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目次10月号 ・巻頭言 「 鈴鹿川」 ・すずか路 ・小休止 ・柳論自論 ・リレー鑑賞 ・ひとくぎり ・例会 ・例会風景 ・没句転生 ・インターネット句会 ・特別室 ・アラレの小部屋 ・前号印象吟散歩 ・誌上互選 ・ポストイン ・お便り拝受 ・編集後記
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たかこ 整理 柳歩 伴久・柳歩 奥山晴生 たかこ 柳歩 清水信 橋倉久美子 柳歩 |
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巻頭言 |
水源は鈴鹿山脈に発し、伊勢湾に注ぐ、夏にはアユが解禁になり、河川敷では、バルーン大会なども行われる一級水系の川。国道一号線に平行しながら走り来て、鈴鹿市の真ん中を、流れる川、その名前を「鈴鹿川」という。 ・乾杯をするならやはり鈴鹿川
を抜いてくれた。どうせ同想句ばかりになるなら、と少々遊び気味に詠んだ句だった。この「鈴鹿川」はもちろん川の名前ではない。比較的生まれの新しい清酒である。ひょんなところで知って、そのまろやかな味にほれた。それ以来、鈴鹿の大会はこの「鈴鹿川」を出している。清水醸造が生み出した「鈴鹿川」は口当たりのよい純米酒なのだ。杜氏は、昭和四十七年生まれの内山智弘さんである。彼の言葉に、
この「鈴鹿川」最近はどのスーパーにも出回って買いやすくなったが、三、四年ほど前までは、醸造元かその近辺の酒屋さんにしかなかった。 鈴鹿の風をたっぷり吸った、美味しいお酒、鈴鹿川…。乾杯にふさわしいお酒であると思っている。 たかこ |
すずか路より | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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リレー鑑賞「すずか路を読む」 |
・急ぐのに切符がうまく買えません 山本 宏 ・しんしんと検算をする午前二時 くのめぐみ ・あの世ではまあまあだったそう言うか 寺前みつる
・夕立後夏の匂いと散歩する 青砥 英規
・若いねと言ってもらいに行く句会 橋倉久美子
・弁当の中味ピンハネされたよう 加藤 吉一
・もう少し親身になって聞いたげる 竹内由起子
・今のうちマグロもイカも食べておく 長谷川健一
・墓石に臍曲がりとは書いてない 吉崎 柳歩
・めんどうなだけでやれないのではない 青砥たかこ |
9月27日(土)例会より | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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特別室 |
ななかまど(3) 清水 信
四辺が鋭角で、ハガキは結構兇器である。夜毎ハガキの山の乱舞の中で殺される夢を見るそうな。
また、男はズルイと手きびしい。
自伝『花の結び目』や『全句集』など、自分は時実本を10冊近く持っているが、川柳普及に勤めた努力の他に、その独特の感覚を認めている。
歌手の淡路のり子は、男にキスされるのが大嫌いで、その替り、ハダカになって、油絵のモデルになってやったと言っているが、時実も同じで、十年一緒にいて子供まで産んだ最初の夫には、一度といえどキスを許さなかったという。 (文芸評論家)清水信 |
誌上互選より 高点句 | |||||||||||||||||||||
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