目次01年7月号
巻頭言 「御挨拶」
すずか路
・小休止
・川柳つれづれ
・大会参加者
・大会
・大会風景・お便り
・アラレの小部屋
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・インターネット句会
・お便り拝受・あしあと
・大会案内など
・大会余話
・暑中広告
・編集後記

 


たかこ
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巻頭言

「ご挨拶」

 第十七回大会無事終了いたしました。ご参加くださった百二十九名の皆様、二次選を含む選者の皆様、宣伝してくださった各柳社様ありがとうございました。

 会が始まるとき挨拶は不可欠です。学校の集会では校長、川柳大会では一応会長の役目。乾杯の挨拶と同じで簡単な一言が一番喜ばれると信じてはいます。が、どうしたものか、「たかこさんの挨拶が楽しみです」など、年賀状に書いて下さった方がいるのです。え? これまで何喋ったけ、思い出そうとしても何一つ大したことは喋っていない。だが、こう言って下さる人がひとりでもいるのなら、何か考えよう…。    

そんな矢先、一昨年に続き、今年も鈴鹿サーキットで大きなレースがあるようで、大会に前泊してくださる方のホテルが取れない事が判明。こんな小さな市に世界中の人がやってくる、それも年に一・二回、まるで鈴鹿川柳会と同じじゃないか(桁は違うが…)と思ったことで、今回の「鈴鹿市」について話すことになったのです。
 こんなことを話しました。

 『鈴鹿市はというか三重県は、日本のど真ん中にありながら、新幹線は通らない、空港も無い県ですが、伊勢神宮に守られて住みやすく日本らしい所です。鈴鹿市はそんな縦に長い三重県のちょうど首根っこのあたりにあって、人口20万人、世界のホンダの本社があり、F1で賑わうサーキットがあります。物産的には鈴鹿墨、伊勢型紙くらいのそんな鈴鹿市に生まれたちっちゃな鈴鹿川柳会に、全国各地から毎年たくさんの方が来てくださることがほんとうにうれしい…』と。

 最後、ちょっと端折ってしまいましたが思いは通じたでしょうか。中学のPTA役員をしていた頃、校長が言われた言葉が甦りました。「毎日朝礼で話す言葉は、全員に伝わらなくてもいい、たった一人でも、誰かの心に届けばいいと思って話しているのですよ」

                                          たかこ

 
すずか路より
梅雨晴れ間僕も虫干ししてもらう 瓜生晴男
四方から合掌してもいい棺 加藤吉一
手品師の帽子ツバメも出てきそう 芦田敬子
定年も出世も無縁趣味の会 圦山 繁
ペットボトル禁止知らずに来たドーム 西川幸子
好みだが似合わぬ服を持っている 小川はつこ
暗黙の了解つばめ巣を作る 小出順子
年金からいただいているお小遣い 川喜多正道
半月の中途半端なとこが好き 柴田比呂志
遠目には幸せそうに見えた友 竹内そのみ
猫ちゃんが乗っていますのステッカー 樋口りゑ
おしゃれして気合いを入れて一人旅 眞島ともえ
いただいた余生であるとつい忘れ 石崎金矢
審判のミスを許さぬリクエスト 小林祥司
生ぬるい風呂に浸かってジャズを聴く 高柳閑雲
翼の予備持ってはいない渡り鳥 藤村洋子
輪郭をはきりさせる話し合い 恵利菊江
肌の色超えて輪になる盆踊り 福村まこと
ボランティアだと思ってた肩たたき 佐藤千四
家庭内別居うらやむワンルーム 西野恵子
健診の通知律儀に来る季節 瀬田明子
関係者以外眩しくない叙勲 西山竹里
早く来いもう待てないと言う遺影 日野 愿
カラオケ喫茶人の唄など聞いてない 岡ア美代子
過去はみな笑いばなしとして語る 澁谷さくら
インターンシップ向かう息子の熱い夏 神野優子
クラス会似たり寄ったり悩み事 上村夢香
カステラのザラメを舐める癖がある 前田須美代
改元の徳政令はまだですか 佐藤近義
長生きが出来るつもりのジム通い 坂 茜雲
雨音に話しかけてる眠れぬ夜 大川里子
言ってることが分からず終わるコマーシャル 岩谷佳菜子
古里にどっぷり浸かるクラス会 西垣こゆき
笑ってた杖に老いの身縋り付き 松岡ふみお
国宝になろうとはせぬ石仏 坂倉広美
飼い主が先に逝ったら困る犬 勝田五百子
もらったので植えねばならぬ野菜苗 橋倉久美子
カードよりケーキがいいな誕生日 北田のりこ
閃かず一休さんのポーズ取る 中川知子
庶民にはうちわが似合う夏祭り 落合文彦
粛清がないだけましか我がJAPAN 毎熊伊佐男
電話では言えぬ息子や娘でも 寺前みつる
空き家です年金前の冷蔵庫 村井一朗
ステテコに素足に浴衣遠い夏 奥田悦生
頑張れと祈るしかない癌告知 鈴木裕子
ドーパミン薬と身体鬼ごっこ 長谷川健一
人前でちょっとは出している勇気 竹口みか子
「追伸」と遺書に書いても構わない 吉崎柳歩
積み上げた十七年は揺るがない 青砥たかこ
 

整理・柳歩

6月23日(日)大会より
席題A「マイナー」(共選) 大野たけお 選
 止 香港のデモをうらやむ辺野古沖 大島凪子
 秀 腰低くマイナーですと如才無い 鈴木順子
 秀 マイナーな人生でした家族葬 北原おさ虫
 軸    
席題A「マイナー」(共選) 山本鈴花 選
 止 マイナーに徹する地下足袋を洗う 新家完司
 秀 今二軍金の卵はあせらない 草野 稔
 秀 2000万なくて小さなくらしです 鈴木章照
 軸 マイナーな家族わらいがたえぬ居間 山本鈴花
席題B「生意気」 小林信二郎 選
 止 私にはクレオパトラのDNA 一帆
 秀 今だけは許してあげる星三つ 一帆
 秀 生意気な子どもが明日は明日と言う 高橋 忠
 軸 若者が「ヤバイ」と言った塩むすび 小林信二郎
事前投句「未練」 青砥たかこ 選
 止 生前葬済んでも少しある未練 吉崎柳歩
 秀 断捨離は進まぬ和だんすの未練 植野美津江
 秀 段ボールいくつ未練を積みあげる たむらあきこ
 軸 言えなかった言葉がとぐろ巻いている 青砥たかこ
宿題「欠ける」 三村 舞 選
 止 お地蔵の鼻欠けてから話し好き 銭谷まさひろ
 秀 本命が欠けてむなしい三次会 木村行吉
 秀 一匹が死に一匹でいる金魚 天根夢草
 軸    
宿題「侍(さむらい)」 荒川八洲雄 選
 止 指切りをする侍の無骨な手 吉崎柳歩
 秀 峰打ちの情けを知ってから男 木本朱夏
 秀 切腹も辞さぬ一分守り抜く 赤星陽子
 軸 侍はどこに消えたか政治戯画 荒川八洲雄
宿題「自由吟A」 橋倉久美子 選
 止 天国か地獄かまん中はないか 安藤なみ
 秀 カタカナとひらがな迷うドラえもん 水野リン子
 秀 よっぱらいと草刈り機には近寄らぬ 新家完司
 軸 安物の線香ですという匂い 橋倉久美子
宿題「自由吟B」 新家完司 選
 止 ゴミ出しの曜日スマホで確める 足立千恵子
 秀 帰ろうか夾竹桃の咲く駅に 浜野みさえ
 秀 天罰と思えばさほど痛くない 久保光範
 軸    

誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『 虫一切 』  応募100句
  18点  標本の虫は一番いいポーズ 北田のりこ
  17点   青虫が太鼓判押す春キャベツ よしひさ
  16点   ゴキブリがいるとは思えない皇居 水野リン子
  15点    シロアリは働き者と呼ばれない 橋倉久美子
       蜘蛛の巣が増えて廃屋らしくなる 西垣こゆき
  10点   ハエを追う牛の尻尾のおおらかさ 青砥たかこ
   8点  虫干しをされて居場所をなくす虫 西山竹里
   7点  ぐうたらも混じる長蛇の蟻の列 よしひさ
     標本にされて自由がきかぬ虫 西山竹里
    その過去は知られたくない黒揚羽 西野恵子