前月入選句発表 お題「過ぎる」
 

橋倉久美子選

  飲み過ぎに妻が牽制球を投げ よしひさ
  巻き過ぎたネジに後悔してる親 吉一
  心配性母は荷物が多過ぎる 北田のりこ
  断崖にひっそり咲いたまま過ぎる 小林正弥
  最初から上手過ぎても疎まれる 柳歩
  幸せが過ぎて心がマヒしそう 青砥たかこ
  鈍行の窓にも過ぎて行く月日 堤 伴久
  リモコンの暮らしに甘え過ぎている 柳歩
  過ぎた日のツケを天引きされている 堤 伴久
  気づかずに通り過ぎても咎められ 吉一
  ハワイまで伊勢名物を売るつもり 眞二
  特急の風圧に耐え通過駅 北田のりこ
秀3 書きすぎたハガキ切手を足しておく 青砥たかこ
秀2 過ぎてから右折指示出す妻のナビ ドア宝
秀1 エリートの通り過ぎ行く無人駅 眞二
軸  昼寝している間に過ぎる日曜日 橋倉久美子
堤 伴久選
  重すぎる餅を負わされ1歳児 なごみ
  大切にしたい僕には過ぎた妻 鬼ころし
  リモコンの暮らしに甘え過ぎている 柳歩
  飲み過ぎたらしいあなたに溺れそう よしひさ
  昼寝している間に過ぎる日曜日 橋倉久美子
  心配性母は荷物が多過ぎる 北田のりこ
  全盛期過ぎて代打の二割五分 小林正弥
  巻き過ぎたネジに後悔してる親 吉一
秀3 出来過ぎた話にやはり裏があり ドア宝
秀2 竜宮で過ぎた時間は惜しくない 橋倉久美子
秀1 ただ時が黙って過ぎただけでした 青砥たかこ
鈍行の窓にも過ぎて行く月日 堤 伴久
 
 

どなたでも投句できます

今月のお題「鏡

岩田明子・中田たつお 共選

締切り:平成20年1月15日
発  表:平成20年1月20日