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目次1月号 ・巻頭言 「 亥年によせて 」 ・すずか路 ・小休止 ・リレー鑑賞 ・ひとくぎり ・例会 ・特別室 ・没句転生 ・前号印象吟散歩 ・誌上互選 ・アラレの小部屋 ・ポストイン ・お便り拝受 ・各地の大会案内他 ・年賀広告 ・編集後記
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たかこ 整理 柳歩 堤 伴久 たかこ 清水信 柳歩 柳歩 橋倉久美子 |
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巻頭言 |
亥年によせて
新年明けましておめでとうございます。今年は十二支最後の亥の年である。子供の頃十二支の話を分りやすく教えてもらった記憶がある。猫が十二支に入れなかったのは、ねずみに十二支を決める日を一日騙されたというのは有名である。突進型のイノシシがなんで集合場所に遅れたのかは忘れてしまったが。 たかこ |
すずか路より | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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リレー鑑賞「すずか路を読む」 |
155号から 堤 伴久 石段を折れて曲がって僕の影 坂倉 広美 「影」五句の一句。どれもこれも老いの臭いがする。平素ファイト満々の広美さんらしくないなぁ。 この句の「僕の影」も「老いの影」なのかなぁ。石段に因んだいい句を読んだことがあるけど忘れた。 やっぱり歳の所為かなぁ。 学友の成功少し腹が立つ 小嶋 征次 分かる。解る。でもブンゲイ的?には少し荒削りで、句は少し愚痴っぽく、やはりお歳を感じるけど、率直に荒削りに表現されるところは、まだまだお若いと言えそう。 子沢山六人目から数字の名 内山サカ枝 お顔は忘れたけど、十数年前、四日市の句会で飴を頂いたことがあった。お久し振りです。 ところで、この句も「今は昔の物語り」のようだが、そんな話は聞いたことがある。今なら少子化対策なんとかのキャッチフレーズか何かになりそう。 新聞を食べてしまった日本ハム 岡田 敏彦 この句も荒削りな感じはするけど、表現〜見付が面白い。なかなか、こうズバリとは言えないものだ。 昔、私が番傘へ出句していた頃「…ナースはミス日本」という句を「こんな突拍子もない表現をする人は上達する云々」と、くさされたような褒められたような記憶がある。 美しい国耳に響きは良いけれど 上田 良夫 何やかやありまして、支持率は下がり気味だが、おっしゃることは美しい。昔から「巧言令色すくなきかな仁」と言うけれど、掛け声だけでは美しい国にも豊かな国にもなりますまい。この句は、そんな思いを訥々と述べているのだよ、総理どの。 やるだけはやった鴉の羽繕い 吉崎 柳歩 鴉も句のネタとしては面白い。しかもそのネタの使い方で、逆に作者のモロモロを推測してみると面白い。この鴉、いつもの鳴き方を変えて、やれやれとばかり羽繕いしている柳歩さんでした。 (三重番傘 伊勢市在住) |
11月23日(土)例会より | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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特別室 |
亀山巌のこと
知り合った頃、亀山さんは『作家』の同人で、名古屋タイムスの社長であった。つまり実業家で、文学青年であった。しかも、その文学道は「粋人」の域に達していた。
1『球体人間』 1967
私は、この殆んどの著作を贈られて内情に通じてはいるが、書名を見ただけで、その粋人ぶりを察する有識の人も多いだろう。
私も同じだが、コラージュニストと見るのは間違いで、本質は多分ブレンダーなのだと思う。 亀山さんの死は1989年5月、82歳であった。 (文芸評論家)清水信 |
誌上互選より 高点句 | |||||||||||||||||||||
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