目次02年3月号
巻頭言 「表紙絵」
すずか路
・小休止
・川柳つれづれ
・人と句「令和元年」を読んで
・例会
・例会風景
・没句転生
・アラレの小部屋
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・インターネット句会
・ポストイン
・お便り拝受・あしあと
・大会案内など
・編集後記

 


たかこ
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巻頭言

「表紙絵」

 これまで花とか人物を表紙絵に描いてきたが、昨年の十二月号は絵のモチーフの一つ「ピエロ」を描いてみた。ボストンバッグの上に腹ばいになっているひょうきんなピエロ。鉛筆のデッサンのままに印刷に回して雑な仕上がりだったが、これが思いのほか反響があった。わざわざ切手を貼った郵便で「今月の表紙絵はよかったよ」と言って下さった人もいたのだ。めったにないことで逆に驚いてしまった。
 何も言われないのは、認められているのではなく、どうでもいいという証明でもあると考えて来たが、やはりマンネリはいけない。かといって、常に変わったものにチャレンジもできない。

 「青砥さんなら、ちゃっちゃっちゃっと描けるやろ」と言われることがある。ちゃっちゃっちゃっと描いた絵に思われていると言うことでもある。
 ある同人誌の挿絵、ひと筆で書かれたイラストが使われている。感性の違いもあるが、なにかしら感じさせられるものがある。空間のバランス、小説などのプロローグにいい役割をしていることもある。
 具象の絵は、誰が見ても何が描かれているか分かるが、それでも、川柳と同じで感じ方は少しずつ違う。
「絵心」とは、絵を描きたい気分と絵を解する趣味の意味がある。絵は描けないが観るのは好きな人は多い。

 以前何処かに書いたが、イタリアはウフィッツイ美術館の「ビーナスの誕生」の前で、思わず涙をこぼしたら、隣にいた外国の女性も同じように泣いていて、思わず頷きあってしまった…。感動をすること、それも「絵心」だと思う。

 拙い表紙絵だが、誰か一人の心に届けば時間を絞り出して描いていることが報われる気がする。そんな絵を心がけて行きたいとも思っている。

 表紙絵がうまく挨拶してくれる たかこ

                                           たかこ

 
すずか路より
登園を嫌がるからと呼べぬ鬼 中川知子
後に出るゴミ考えてお買い物 河合恵美子
優しくはない年寄りにキャッシュレス 落合文彦
バス電車会社病院みなマスク 毎熊伊佐男
遠ざかる汽笛のように物忘れ 村井一朗
私も飛んでみたいと林檎剥く 奥田悦生
添い寝するひとなく想う遠き日々 寺前みつる
庭の梅咲いてラインで子に送る 鈴木裕子
気のせいかヘリコプターが追ってくる 竹口みか子
厳寒に滝のしぶきも凍り付く 瓜生晴男
感染も汚染も批判出る初動 加藤吉一
眠れない夜にはいつも料理本 安田聡子
歳とった恩師は呼ばぬクラス会 芦田敬子
手術着に着替え不安が増してくる 圦山 繁
中止ならあきらめがつくコンサート 西川幸子
父母の匂いが消えてゆく実家 小川はつこ
ウイルスが怒って地球熱を出す 長谷川健一
やっと来る最後の車待ち遠し 水谷ちか子
絵手紙の中のおでんがおいしそう 小出順子
通帳のハンコまたもや間違える 川喜多正道
愛妻家ですかと妻が訊いてくる 柴田比呂志
のほほんと咲いてる花のひとり言 竹内そのみ
若者の多くは電話恐怖症 樋口りゑ
初めての街だ頼りはスマホナビ 眞島ともえ
温暖化に将来像が肌寒い 小林祥司
あきまへん言うて商人蔵を建て 藤村洋子
すれ違いざまの日本語止まる足 福村まこと
春爛漫マスクは外す花見酒 佐藤千四
死んだ子の歳を数える誕生日 西野恵子
ピッタリと雨戸閉ざして眠る家 瀬田明子
散歩より運動になるウォーキング 西山竹里
猛禽の矜持保ってほしい鷲 日野 愿
お喋りが料理の味を盛り上げる 岡ア美代子
歴史から削除してある過去の恋い 玉木りょうこ
披露宴終わったあとの請求書 神野優子
気持ち良く欠伸思わず声も出る 前田須美代
新品のタイヤは違う乗り心地 佐藤近義
バイキング和洋中華で皿だらけ 坂 茜雲
福は内現状維持を願う豆 大川里子
久し振り親子で飾るお雛様 岩谷佳菜子
迷いつつやっぱり髪を染めている 西垣こゆき
コロナ菌忍者の如く忍び寄り 松岡ふみお
私の「昔」と合わぬ子の「昔」 坂倉広美
治ったらギックリ腰もすぐ忘れ 勝田五百子
トランプに兵器爆買い約す人 竹島 晃
三十五年勤めてくたびれた心 橋倉久美子
登り坂続きピンチのふくらはぎ 北田のりこ
不要不急典型的な趣味の会 吉崎柳歩
久々の針カーテンの裾直し 青砥たかこ
 

整理・柳歩

2月22日(土)例会より

宿題「渋い」 橋倉久美子 選と評
   お話は済みましたかと渋いお茶 東川和子
   D51の渋さを知っているレール 坂倉広美
 止  渋柿の老後のような吊し柿 小出順子
 軸  渋いのが抜けて好々爺になった 橋倉久美子
宿題 共選「コピー」 鈴木裕子 選
   閃いた言葉を脳はコピーせぬ 圦山 繁
   コピーした鍵を渡して深い仲 坂倉広美
 止  嬉しさを拡大コピーするいつも 柴田比呂志
 軸  いい笑顔だ拡大コピーして貼ろう 鈴木裕子
宿題 共選「コピー」 東川和子 選
   それぞれが拡大コピーする噂 橋倉久美子
   桜色にコピー一人きりの夜は 柴田比呂志
 止  コピー機が壊れたように出る土筆 小出順子
 軸  ビートルズコピーバンドと春になる 東川和子
宿題「自由吟」 青砥たかこ 選
   働いているふり空気清浄機 西山竹里
   食べすぎを防いでくれる個包装 北田のりこ
 止  総理切腹桜見る頃見られそう 毎熊伊佐男
   リピーターがいなきゃつぶれる開業医 青砥たかこ
席題「断る」 清記互選 高点句
 9点  試食した後は断りにくくなる 小出順子
 8点  断れば干される官僚の悲哀 吉崎柳歩
 7点  考えておくと言われて真に受ける 川喜多正道
   断っておきますワタシ既婚です 小川はつこ
 6点  新入社員スッと断る食事会 中川知子
   地球からの断り状で袋やめ 芦田敬子
誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『 強い 』  応募100句
  14点  ジャンケンに強いとたまに得をする 青砥たかこ
  12点   コシの強さは期待されない伊勢うどん 橋倉久美子
  11点    筆圧の強さ信じる借用書 西野恵子
   9点   「行きたくない」強く言えない自衛官 圦山 繁
    8点   強い子と言われ泣き泣き立ち上がる 西垣こゆき
    守る子がいるから強くなれる母 中川知子