目次03年3月号
巻頭言 「創立記念」
すずか路
・小休止
・川柳つれづれ
・人と句「めいばん句集」
・例会
・例会風景
・没句転生
・アラレの小部屋
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・インターネット句会
・ポストイン
・お便り拝受・あしあと
・大会案内など
・編集後記

 


たかこ
久美子・柳歩整理
教彦・五百子
柳歩
たかこ

たかこ
柳歩
久美子
北山まみどりさん 
柳歩

たかこ








 
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巻頭言

創立記念

 今年、新たにひとつの川柳会が立ち上がることになりました。
 

 川柳塔傘下「おりひめ☆ひこぼし川柳会」です。名前だけでも、ロマンチックで可愛い…創設者は藤田武人さんと栃尾奏子さん、お二人はご夫婦です。ご結婚十周年を記念しての句会立ち上げだそうです。
 奥様の奏子さん(以後奏ちゃんといたします)と親しくなったのはどこで出会ってからだったか、思い出せません。
「川柳塔」という大所帯の若手として頑張ってこられ、これから武人さんと二人で大海原に新たに船出です。
 今年に入ってから奏ちゃんから、川柳会を立ち上げたこと、〒つながりで誌上大会の選者をして欲しい、とラインがきました。
 そうか、藤田ご夫妻は郵政川柳にも所属されていたので、名簿か何かでお名前を知ったのでしょう。その後、全日本の愛媛大会の二次会で、同じテーブルになり、鈴鹿の大会にも来ていただくようにもなりました。そのあたりから、楽しいエピソードがたくさんありますが、お二人の許可なく書けませんので、一人笑いをこらえておきます。

 話は戻りますが、若いお二人の門出で忘れられないことがあります。柳歩さんと二人で引き継いだこの鈴鹿川柳会、第一回大会へ大勢の柳人が応援に駆けつけてくださいました。新葉館さんの松岡さんの横で、故・なかたたつおさんがこうおっしゃってくださいました。
「若手を応援してやりたい」
 その声の響きを今も忘れません。はい、若手とは当時五十代の私たちです。会長を引き継いでこの二月で丸十九年です。月日の風にただ流されてきたようでもあり、それなりに人として丸くもなってきたようでもありますが、まだまだこの先頑張る余力はあります。その原点での皆様からいただいたご恩を改めて感謝します。

 武人さんと奏ちゃんもたくさんの柳人、柳友に支えられての第一歩、微力ですが応援したいと思います。本誌P へ紹介しました。奮って投句応援下さいね。

 
                                         たかこ
 

 
すずか路より
まだスーツ脱げそうにない午前二時 河内秀斗
剥製のような白鷺佇つ冬田 村井一朗
口喧嘩黙って味噌汁を啜る 西岡ゆかり
老骨に鞭打ち今日を盛り上げる 奥田悦生
開け放し梅の香入れてやる仏間 鈴木裕子
イオン建て替え静かになった駐車場 竹口みか子
杉玉を吊るし新酒が御挨拶 瓜生晴男
待ったなしと言ってからするへぼ将棋 加藤吉一
ほどほどの粘着力がいる湿布 芦田敬子
豆撒きも太巻きもない節分会 圦山 繁
フルーツケーキ見栄えはいいが切りにくい 西川幸子
年賀状の残りで応募するクイズ 小川はつこ
春野菜摘んで今夜の一品に 水谷ちか子
公園の虫も聞いてた紙芝居 小出順子
食べるだけ食べて供養の放生会 藤村洋子
送り仮名の原則乱す広辞苑 川喜多正道
ときめきへふらり入ってゆく酒場 柴田比呂志
病院で計る血圧何故高い 竹内そのみ
早朝の電車私は主人公 眞島ともえ
子も孫も巣立ち私も春うらら 加藤峰子
春節もコロナで冷える中華街 福村まこと
不戦勝でニッコリ正直な力士 佐藤千四
慎重に書くとつまらぬラブレター 西野恵子
長老がハバをきかせている日本 瀬田明子
コロナの世会釈で終える隣組 満月庵
言霊を宿しているかその言葉 寺井一也
謹呈をされて読まねばならぬ本 西山竹里
現金に触らない日が増えてくる 澁谷さくら
一生を誓った恋が揺れている 玉木りょうこ
靴下を屈んで履けばケンケンパ 磯浜基十
幸せをスマホに納めライン来る 神野優子
さよならの兆し冷たい雨になる 前田須美代
キャンペーン効果お店に足が向く 坂 茜雲
立春と知って芽を出すチューリップ 大川里子
体育館竹刀の音が清々し 岩谷佳菜子
爺さんにナンパをされたお婆さん 西垣こゆき
昼食に焼芋一つ半分こ 松岡ふみお
海に着くまでは安心できぬ川 坂倉広美
会長も総理も好きなすべり台 勝田五百子
三密になることはない独居寡夫 竹島 晃
マスクとは仲良くなりにくい眼鏡 橋倉久美子
菜の花を供えてお仏壇に春 北田のりこ
申し合わせたように家電が壊れ出す 中川知子
来る予定流れて孫とオンライン 河合恵美子
方角はだいたいを向く恵方巻き 落合文彦
ハンカチに包み梅の香持ち帰る 竹尾佳代子
方策を練らずサボっている無策 毎熊伊佐男
月ヶ瀬の梅の時期だけ開くお店 (いただき)けいこ
スノータイヤに慌てて替えてから降らぬ 吉崎柳歩
感想が本文よりも面白い 青砥たかこ
 

整理・柳歩

2月27日(土) 出席11名 欠席投句31名より

宿題「予約」 橋倉久美子 選と評
   周りより偉そうである予約席 西山竹里
   そこだけが輝いている予約席 柴田比呂志
 止  合格の予約にお金いるらしい 芦田敬子
 軸  生きていること疑わずする予約 橋倉久美子
宿題 共選「怖い・恐い」 岩谷佳菜子 選
   子を叱る怖いおとながいた昭和 澁谷さくら
   文明の利器で薄れる思考力 満月庵
 文春を怖れることはない庶民 圦山 繁
 軸  奥の方怖怖開ける冷凍庫 岩谷佳菜子
宿題 共選「怖い・恐い」 川喜多正道
   口止めをされているので言い出せず 芦田敬子
   怖いのは妻がにこにこしてる時 白井 昭
 止  私立志望親の財布を恐がらす 福村まこと
 軸  途中下車できないジェットコースター 川喜多正道
宿題「自由吟」 青砥たかこ 選と評
   答弁の敬語が変と子もわかる 白井 昭
   失言を二重マスクで止められず 芦田敬子
 止  大切な余命を使い昼寝する 圦山 繁
   ふわふわの雪に油断をさせられる 青砥たかこ
席題「消える」 高点句
 5点  合併で消えてしまった出身地  芦田敬子
   決済印消えて淋しい管理職 吉崎柳歩
 4点  添削をされて私が消えている 吉崎柳歩
   お役所が使うと困る消せるペン 小川はつこ
   一人ずつ聖火ランナー消えていく 河内秀斗
誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『 兆し 』  応募112句
  21点  回復の兆し文句が増えてきた 川喜多正道
  12点   大相撲世代交代する兆し 小野教彦
  11点    兆しなら確かにあったゴミ屋敷 川喜多正道
   昨日までそんな兆しのない破局 水野リン子
  10点     雨の降る兆しは膝に現れる 西山竹里
    8点    兆しだけ見せてすんなり来ない春 吉崎柳歩
    先陣を切って顔出すフキノトウ 毎熊伊佐男
    酒飲みの兆しおつまみ好きな孫 芦田敬子