目次30年5月号
巻頭言  「大会近づく」
すずか路
・小休止
・柳論自論
・人と句「芦田敬子さん」
・例会
・例会風景
・宿題選評
・没句転生
・アラレの小部屋
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・インターネット句会
・ポストイン
・エッセイ・その他
・大会案内
・編集後記

 


たかこ
柳歩整理
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巻頭言

「大会近づく」                                                                        

 第十六回大会が近づいてきました。そろそろ、やっておかないといけないことがあります。各後援団体への「後援依頼」の発送、「光太夫賞」の発注。これらは、例年使っているものへ上書きをして送ればいいのですが、なかなか踏ん切りがつかず、ずるっと日が経ってしまいます。

 今年から、席題が二題となります。昨年までは、スタッフには前日、また会場に着くまでに、駅の改札口でお知らせもしましたが、早く来ていただいても十一時まで誰にも分かりません。どんなやり方で「題」を決めるか、いろいろ柳歩さんと考えました。結論から言いますと、当日席題の選者さんに決めていただきます。ただし、それぞれお二人に相談していただくわけにもいきません。また、辞書をやみくもに開いてその中からというのも、あまりにアバウトすぎます。そこで、あらかじめ幾つも題を選んでおいて、それをくじにします。くじを選者さんに引いてもらって決めます。かなりの候補(例会出席者に多数書き出していただいた)を作っておきますから、不公平はないはずです。

 私達主催側にとって、どのような試練になりますやら、またいろいろ想定外のことが起こらないとも限りません。だけど、それも、「よそがやらないことをやる」を小さなモットーにしている(初めて聞いた? 初めて言いました)我が会です。

 暑さも絶頂期です。少しだけひんやりとした「スリル感」を味わっていただきましょう。詳細は、事前投句を頂いた方には、折り返し「ハガキ」にてお知らせいたします。会場は十時開場となっています。早く来ていただいて、他の宿題を推敲していただいたらいいと思います。

 事前投句「拝む」は五月三十一日締切りです。一度は行きたい鈴鹿の大会。一度行ったら病み付きになる鈴鹿の大会。嘘だと思ったら来てね、心から歓待いたします。

                                       たかこ

 
すずか路より
遠い記憶に亡母は笑っていたいつも 前田須美代
「おまかせ」を押してレンジにみな任す 佐藤近義
心配の種もそもそと捜す夜 岩谷佳菜子
花にやる肥料は草も太らせる 西垣こゆき
風を待つ素振りは見せぬたんぽぽよ 松岡ふみお
おじいさんの学歴もいる身上書 坂倉広美
お泊まりは自由枕はありません 勝田五百子
まだアウェー異動一か月の職場 橋倉久美子
CMとばすビデオはスポンサーの敵 北田のりこ
信じないけど運勢欄を見てしまう 河合恵美子
気が付けばガタが来ている半世紀 中川知子
スピードも欲しい正確さも欲しい 落合文彦
花でないのに健気に開く花水木 毎熊伊佐男
真剣に莢豌豆の筋をとる 寺前みつる
お彼岸の墓はフラワーフェスティバル 村井一朗
急変の弟の手がまだ温い 鈴木裕子
さくら色うすさの中の色を観る 長谷川健一
毎朝の臭いが鼻に付く介護 竹口みか子
夢一つ掴めず老いは忍び寄る 瓜生晴男
安らかな顔に最後のありがとう 加藤吉一
平凡な二人暮らしに変化欲し 安田聡子
お代わりは出来ない病院の食事 芦田敬子
コンビニのコーヒー何処も紙コップ 圦山 繁
くすぐりの遊びをやめた女の子 千野 力
医師のひと言こんなに体軽くなり 西川幸子
新米の車掌優しく親切で 小出順子
無表情マスクばかりの交差点 高柳閑雲
#MeeTooの声に無頓着な「男」 川喜多正道
新緑へ行方不明になるもよし 柴田比呂志
強がりの後ろ姿が寂しすぎ 竹内そのみ
湖が哀しい色に染まりだす 樋口りゑ
カタクリを踏まないように歩く山 眞島ともえ
重宝な踏み台となるベビー椅子 加藤峰子
難民も移民も混じる盆踊り 福村まこと
幸せを掴んだ手には鍬の胼胝 佐藤千四
産室の呻きもうすぐパパになる 西野恵子
筍を掘る猪のあとを掘る 寺田香林
入院の長い夜グチる余裕でき 瀬田明子
名湯と呼ばれるために濁るお湯 西山竹里
親友と少し意見がくいちがう 日野 愿
ジャム作りグラニュー糖を買いだめる 岡ア美代子
なだめねば我が身の内のモンスター 澁谷さくら
59で派遣社員という序章 神野優子
相聞歌扇子に残す父と母 上村夢香
私にはボディーガードは要りません 吉崎柳歩
ジャムを煮る部屋中みかん色になる 青砥たかこ
 

整理・柳歩

 
4月28日例会より
宿題「 裏 」 橋倉久美子 選と評
   カーナビにない裏道という選択肢 青砥たかこ
   裏口と一線画す非常口 福村まこと
 止  裏表見分けが付かぬオブラート 小出順子
 軸  想い出が溜まる体育館の裏 橋倉久美子
宿題 共選「もしも」 岩谷佳菜子 選
   もしもの時を待ってはいない非常口 橋倉久美子
   もしもからやはりになっていくニュース 川喜多正道
 止  耳に胼胝「もしもお前が男なら」 福村まこと
 軸  宝くじもしももしもと描く夢 岩谷佳菜子
宿題 共選「もしも」 川喜多正道 選
   もし関与あれば辞めると言った筈 日野 愿
   もしもから始まる夢のフルコース 青砥たかこ
 止  ドアノブが錆びついている非常口 吉崎柳歩
 軸  もしもからやはりになっていくニュース 川喜多正道
宿題「自由吟」 青砥たかこ 選と評
   堤防を越えてはならぬ川の水 西山竹里
   廃線にされないようにバスに乗る 橋倉久美子
 止  強引に開けてはならぬ自動ドア 吉崎柳歩
 軸  たいくつな日は望めない望まない 青砥たかこ
席題「母」 清記互選 高点句
 9点  母らしくない人もいる参観日 橋倉久美子
 7点  メシ・フロ・ネルと一度は言ってみたい母 橋倉久美子
 6点  子の手より母はスマホを離さない 小出順子
   「よく噛んで」子に言う母は流し込み 中川知子
 5点  母親の愛に甘える反抗期 西垣こゆき
誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『配る』  応募96句
 13点  結婚後八重歯が牙になった妻 濱山哲也
 1 2点   痛いのに歯では見舞いに来てくれぬ 鈴木章照
 1 0点   役づくり歯を抜くこともある役者 西山竹里
    歯の欠けた水車も村の文化財 福村まこと
   黙祷の時に見せてはならない歯 川喜多正道
  9点  歯車の一部でよしと言い聞かす 上村夢香
  8点   言い訳が多くて義歯がよくゆるむ よしひさ
     手形ほど値打ちを残さない歯形 青砥たかこ