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目次7月号 ・巻頭言 「 また会いましょう」 ・すずか路 ・小休止 ・柳論自論 ・リレー鑑賞 ・ひとくぎり ・大会 ・大会特集 ・特別室 ・アラレの小部屋 ・前号印象吟散歩 ・誌上互選 ・ポストイン ・インターネット句会 ・お便り拝受 ・暑中広告 ・編集後記
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たかこ 整理 柳歩 柳歩 高鶴礼子 たかこ 清水信 橋倉久美子 柳歩 |
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巻頭言 |
また会いましょう 「袖摺りあうも他生の縁」という言葉があります。見ず知らずの人がすれ違いざま、袖と袖とがちょっと触れ合うようなことでも、前世からの因縁であるといわれています。しかも、他生というのは、今生に対する言葉で、過去ばかりではなく、未来の生をも意味しています。つまり、前世からの因縁であると同時にこれから先の縁も結んでくれるのです。
今大会でも、また新たな出会いが多々あったと思われます。今後の縁のために手を振り合って「霊振り」をしました。 たかこ |
すずか路より | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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リレー鑑賞「すずか路を読む」 |
・正直な人だ間違いなく粗品 山本 宏
・強引な理屈が通る非常口 坂倉 広美
・名付け親はどいつだ後期高齢者 長谷川健一
・振り出しに戻る何でもないように 沢越 建志 初めて辿らせていただいたすずか路は、あたたかい場所なのだということが伝わってくる街道だった。心のポカポカのまま峠の茶屋へと。 (ノエマ・ノエシス主宰 埼玉県在住) |
6月29日(日)大会より | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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特別室 |
脱歯面
また、歯が一本抜けた。下の前歯である。その一本は春先からぐらぐらしていたが、幾つかの大事なイベントがあるので、舌先で愛撫しながら、温存していたのに、ある朝クシャミをしたら抜けて前方へ吹っとんだ。
都合、前歯だけで上が一本、下が二本抜け落ちたわけだ。鏡を見ると、すっかり面貌が変って単なる爺ィである。人の前で話をする顔ではなくなったので、落ち込んでいる。
由来、老化に対しては、 の三原則を守ってきたが、さらに、
二、医者にいかない。薬をのまない。
という付則を付け加えれば、これがわが基本方針なので、どうなろうと、すべては自然体で進むしかないのだ。
拙宅には書庫というより、倉庫が四室あって、ここに十何万冊かの本や雑誌が満杯である。入室も危険だが、小さな地震の度に、その巨塔が崩れて雑誌がころげ落ちてくる。
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悲しみの詩でみの虫となる失意 (文芸評論家)清水信 |
誌上互選より 高点句 | ||||||||||||||||||||||||
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