　　　　　　　　　　　　 　繁
チャックしてマスクを着けてほしい口　　　　　　    竹里
真夏日のマスクはちょっとした修行　　　　　　　久美子
初対面なのにマスクが外せない　　　　　　　　  久美子
健気なりアベノマスクをした総理　　　　　　　　　　 竹里

検品のために出戻る布マスク　　　　　　　　　　 　 竹里
小物干し家族数だけ干すマスク　　　　　　　　　  のりこ
マスクの句ばかり考え鍋焦がす　　　　　　         のりこ
利き酒をするとき邪魔になるマスク　　　             竹里
運命に追い詰められてデスマスク　　　　　　　　　  　進
マスク着け月に帰ったかぐや姫　　　　　　　　　　  春爺
百年後昔話になるマスク　　　　　　　　　　　　　　   Ｋ子
舞妓さんのマスク姿も色っぽい　　　　　　         たかこ     

柳歩の句、各７句推薦（投句数８６句中）

たかこ選
マスクにも私にもある裏表　　　　　　　　 　　       柳歩
相変わらず詭弁並べているマスク　　　　　　　　　
花柄のマスクは僕に似合わない　　　　　　　　　　
言わザルの他の二ザルもするマスク　　　　　 　　
キャッチャーのマスクはウイルスに弱い　　　     
グロテスクな形で落ちているマスク　　　　　　　  
説教をやや柔らかくするマスク　　　　　　　　　　 

久美子選
なにか言いたくてうずうずするマスク　　　　　　   柳歩
辻斬りをするとき役に立つマスク　　　　　　　 　   
令和２年いずれ史実になるマスク　　　　　　　     
グロテスクな形で落ちているマスク　　　　　　　　 
嘘つきは嘘つきマスクしていても　　　　　　　　　 
内側で舌を出されているマスク　　　　　　　　　   
マスクしたままで挨拶する遺族　　　　　　　　　     

竹里選
マスクにも私にもある裏表　　　　　　　　　　      　柳歩
お相撲さんにアベノマスクは使えない　
黙秘するときに都合のいいマスク　
持っているだけでは意味のないマスク
辻斬りをするとき役に立つマスク
収束ができたら下がるマスクの値
内側で舌を出されているマスク