目次02年9月号
巻頭言 「自然の恵み」
すずか路
・小休止
・川柳つれづれ
・人と句「精鋭川柳作家集」
・例会
・例会風景
・没句転生
・アラレの小部屋
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・インターネット句会
・ポストイン
・お便り拝受・あしあと
・大会案内など
・編集後記

 


たかこ
久美子・柳歩整理
比呂志・知子
柳歩
たかこ

たかこ
柳歩
久美子
西山竹里さん
柳歩

たかこ








 
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巻頭言

「自然の恵み」

 
コロナ禍にあっても、畑の野菜たちは元気に育ち、食卓をにぎわせてくれる。なかでも、ミニトマトと十六ささげは面白いほど採れた。実は昨年もミニトマトは馬鹿採れをして、今年同様おすそ分けもしたが、とうとう最後は冷凍をしたのである。冷凍をしても色あせることなく、一年にわたっていろんな料理に使うことができた。

 どうでもいいことだが、この「ミニトマト」を「プチトマト」と呼ぶことがある。違いがあるのか急に気になって調べてみた。呼び方が違うだけかと思ったが、そうではなくて「ミニトマト」はふつうのトマトの小形(10グラムから20グラムまでのもの)をいい、「プチトマト」はそのミニトマトの種類のひとつだったらしい。プチトマトは糖度が薄く、もうここ数年作る農家もなくなっていまは「ミニトマト」だけになったようだ。今月この「ミニトマト」の句があったので記載したい。

 教室の自由吟から
草抜きの合間に食べるミニトマト ちか子
 
這いつくばって草抜きをする作者、ふと顔を上げると目の高さにたわわになったミニトマト。ちょっと触ると完熟をしているとポロリと採れる。口に含むと甘酸っぱさが喉を潤してくれるのだった。

 欠席投句会自由吟から
嫌いだと言えずに貰うプチトマト りょうこ
 これは痛い。採れ過ぎてあげる立場の私には、ありえる話に笑えない。正直に言ってもらった方が長い目で見ればお互いのためということもある。「食べる?」と聞いてからもらってもらうようにはしているが、気を付けたい、いい教訓になった一句。

 話を野菜に戻す。冷凍できない野菜に、レタスやトマトとある。ミニトマトは例外なのだ。その他、人参大根、ゴボウなどの根菜類はダメなようだ。それに引き換えほうれん草などの菜っ葉類は新鮮なうちに下茹でをして、小分けして冷凍するとよいらしい。
 だけど、有り余ったものを冷凍にして保存するのならともかく、やはり野菜はとれたてを新鮮なうちに食することが最高なのだ。

                                           たかこ

 
すずか路より
手作りに民族模様出るマスク 福村まこと
三密なんかどこ吹く風の蝉時雨 佐藤千四
もう少し進んで欲しい最後尾 西野恵子
巣ごもりへ衣塑子の本で知る事実 瀬田明子
クーラーに体預けて何もせず 満月庵
お湯が出てそれから水が出る蛇口 西山竹里
犬が来るペットホテルとなるわが家 岡ア美代子
八連休あって誰にも会えぬ夏 澁谷さくら
言い過ぎた後ろめたさが付いてくる 玉木りょうこ
コロナ禍で疑似体験の江戸散歩 神野優子
家中のカーテン夏の陽に晒す 前田須美代
蝉時雨いつもの夏のやかましさ 坂 茜雲
蝉時雨今朝は寝坊と決めたのに 大川里子
マイナンバー遺影のつもり写真撮る 岩谷佳菜子
再放送ばかり見ている家籠もり 西垣こゆき
挨拶は暑い暑いと言うばかり 松岡ふみお
異次元へくりこむ神輿かつがれる 坂倉広美
100歳を目指せと医者は軽く言う 勝田五百子
正直な血圧計が腹立たし 竹島 晃
話し好きな医者の話を聞いてやる 橋倉久美子
蚊の一匹に平常心を乱される 北田のりこ
シャネル5番付けてコロナを怯ませる 中川知子
人間が地球を熱くした罰か 河合恵美子
自販機が店番をする酒屋さん 落合文彦
別格とはトヨタのためにある言葉 毎熊伊佐男
クーラーはお客と猫のために付け いただき惠子
秘めごとを黙って聞いてくれる墓碑 村井一朗
リモートで出来ることなら良いけれど 奥田悦生
諦めた帰省スマホで見せる顔 鈴木裕子
いつの間に薬が増えている夫 竹口みか子
濁流に押され大岩土俵割る 瓜生晴男
陽性がブタかトリなら殺処分 加藤吉一
似顔絵のほうれい線が深すぎる 芦田敬子
エコ暮らし一時中断猛暑の日 圦山 繁
飾られずバケツの中で散った花 西川幸子
今日はまだ来ないホームの母のTEL 小川はつこ
暑い暑い何度言っても暑い夏 水谷ちか子
関白宣言今の人には通じない 小出順子
コロナ禍の隙間で力抜いている 川喜多正道
げんじつが宇宙遊泳してこまる 柴田比呂志
昭和史を生きた百歳いい笑顔 竹内そのみ
私にも欲しいな悔しがるマグマ 眞島ともえ
祈る間もなくて濁流押し寄せる 小林祥司
髪切った訳はやっぱり聞かれたい 藤村洋子
4番にも送りバントをさせる原 小野教彦
三歩歩くと忘れてしまう歳になる 吉崎柳歩
茄子南瓜トマトも入れて夏カレー  青砥たかこ
 

整理・柳歩

8月22日(土)例会(全員欠席投句37名)より

宿題「這う」 橋倉久美子 選と評
   安全な位置まで這わす導火線 吉崎柳歩
   お隣の畑へ這っていくカボチャ 玉木りょうこ
 止  平泳ぎ上手くなりたい四畳半 柴田比呂志
 軸  腹這いで読んだっていい哲学書 橋倉久美子
宿題 共選「油」 芦田敬子 選
   火に油注ぐ外野の無責任 圦山 繁
   ぎくしゃくに酒という名の潤滑油 瀬田明子
 止  残業の油が染みた作業服 関本かつ子
 軸  油性ペンで書かれ不服な熨斗袋 芦田敬子
宿題 共選「油」 小川はつこ 選
   ノンオイルだんだん影が薄くなる 橋倉久美子
   松の根に油まみれの学徒悲話 福村まこと
 止  口下手のゲストに油さす司会 福村まこと
 軸  鼻だけがまだ「よーじや」を恋しがる 小川はつこ
宿題「自由吟」 青砥たかこ 選
   野良犬はまず渡らない歩道橋 吉崎柳歩
   梅干しをやめたら梅がどっと成る 勝田五百子
 止  老人を老人会が見て回る 芦田敬子
   一円で一円切手作れない 青砥たかこ
席題「」 なし
     
     
     
     
     
     
誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『励む 』  応募108句
  15点  「おいしい」の言葉で励む台所 芦田敬子
  13点   無観客よりは励みとなる拍手 眞島ともえ
  10点     励んでも鯉になれぬと知る金魚 福村まこと
   9点  主婦業に励むが評価貰えない 中川知子
     締切り日ないと励めぬ怠け癖 北田のりこ
     励んでも誉めてはもらえない詐欺師 毎熊伊佐男
    褒めことば足して励ます子の挫折 よしひさ
   8点  改良に励んだ跡がある部品 西山竹里
    走るのは馬で励ますだけの騎手 吉崎柳歩