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目次2月号 ・巻頭言 「読みやすい柳誌に向けて 」 ・すずか路 ・小休止 ・柳論自論 ・リレー鑑賞 ・ひとくぎり ・例会 ・没句転生 ・特別室 ・アラレの小部屋 ・前号印象吟散歩 ・誌上互選 ・インターネット句会 ・ポストイン ・お便り拝受 ・各地の大会案内他 ・編集後記
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たかこ 整理 柳歩 堤 伴久 村山 了 たかこ 柳歩 清水信 橋倉久美子 柳歩 |
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巻頭言 |
読みやすい柳誌に向けて
これまでもあったが、今年になってから立て続けに数名の方から「『川柳すずか』は字が小さくて読み辛い」というお声を戴いた。一生懸命編集をしても、読んでいただかなくてはなんにもならない。小さな活字の柳誌は他にもあるが、読み比べてみると二つの相違点がある。 たかこ |
すずか路より | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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リレー鑑賞「すずか路を読む」 |
川柳とはあなたと私が 自分の
・ファインダーを通して人間を覗く 疋田 真也
・不安よりなんとかなると前を向く 青砥 英規
・私でもブーツ履いてもよいかしら 安田 聡子
・向かい合うより横に座って欲しい人 北田のりこ
・夫婦凧互いの空でもつれない 青砥たかこ (四日市川柳会 四日市市在住) |
1月27日(土)例会より | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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特別室 |
水府と聖子(1)
集英社版『田辺聖子全集』が完結した上、NHKの朝ドラで、自伝的物語「芋たこなんきん」が放映されたりして、一寸した田辺聖子ブームである。
イ『恋する罪びと』 もっとも、杉田久女、一茶、吉屋信子、与謝野晶子、樋口一葉らを扱った評伝小説の大部分は、今度の全集にも入っており、何よりも川柳作家・岸本水府の評伝長編『道頓堀の雨に別れて以来なり』の全集入りは、うれしい。一見タラタラした川柳鑑賞読本のように見えるが、その文献の豊富さや、大長編に仕上げた情熱は、たいへんなもので、川柳作家でなくても、大いに興味をそそられる伝記である。
「佐佐木信綱はおかしな男だ。あいつの顔を見ていると、不思議とわたしに歌ができる」 大阪で「水府はん」と親しげに呼ばれていた岸本は伊勢の出身。明治25年2月鳥羽市で生まれる。大阪成器商業卒、新聞記者の他、化粧品、衣料、洋菓子などの製造会社の宣伝部を転々。17歳ごろ川柳を作り始めたという。「番傘」を表明したのは昭和5年のこと。
友達はよいものと知る戎橋
現代川柳の目で見れば、水府作品は古風でロマンティックすぎるかも知れないが、品の良いやさしさは否定できない。 |
誌上互選より 高点句 | |||||||||||||||||||||
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