目次03年4月号
巻頭言 「オンライン大会」
すずか路
・小休止
・川柳つれづれ
・人と句「虫めがね」
・例会
・例会風景
・没句転生
・アラレの小部屋
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・インターネット句会
・ポストイン
・お便り拝受・あしあと
・大会案内など
・編集後記

 


柳歩
久美子・柳歩整理
晃・久美子
柳歩
たかこ

たかこ
柳歩
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丹川 修さん 
柳歩

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巻頭言

オンライン大会

 第18回鈴鹿市民川柳大会は、昨年に続き今年も来年に繰り延べとなった。現在、新型コロナは異種株を中心に急激に感染を広げており、第4波の様相を示してきた。

 ワクチンの接種も遅々として進まず、来年の開催さえも危ぶまれる。たとえ開催されるにしても、従来のような形式では難しいのではないか? しばらく(数年?)は、鈴鹿のような三密の大会は避けるべきかも知れない。昨年、本誌十一月号の巻頭言「大会再開に向けて」の結語に、
 『鈴鹿川柳会では、HPで昔からやっている「ネット句会」と、「ソーシャルディスタンスを確保した大会」との融合を模索している』と、書いた。
 ネット参加者には、事前投句の他に宿題は大会当日までに出しておいていただき、大会当日の席題は出席者と同じ条件で作句、投句(ネットから)してもらう方式である。オンラインではないがパソコンは必要で、入選句などの結果を即日お知らせするには、エクセルがインストールされていれば、できぬ相談ではない。

 『川柳展望』bP83に、「本邦初! 川柳やまびこ オンライン大会を開催」と題して、東京の、ささきのりこさんの報告文があった。興味深く拝読したが、参加するだけならともかく、使いこなすのは私には無理だな、と素通りしていたのだった。
 ところが、同会会長の永井天晴さんから年賀状をいただいたのを契機に、とんとんと話が進み、今年の「川柳やまびこオンライン大会」(8月9日)に私も選者として参加することになった。ついては4月17日のプレ大会にも選者を務めろということである。のりこさんや天晴さん、宮川令次さんなどから懇切丁寧なレクチャーを受け、なんとか態勢は整った。

 オンラインミーティングのホスト役がこなせれば、来年の鈴鹿の大会に向けて、なにかヒントが得られるのではないかと思い、「やまびこオンライン大会」への我が会からの参加予定者、たかこ、久美子、秀斗、そして京都の竹里さんに声を掛けて、先日30分の「お試しミーティング」を開催した。ZOOMアプリをインストールすれば誰でもミーティングやオンライン大会に参加できる。そういう時代である。
 
 
                                          柳歩
 

 
すずか路より
飲みすぎた白酒今日はひな祭り 瓜生晴男
食べもせず貰う人なし夏ミカン 加藤吉一
スタンプにスタンプだけの返事くる 芦田敬子
アスファルトの割れ目に春が顔を出す 圦山 繁
組長になってパソコン買い替える 西川幸子
春が来た私の中の小宇宙 小川はつこ
手洗いとうがいで今年風邪知らず 水谷ちか子
人間も少女マンガの顔に似る 小出順子
指図する顎をマスクに隠される 藤村洋子
若貴景噛まずに三度言えました 川喜多正道
神棚にバッカスがいて手を合わす 柴田比呂志
指差しで今日もお出かけガス電気 竹内そのみ
今更の後手を後悔してほしい 眞島ともえ
久しぶり若い男の子とデート 樋口りゑ
マスクにも日の丸を描く老移民 福村まこと
フクシマの米で儲ける奴がいる 佐藤千四
起きて見る夢がだんだん痩せ細り 西野恵子
ただ酒の過去この人もあの人も 瀬田明子
往復の道は変えない墓参り 満月庵
都合よく使われている専門家 寺井一也
掃除機に吸われぬように逃げる猫 西山竹里
初恋の人から届く遺言書 岡ア美代子
来る来ない来なくてもいい来てほしい 澁谷さくら
居心地の悪い新婚さんの家 玉木りょうこ
土俵際箸を止めても負けは負け 磯浜基十
娘から毎日届く孫動画 神野優子
葬った過去がムズムズする四月 前田須美代
東風花粉か砂か窓黄ばむ 坂 茜雲
花だより花粉一緒に連れてくる 大川里子
築50年換気いらずの隙間風 岩谷佳菜子
三密を避けて花見の人の波 西垣こゆき
列島にマスクがほしいこの黄砂 松岡ふみお
エサを待つヒヨ鳥がいて早く起き 坂倉広美
甘かったスイカの種を蒔いてみる 勝田五百子
姪のもと母の漬物生きつづけ 竹島 晃
路線バス今年は二本削られる 橋倉久美子
横綱の不在に慣れた大相撲 北田のりこ
ウイルスの粘りに負けてしまいそう 中川知子
こんな坂ぐらいと過信して転ぶ 河合恵美子
さよならを言えず別れる家族葬 落合文彦
ファの音が落ち着かないと雨が降る 竹尾佳代子
さらばえる前におさらばしたいもの 毎熊伊佐男
自動ドア修理できずに手動ドア (いただき)けいこ
カフェインで目をこじ開ける午後三時 河内秀斗
仕上げまで寄り道楽しめるパズル 村井一朗
嫁という重しが取れて母歌う 西岡ゆかり
咲き誇る三椏までは届かない 奥田悦生
梅の香の漂う庭で深呼吸 鈴木裕子
消化試合で終わるつもりはない余生 吉崎柳歩
リモート句会あなた任せで参加する 青砥たかこ
 

整理・柳歩

3月27日(土) 出席12名 欠席投句29名より

宿題「焼く」 吉崎柳歩 選と評
   杉の木を全部焼きたい花粉症 戴けいこ
   責任を問われぬように焼く書類 西山竹里
 止  焦げ臭さしばらく残る火事の跡 北田のりこ
 軸  バーベキュー無理にしなくていいキャンプ 吉崎柳歩
宿題 共選「幕」 芦田敬子 選
   キャスターがまた詫びている字幕ミス 白井 昭
   幕張って作るわたしのテリトリー 橋倉久美子
 名人も幕から覗く客の入り 福村まこと
 軸  幕張った向こうは男子更衣室 芦田敬子
宿題 共選「幕」 河内秀斗 選
   会見に字幕が欲しいカタカナ語 圦山 繁
   黒幕がいつも着ている隠れ蓑 小出順子
 止  緞帳の裏でも起きているドラマ 小川はつこ
 軸  銀幕も張り合いがない無観客 河内秀斗
宿題「自由吟」 橋倉久美子 選と評
   自意識がないことはない昼の月 吉崎柳歩
   どうやっても一歩ずつしか歩けない 西山竹里
 止  快晴であっても嫌な月曜日 河内秀斗
   花瓶よりコップが好きな野辺の花 橋倉久美子
席題「ひょっこり」 高点句
10点  ひょっこりと来られて狂うスケジュール  橋倉久美子
 7点  待ちぶせてひょっこり会ったふりをする 小川はつこ
 5点  たたかれる覚悟で顔を出すモグラ 橋倉久美子
 4点  OBがひょっこりと来て口を出す 吉崎柳歩
   ひょっこりと来て歓迎を受けている 小川はつこ
   ひょっこりと出会った友は総白髪 鈴木裕子
誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『 雪 』  応募120句
  24点  ドカ雪を降らせて軽くなった空 圦山 繁
  16点   音もなく雪と疑惑は降り積もる 濱山哲也
      お日様が食べてしまった雪ダルマ 圦山 繁
  15点  誰よりも雪の重さがわかる屋根 西山竹里
  14点     来た道は雪と教えるボンネット 加藤吉一
  11点    雪の様に溶けてはくれぬわだかまり 松岡ふみお
  9点   雪の朝涼しい顔で遅刻する 西岡ゆかり
    悪魔にも芸術家にもなれる雪 吉崎柳歩