目次30年1月号
巻頭言  「戌年」
すずか路
・小休止
・柳論自論「句跨り」
・人と句「西垣こゆきさん」
・例会
・例会風景
・宿題選評
・忘年会風景
・没句転生
・インターネット句会
・アラレの小部屋
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・エッセイ・その他
・大会案内
・年賀広告
・編集後記

たかこ
柳歩整理
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巻頭言

「戌年」                                                                        

  平成三十年、大国も隣国もどことなくきな臭い年明けですが、なにはともあれおめでとうございます。昨年同様、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 今年は「戌年」酉年は、パタパタとあっという間に飛び立って行きましたね。どのように大切にしても。湯水のように流れ去ってしまう「刻」。湯水なら溜めることも出来ますが、時間はそうはいきません。悔いの無い一年を心がけたいものです。

 干支にちなんだ話題を少し書きます。

 昨年末に、愛猫者数が愛犬者数を上回ったとニュースにありました。猫は、気まぐれでどことなくプライドが高そうですが、抱きしめた感触や、甘え上手なところが癒されやすいのでしょうか。犬は、実直でしつけさえきちんとすれば、ご主人様を決して裏切らないところがあります。

人間も、犬系と猫系に分けると面白いですね。私は、遊ぶなら猫、仕事なら犬と付き合いたいなと思います。こういうところが、気まぐれな猫なのかも知れません。
 「戌」は「滅びる」を意味する「滅」で、草木が枯れる状態を表しているという見かたもありますが、実際は「まもる」「植物が育っていき、花が咲き、実をつけ食べごろが過ぎた後、自分の実を落として、本体の木だけは守る」という意味だそうです。

・犬は社会性があり、忠実な動物です。人との付き合いも古く、親しみ深い動物。
「枕草子」「源氏物語」にも宮廷などで飼われていたとあります
・犬はお産が軽いとされることから、安産については「戌の日」が吉日とされています。そういえば、親がうるさかった覚えがあります。
・戌の干支の特徴として、“勤勉で努力家”とあります。そう言われてみれば、警察犬はいますが、警察猫はいませんね。「戌」にあやかって実直な一年にしたいですね。        

(一部参照・ヤフーニュース)

                                         たかこ

 
すずか路より
元旦になると脱皮をしたくなる 小出順子
擦り切れた指紋とともに生きている 高柳閑雲
このごろは頼りにしない広辞苑 川喜多正道
来年は兄貴が死んだ歳になる 石崎金矢
陽炎のようににんげん臭くいる 柴田比呂志
祝う日も喪の日も酒は同じ色 竹内そのみ
闇に目が慣れているから怖くない 樋口りゑ
腰痛が治って足の爪を切る 眞島知恵
新年会三日続いて胃に詫びる 加藤峰子
お年始も小回りのきく核家族 福村まこと
日も月もみんないっしょに齢をとる 佐藤千四
遅咲きの花嫁姿みる遺影 西野恵子
ミサイルもボロ舟も来るミカン剥く 寺田香林
スッピンが化けて電車を降りてゆく 瀬田明子
よその子の名前にケチはつけられぬ 西山竹里
冥土への土産けんかも派手にする 岡ア美代子
太陽の威力しみじみ知る冬至 日野 愿
足繁く訪ねる母は冬ごもり 澁谷さくら
慰問して終の住処を考える 神野優子
オスプレイ我が家の上を掠め飛ぶ 上村夢香
そうでしたあれが別れのハグでした 前田須美代
慎ましい終の住処に合うツリー 岩谷佳菜子
天寿全うとは言え哀し親の死は 西垣こゆき
葬儀屋の親族よりも深い辞儀 松岡ふみお
コーヒーも酒も砂漠を潤さぬ 坂倉広美
夕暮れて娘を待つ無人駅の椅子 勝田五百子
この人も老いたか中八が多い 橋倉久美子
硬いのも軟らかいのも好きな柿 北田のりこ
子のレール親が引いても走らない 河合恵美子
サンタさんお茶を出すのでいらしてね 中川知子
湿布薬貼りたい場所に手がいかぬ 落合文彦
ハイウエイはバックオーライちゃいまっせ 毎熊伊佐男
合鍵を四人に持たせ傘寿生き 寺前みつる
一日の始め仏間のりん鳴らす 鈴木裕子
師走でもサンタも居ない繁華街 長谷川健一
占いがまっ黒だった年終わる 竹口みか子
年の瀬の掃除指図を受けてます 瓜生晴男
早々としめ縄売場二割引き 加藤吉一
アンパンの好きな夫にカレーパン 安田聡子
お隣の献立までは分からない 芦田敬子
身の丈に合った頂上探す日々 圦山 繁
唐辛子少しかじると汗が出る 千野 力
イクメンを連れて婦人科様変わり 西川幸子
鯛焼きが二つ我が家のクリスマス 吉崎柳歩
気晴らしのはずが散歩で足くじく 青砥たかこ
 

整理・柳歩

12月23日例会より
宿題「リレー」 青砥たかこ 選と評
   原発のリレーはここで止めないか 上山堅坊
   引き継ぎもなしに経理の突然死 吉崎柳歩
 止  リレーの日決まり安堵の両陛下 北田のりこ
 軸  中継所はまだまだ先というバトン 青砥たかこ
宿題 共選「裸」 小林祥司 選
   裸にしペットボトルをリサイクル 樋口りゑ
   素っ裸にせねば食べれぬゆで卵 安田聡子
 止    
 軸  モザイクをかけてください私に 小林祥司
宿題 共選「裸」 岩田明子 選
   裸では渡したことのないお布施 西山竹里
   本気で生きる裸ん坊になってみる 三村 舞
 止  出直しをするのにはいい丸裸 天根夢草
 軸  飾りみな捨て本命に逢いにいく 岩田明子
宿題「自由吟」 天根夢草 選と評
   数あれば何でもできる民主主義 圦山 繁
   赤ちゃんが精一杯の笑顔する 千野 力
 止  人並みの生活できる紙オムツ 上山堅坊
 軸  返却を強要される胸の薔薇 天根夢草
席題「みやげ」 清記互選 高点句
14点  金銀銅だけがみやげになる五輪 加藤吉一
12点  手みやげは高い兵器の契約書 加藤吉一
11点  丹念に試食してから買う土産 天根夢草
 7点  置き場所に困る土産の木彫り熊 小川はつこ
   旅先が産地ではない土産物 樋口りゑ
   楯よりも土産にはなる参加賞 吉崎柳歩
   ボクの土産へちょっと難癖つける妻 上山堅坊
 
誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『振る』  応募106句
 13点  グンタイとルビを振られた自衛隊 圦山 繁
 11点   ややこしい人に振りたい塩こしょう 青砥たかこ
 10点     トランプの後で旗を振る日本 関本かつ子
  9点   ルビ振ってさりげなく呼ぶ新学期 満月庵
    振り上げた拳が迷う着地点 よしひさ
    目立ちたくないのに旗を振らされる 橋倉久美子
    応援の旗はちぎれるように振る 青砥たかこ