バックナンバー
22年5月「弱い」
22年4月「桜 」
22年3月「待つ 」

22年2月「丁寧 」
22年1月「限界 」
21年12月「走る 」
21年11月「本気 」
21年10月「薬 」
21年9月「汗 」
21年8月「目 」
21年7月「避ける」
21年6月「軽い」

21年5月「手紙」
21年4月「華やか」
21年3月「きっちり」
21年2月「 ゆとり」
21年1月「 試す」
20年 12月「切替え」
20年 11月「力」
20年 10月「辞書」
20年 9月「客」
20年8月「住む」
20年7月「食べる」
20年6月「休む」
20年5月「野放し」
20年4月「取る」
20年3月「けち」
20年2月「けなす」
20年1月「鏡」
以前のバックナンバー

 

前月入選句発表 お題「 ガラクタ 」

青砥たかこ選

  運の良いガラクタ展示されている 早川トミジ
  はじめからガラクタだった物はない 北田のりこ
  ガラクタを分かってくれる父だった 水川
  ガラクタにきっと潜んでいる未来 小太郎
  我が家宝ガラクタにした鑑定士 眞二
  用済みの衛星がまだ飛んでいる 松谷大気
  ガラクタを資源とゴミに仕分けする 新家完司
  飽き性が通販で買う健康器 眞二
  この化石弥生時代のガラクタさ 寺川弘一
  ガラクタが宝に見えて捨てがたい 加藤峰子
  ガラクタにするには忍びないテレビ 柳歩
  ガラクタに歴史・愛着てんこ盛り 加藤峰子
  若さっていいなガラクタぶら下げて 水川
  一目ぼれしたけど邪魔になるコンポ よしひさ
  ガラクタに目を光らせる骨董屋 寺川弘一
  ガラクタが捨てられなくてまだ生きる 柳 緑子
  ガラクタにされないように油差す よしひさ
  我楽多なんですよと罪のないマニア 小太郎
  ガラクタに愛の欠片が潜んでる 風間なごみ
  ガラクタにこんな値が付くオークション 柳歩
  ガラクタの歴史ひもとき日が暮れる 柳 緑子
  ガラクタを光らせている飾り棚 橋倉久美子
  ガラクタに見られたくないジム通い 加藤吉一
  物置に昭和がデカイ顔でいる 佐藤千四
  ガラクタと言われる前にスクワット 柳谷益弘
秀3 ガラクタの倉庫へ固定資産税 水川
秀2 ガラクタの中だと妙に落ち着ける 松本諭二
秀1 ガラクタのどの一つにもストーリー 早川トミジ
 評   ガラクタはゴミはゴミでもなにかしら愛着のあるものというイメージを捉えて、自分にしかわからない物語があるとしたところが良かった。  
軸  ガラクタもイミテーションもよく光る 青砥たかこ
吉崎柳歩選
  ガラクタと言われる前にスクワット 柳谷益弘
  若さっていいなガラクタぶら下げて 水川
  ガラクタを骨董品と言っておく 青砥たかこ
  物置に昭和がデカイ顔でいる 佐藤千四
  納戸には目利きを嫌う応挙の絵 伊田網人
  ガラクタの仲間入りせぬため動く 夏多感
  我が家宝ガラクタにした鑑定士 眞二
  ガラクタはガラクタですよ鑑定士 東川和子
  爪に灯をともして買った紛い物 まりえ
  ガラクタを集めて開く蚤の市 竹口みか子
  ガラクタも要るから買ったものばかり よしひさ
  用済みの衛星がまだ飛んでいる 松谷大気
  ガラクタを見る目でボクを見てる妻 北田のりこ
  ガラクタに昭和の熱い血が通う Ohサム
  我楽多なんですよと罪のないマニア 小太郎
  ガラクタの中だと妙に落ち着ける 松本諭二
  運の良いガラクタ展示されている 早川トミジ
  ガラクタと夫置き場所に困る 佐藤千四
  見てないとぼくの宝は捨てられる 濱山哲也
  ガラクタを捨てるとがらんどうになる 橋倉久美子
  ガラクタのために払っている家賃 北田のりこ
  ガラクタにされないように油差す よしひさ
  その昔輝いていた粗大ごみ 風間なごみ
秀3 ガラクタを光らせている飾り棚 橋倉久美子
秀2 大切なガラクタがあるおもちゃ箱 寺川弘一
秀1 分別に困りガラクタ生き残る 小太郎
 評   捨てるに捨てられぬガラクタってありますよね。ガラクタのホッとした息遣いが聞こえてきそう。  
ガラクタにするには忍びないテレビ 吉崎柳歩