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 | 目次11月号 ・巻頭言 「 番傘百周年記念大会」 ・すずか路 ・小休止 ・柳論自論 ・リレー鑑賞 ・ひとくぎり ・例会 ・例会風景 ・没句転生 ・インターネット句会 ・特別室 ・アラレの小部屋 ・前号印象吟散歩 ・誌上互選 ・ポストイン ・お便り拝受 ・編集後記 
 | たかこ 整理 柳歩 伴久・柳歩 日野 愿 たかこ 柳歩 清水信 橋倉久美子 柳歩 | 
 
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| 巻頭言 | 
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		 番傘に所属しているわけでもない私だが、去る十月十二日、なら100年会館にて開催された「百周年記念大会」は、参加することにおおいに意義を感じる大会だと思っていた。 参加者数は、このたび文化勲章をめでたく受章された作家の田辺聖子著書「道頓堀の雨に別れて以来なり」の出版記念大会で、396名、十年前の、「番傘九十周年大会」は675名だったそうだ。高齢化が案じられて久しい川柳界ながら、今回の百年記念大会は、千人を上回ったのである。これらは、当日記念の品としてもらってきた「番傘川柳百年史」に詳しく載っている。全四百ページの「百年史」はとても読みやすい編集がされている。 
		 当日、私が会場に着いたとき、既に数百名の人の波が揺れていた。 
		
		そしてその後、思うところあって、時実新子さんの「川柳大学」を辞め句風も微妙に変わった(?)頃、ある人から電話が来た。内容は、番傘のような古い句を作ってどうしたのか、というようなものだった。 今回の大会は、番傘以外の人も大勢参加されていたように思う。川柳は人間を詠う文芸だから、北から南からたくさんの人が集まった。川柳史に残る一瞬を同じ場所で同じ空気を吸えたことが、単純にうれしかった。いろんなハプニングはあったが、それも、いい思い出にしたい。 たかこ | 
| すずか路より | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| リレー鑑賞「すずか路を読む」 | 
|      ・かぶと煮の目玉率先して食べる    橋倉久美子 ・持久戦ならば絶対勝つ自信      鍋島 香雪 ・縮んでいく自分から目をそらさない  くのめぐみ 
		・洗濯を溜めて五輪へ燃える妻     山本 鈴花 
		・一年で二つ年取る親の老い      高橋まゆみ 
		・やっとこさ秋の気配を運ぶ風     安田 聡子 
		・買い物のついでに寄った墓参り    吉崎 柳歩 
		・充電をしてますノックしないでね   青砥たかこ (堺番傘川柳会 阪南市在住) | 
| 10月25日(土)例会より | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 特別室 | 
| ななかまど(4) 清水 信 
								 男の肉体では、どこが美しいか。 時実新子は(1)白い紙巻煙草をはさんでいる時の男の指は美しい。(2)酒を飲むために、盃やグラスをにぎっている時の男の指は切ない。更に(3)モノを書いている時の男の手はきりりと厳しいから「好き」と言う。 これは結構、男ごころをくすぐる。一億総嫌煙時代の常識に抗して、タバコを礼賛するなんて、恰好良くはないか。煙草を吸わないカウボーイや、ギャングが、いるものか。煙草を吸わないジャン・ギャバンや、煙草を吸わないゲイリー・クーパーや、煙草を吸わないヘンリー・フォンダがいるものか。 
								 今や、ギャンブル(パチンコや競馬)も、酒も、ゴルフや野球やサッカーも、女性専門となってしまって、神が男(ダンディ)のために呉れた最後のプレゼントは煙草だけになってしまったのである。 
								・君は日の子われは月の子顔あげよ 
								 これら新子佳句を見れば、彼女の味方の様相が分かるだろう。 
								 大会では、自分も「ぱくり作法」を説いて、ワルの勧めをしてみた。冗談だと思って貰って良いわけだ。 
								・まだ咲いているバカ百日紅 盗作は厳に戒めるべき問題で、厳罰を以て臨むべきだが、元句よりも良い「まね句」もあり得るわけで、そういう遊び心まで封殺すべきではないと、自分は思っている。 (文芸評論家)清水信 | 
| 誌上互選より 高点句 | |||||||||||||||||||||
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