目次03年7月号
巻頭言 「オリンピック」
すずか路
・小休止
・川柳つれづれ
・人と句「小林満寿夫作品集」
・例会
・例会風景
・没句転生
・アラレの小部屋
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・インターネット句会
・ポストイン
・お便り拝受・あしあと
・大会案内など
・暑中広告
・編集後記

 


柳歩
久美子・柳歩整理
洋子・たかこ
柳歩
たかこ

たかこ
柳歩
久美子
小川はつこさん 
柳歩

たかこ








 
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巻頭言

「オリンピック」

  菅政権になって初の党首討論が六月六日に行われた。と言っても野党の持ち時間(質問時間ではない)は、立憲民主の枝野党首が30分、他の三野党党首が各5分、計45分の短さである。与党は、討論が長くなるほど菅首相の「無能」が暴露されてしまうのを恐れたのだろう。これでは討論にならないし、国会がこんな有様ではとても「言論の府」とは呼べない。

 コロナ感染の収束が見えない中で、オリンピック、パラリンピックを強行するのかという問いに対して菅首相は、「57年前の東京五輪の時、私は高校生だったが、『東洋の魔女』の回転レシーブ、マラソンのアベベ選手、敗者に敬意を払ったオランダ柔道のへーシング選手など今も鮮明に覚えている。こうしたことを子どもたちにも見てほしい」と力説、「世界の人たちに東日本大震災からの復興もみてもらいたい」などとも訴えた。 この「返答」だけで6分45秒である。明らかに時間稼ぎだ。

 東京五輪が開催された昭和39年は、私は二十歳だった。神永選手がヘーシンクに抑え込みで敗れた瞬間を観たのは、確か職場の休憩室のテレビだった。高校時代は柔道部だったので私もショックだった。しかし、コロナ禍での五輪開催の是非論に個人的な感傷を持ち出して時間を浪費するのは、そもそも掟破りの行為である。
 また、安倍前首相が「原発はアンダーコントロールされている」と強弁したフクシマは、復興どころかまだ汚染水の処理すら見通しが立っていないのだ。

 東京は6月21日に非常事態宣言が解除(蔓延防止措置に移行)されたが、29日には感染者数が七百人を超えた。デルタ株も増え、たとえ無観客での開催に舵を切っても、オリ・パラを開催すれば感染爆発は避けられないだろう。ワクチンの接種が進めば、来年こそ「鈴鹿市民川柳大会」を開催することができるだろうと、閉店した『東樽」に替わる素晴らしい会場を見つけたのだが、またもや暗雲が立ち込めてきた。
                                          柳歩
 

 
すずか路より
久々の句会笑いを取り戻す 川喜多正道
飛び乗った始発急げと母想い 小林祥司
体だけ元気頭は昼寝中 加藤峰子
レジ横を選ぶ賢しい募金箱 福村まこと
ピーポーの音遠くなる近くなる 佐藤千四
似たような暮らし重ねて今日も生き 瀬田明子
ファンファーレコロナ終わってからが良い 満月庵
草刈りは大事な役目定年後 寺井一也
腰痛は基礎疾患にあたらない 西山竹里
過去形で話そう過去にするために 澁谷さくら
憧れの人仔猫になって仰ぎ見る 玉木りょうこ
遅く寝て早起きできるゴルフの日 磯浜基十
ご拝察聞いて憲法読んでみる 神野優子
生きる事死ぬ事酒を浴びながら 前田須美代
金婚もダイヤも意識せず過ぎた 坂 茜雲
断捨離に三面鏡を持て余す 大川里子
解体の作業現場は多国籍 岩谷佳菜子
酔っぱらって我を忘れてみたい下戸 西垣こゆき
そこのけそこのけみんなが避けていくコロナ 松岡ふみお
内臓のありかをみんな知る加齢 坂倉広美
草かぶれ今年も負けた弱い肌 勝田五百子
残された順がつくづく摩訶不思議 竹島 晃
筍もらい炊かねばならぬ味ご飯 橋倉久美子
重くても太刀を持つ手は替えられぬ 北田のりこ
尾身さんの姿がかすむ五輪前 中川知子
ランニング愛犬供に鍛えられ 河合恵美子
隠れても見つけてほしいかくれんぼ 落合文彦
ややこしい話ディナーが済んでから 竹尾佳代子
暇つぶしと気付き気楽になる老後 毎熊伊佐男
川柳を芭蕉生誕地でひねる 戴けいこ
賞味期限一応書いてあるビール 河内秀斗
あいさつは「ワクチン予約できました?」 村井一朗
洗車して少し前向く月曜日 西岡ゆかり
この憂さを流してくれる波の音 奥田悦生
好きだった遺影と共に見る相撲 鈴木裕子
縁側で紫陽花愛でる雨上がり 瓜生晴男
セサミンを試しに買ってから惰性 加藤吉一
取り敢えずワクチンだけは打っておく 芦田敬子
犯罪に近い酒宴の食べ残し 圦山 繁
気がつけばナメクジ素手で捕まえる 西川幸子
ある日突然苦手な人を好きになる 小川はつこ
最近はお金をかけず花作り 水谷ちか子
今日はいつここはどこ俺誰ですか 長谷川健一
カレンダーもう半分になっている 小出順子
いただいた西瓜で困る冷蔵庫 藤村洋子
あおぞらの底にナウマンゾウの夢 柴田比呂志
母逝きてふる里は又遠くなる 竹内そのみ
尾身さんが何と言おうが馬の耳 眞島ともえ
披露宴ではないが会場予約する 吉崎柳歩
ディスタンス守らなくても閑古鳥 青砥たかこ
 

整理・柳歩

6月26日(土) 出席12名 欠席投句31名より

宿題「失敗」 𠮷崎柳歩 選と評
   五回まで失敗できるパスワード 西山竹里
   里に下り失敗したと思う熊 圦山 繁
 止  失敗を恐れて進まない時計 満月庵
 軸  失政を与党議員は咎めない 𠮷崎柳歩 
宿題 共選「シンプル」 川喜多正道 選
   シンプルなメール用件だけ届く 小川はつこ
   シンプルとよべば格好つく手抜き 小川はつこ
 シンプルな問いに菅氏の無回答 西山竹里
 軸  カイゼンで速くてミスも減る現場 川喜多正道
宿題 共選「シンプル」 小川はつこ 選
   シンプルニ金が欲しいと叫びたい 平尾定昭
   シンプルで確実孫の手の仕事 𠮷崎柳歩
 止  シンプルな塩むすびでも割ってみる 平尾定昭
 軸  シンプルが長持ちをする家電品 小川はつこ
宿題「自由吟」 橋倉久美子 選と評
   急いでも暴走しない救急車 河内秀斗
   安全なときに槍出すカタツムリ 小川はつこ
 止  二日後に書くのは難しい日記 西山竹里
   顔写真送れと言われ困る顔 橋倉久美子
席題「背中」互選高点句
  6点 ライバルの背中とてつもないオーラ 青砥たかこ
   5点 背番号つけてもらえぬユニフォーム 橋倉久美子
  甲羅干し亀は日焼けを気にしない 西川幸子
   4点 背中から落ちて一本負けとなる 𠮷崎柳歩
  見えないがたぶん背中も老けてきた 小川はつこ
  丸い背が威厳を少しやわらげる 芦田敬子
誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『 熱 意 』  応募114句
  26点  迷惑でしかないこともある熱意 西山竹里
  14点   殺されるまで寄って来る蚊の熱意 西垣こゆき
     CMに社長みずから出る熱意 𠮷崎柳歩
  11点  ゲームへの熱意勉強にも欲しい 北田のりこ
  10点     おしゃれする熱意衰えみせぬ母 西岡ゆかり
    9点   類語辞典「熱意」の隣「しつっこい」 坂倉広美
     セールスの熱意に負けたお人好し 水野リン子
     ギリギリで踏ん張る熱意医の現場 瀬田明子