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21年3月「華やか」
21年3月「きっちり」
21年2月「 ゆとり」
21年1月「 試す」
20年 12月「切替え」
20年 11月「力」
20年 10月「辞書」
20年 9月「客」
20年8月「住む」
20年7月「食べる」
20年6月「休む」
20年5月「野放し」
20年4月「取る」
20年3月「けち」
20年2月「けなす」
20年1月「鏡」
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前月入選句発表 お題「 手紙」

鈴木順子選

  絵手紙が癒してくれた五月病 なごみ
  追伸に思いの丈を滲ませる ドア宝
  あちこちに出すと実らぬラブレター 松谷大気
  サインだけ社長手書きの詫び手紙 眞二
  拝啓の先が進まぬ筆無精 ドア宝
  言い憎いことは書面にして送る よしひさ
  電話では言えない事を書く手紙 眞二
  宅急便の野菜に添えた国訛り まりえ
  母に出す文丁寧に貼る切手 佐藤千四
  8円の切手貼られた父の文字 柳谷益弘
  ありがとうの一言 旅立ちの手紙 キビレ
  追伸のただ一行にある本音 なごみ
  文豪の生活臭のある手紙 柳歩
  色褪せた手紙に過去をあばかれる 青砥たかこ
  絵心をハガキに生かす老いの趣味 ドア宝
  亡母からの手紙はどれも捨てられぬ 柳歩
  母からの文と写真が今の妻 佐藤千四
  もう一度読み直しするいい手紙 柳歩
  踏み出した一歩へ励ましの手紙 キビレ
秀3 口下手が口説き落としたラブレター 春葉
秀2 お誘いの文字まで跳ねてくる手紙 青砥たかこ
秀1 やわらかな時間に抱かれ書く手紙 丹川 修
軸  書けぬ程の幸か不幸か来ぬ手紙 鈴木順子
寺部水川選
  色褪せた手紙に過去をあばかれる 青砥たかこ
  想いでの手紙へ亡妻のかくれんぼ キビレ
  姉からの手紙が何故か嬉しそう 松谷大気
  ポストから抱きしめられて来た手紙 きろく
  好きでした過去形になる置き手紙 眞二
  お誘いの文字まで跳ねてくる手紙 青砥たかこ
  ありがとうの一言 旅立ちの手紙 キビレ
  見上げれば父の手紙が降ってくる かずこ
  菓子折りに添えた手紙が返される 丹川 修
  口下手が口説き落としたラブレター 春葉
  あちこちに出すと実らぬラブレター 松谷大気
  ごめんねの一言だけの置き手紙 丹川 修
  悔しさも未練も残る古手紙 きろく
  行間にあなたの心見え隠れ 柳谷益弘
  絵手紙の僅かな文字に盛る元気 加藤吉一
  愛という字を手紙に書くとくどくなる 寺川弘一
  ペンパルの乱を持ち込む草書体 伊田網人
秀3 やわらかな時間に抱かれ書く手紙 丹川 修
秀2 母からの文と写真が今の妻 佐藤千四
秀1 キッチンに頭を冷やすとの手紙 伊田網人
軸  少しずつ女を見せてきた手紙 寺部水川
 
 

どなたでも投句できます

今月のお題 「 軽い 」

鈴木順子・寺部水川 共選

締切り:平成21年6月15日
発  表:平成21年6月20日