前月入選句発表
お題「沈む」
青砥たかこ選
陽が沈む真っ赤に染まる水を汲む
山本喜禄
心持ち声を沈めて読む弔辞
唐変木
沈んでもまた這い上がるヒルズ族
山本喜禄
沈むほどますます燃える砂時計
和宮
わだかまり酒に溶かされ胃に沈む
秀坊
もの固い男の胸へ沈む恋
小太郎
日本もやがては沈む温暖化
山本喜禄
沈んでばかりいるから運が避けていく
柳歩
秀3
励ましたつもりが気落ちさせている
金庫番
秀2
宿題を残したまんま陽が沈む
唐変木
秀1
惚れたなら乗る泥船と知ってても
橋倉久美子
軸
泣きながら沈む夕日もあるだろう
吉崎柳歩選
好かん男を底なし沼に沈めちゃう
のりこ
励ましたつもりが気落ちさせている
金庫番
小春日に沈んだ顔を天日干し
丹川 修
沈黙の妻よ理由が解らない
絵日傘
沈む日を追って西行き便が飛ぶ
小太郎
沈むのはそこまで さあてカフェオーレ
かずこ
宿題を残したまんま陽が沈む
唐変木
惚れたなら乗る泥船と知ってても
橋倉久美子
陽が沈む夢の続きはまた明日
唐変木
秀3
泣きながら沈む夕日もあるだろう
青砥たかこ
秀2
太陽が赤い切り絵にして沈む
絵日傘
秀
1
心持ち声を沈めて読む弔辞
唐変木
軸
金魚鉢の底に沈んでいる命
どなたでも投句できます
今月のお題
「
社長
」
青砥たかこ・吉崎柳歩 共選
締切り:平成18年12月15日
発 表:平成18年12月20日