目次03年10月号
巻頭言 「鈴カル講座」
すずか路
・小休止
・川柳つれづれ
・人と句「薄っぺら」を読んで
・例会
・例会風景
・没句転生
・アラレの小部屋
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・インターネット句会
・ポストイン
・お便り拝受・あしあと
・大会案内など
・編集後記

 


柳歩
久美子・柳歩整理
ふみお・恵美子
柳歩
たかこ

たかこ
柳歩
久美子
小川はつこさん 
柳歩

たかこ








 
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巻頭言

「鈴カル講座」

  昨年開講の予定だった鈴鹿市文化振興事業団主催の「鈴カルカレッジ川柳講座(全二回)」が、新型コロナの渦中にあって中止、今年の九月八日(第一回)と十月六日(第二回)に順延となった。
  七月二十七日より受講申込が開始されたのであるが、その頃からデルタ株の感染が急拡大、八月二十日には三重県下にも蔓延防止措置、二十五日には非常事態宣言が発令された。

  このような情勢の中では受講の申し込みもあるはずもなく、私は、結局は中止か相当の延期になるものと高を括っていたのだ。 ところが無謀と言うべきか英断と言うべきか、担当者からは、第一回を十月六日、第二回を十月二十日に延長したいと打診があった。私とたかこさんは半信半疑ながら、この提案を受け入れたのだった。

 ところが、県下の感染者数は九月十日を過ぎたあたりから急減少、講座は変更後の日程で、確かに開催することになったのだ。問題は講座の内容である。事業団作成のパンフレットには、第一回「作句の楽しさと添削の実例」、第二回は「投句作品の評と添削」とあり、これは変わらない。つまり、あくまで一般市民向けの講座なのである。
  初心者向けの講座なら、コロナ以前に何度か経験もあり資料も流用できる。しかし、非常事態宣言はようやく九月三十日に解除される(た)のである。当然、受講の申込者は少なく、あったとしても鈴鹿川柳会の会員や誌友、あるいは何らかの文芸に関わってみえる方がほとんどだろう。一般の市民は極めて少ないのではないだろうか?

 講座の対象者は、川柳のベテラン、あるいは文芸に精通している方、そして一般市民でかつ、川柳には関心はあるが全くの初心者(本来の対象者)が混在することになるだろう。賑やかしにしろ、受講料まで払って参加してくださる方々である。受講者全員に何か得るところのある講座、う〜ん、いったいどうしたらいいのだ…。
                                          柳歩
 

 
すずか路より
踏み込んだ秋に優しい栗ご飯 前田須美代
鈴虫が鳴いてる夜が秋の夜 佐藤近義
コロナ禍の火の粉総裁選燃やす 坂 茜雲
赤とんぼ歌えば故郷の空想う 大川里子
切手代覚えた頃にまた変わる 岩谷佳菜子
元気です会いたい人に逢いに行く 西垣こゆき
知らぬ間にまた一人逝く個人葬 松岡ふみお
ドクダミの根を掘り出して汗を拭く 坂倉広美
得意気に総理を揶揄す外野席 竹島 晃
大事件娘と孫を間違える 勝田五百子
一発勝負で写真撮られる免許証 橋倉久美子
これは喜劇か総理辞任で上がる株 北田のりこ
二枚舌使いこなして立候補 中川知子
ワクチン効果 景気の株も上げたらし 河合恵美子
年齢を感じさせないアスリート 落合文彦
意地張ったところで野には萩の花 竹尾佳代子
マスコミがそれワッショイと自民党 毎熊伊佐男
一票の重み手応え無い選挙 戴けいこ
ワクチンを打ったら空が晴れてきた 河内秀斗
ありがたい授かりものに良し悪し 村井一朗
英字ならおしゃれに見える新聞紙 西岡ゆかり
三日月に隙を突かれて王手飛車 奥田悦生
歳言うと急に優しい電話口 鈴木裕子
扇風機御苦労さんと掃除する 瓜生晴男
記憶力にひびが入った二日酔い 加藤吉一
群がって咲き安心な彼岸花 芦田敬子
神様は指切りなんてしてくれぬ 圦山 繁
畦の草刈られ稲刈り待つばかり 西川幸子
気の毒なメダル市長に囓られる 小川はつこ
待合室見事な花に癒される 水谷ちか子
壊れていく俺の身体の音を聞く 長谷川健一
種ナシのブドウ何だか物足りぬ 小出順子
ひとりに慣れて口笛がうまくなる 柴田比呂志
長寿国まだまだ列が途切れない 竹内そのみ
首替えてご破算にして総選挙 川喜多正道
コロナより今日も気になるホームラン 小林祥司
リセットをしよう頑張りすぎたから 眞島ともえ
お隣はコロナを呪うイタリア語 福村まこと
朝顔の蔓が窺う私生活 佐藤千四
嗅覚と味覚OK元気です 瀬田明子
食欲が落ちても自家製のぶどう 満月庵
総裁選してやったりの自民党 寺井一也
菅さんに雪崩を打ったのは去年 西山竹里
喜べぬ休暇コロナも骨折も 澁谷さくら
副反応夫に託す夕ごはん 玉木りょうこ
次は誰故障で辞める趣味仲間 磯浜基十
姿見に頭突きしている孫動画 神野優子
脱炭素牛のゲップに罪はない 吉崎柳歩
彼岸花シレッと咲いて朽ちてゆく 青砥たかこ
 

整理・柳歩

9月25日(土) 全員欠席投句42名より

宿題「しずく」 𠮷崎柳歩 選と評
   雨漏りを知らせてくれている滴 中村あけみ 
   傾けておけばまだまだ出るしずく 橋倉久美子
 止  ワイパーに邪険にされているしずく 西山竹里
 軸  土砂降りの前触れだったひとしずく 𠮷崎柳歩
宿題 共選「割る」 芦田敬子 選
   割り切れぬからあとは負担の名幹事 鈴木裕子
   縦割りの自治会だけど逆らわず 𠮷崎柳歩
 水で割り罪悪感を減らす酒 澁谷さくら
 軸  大器晩成信じゆっくり殻を割る 芦田敬子
宿題 共選「割る」 青砥たかこ 選
   本当に腹を割ったら話せない 小川はつこ
   それらしい太さにせねばならぬ薪 橋倉久美子
 止  割り切れるまでは寝かせておく悩み 澁谷さくら
 軸  定員を割れば赤字はいなめない 青砥たかこ
宿題「自由吟」 橋倉久美子 選と評
   ぼやきつつラップの端を捜し出す 芦田敬子
   火事ですと知らせて走る消防車 加藤吉一
 止  掃除機とはたき私も二刀流 戴 けいこ
   何となく惜しい料理に入れる酒 橋倉久美子
席題「   」なし
     
     
     
     
     
誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『 怯む 』  応募114句
  15点  パトカーに怯むことない救急車 圦山 繁
  14点   怯むから図に乗ってくるクレーマー 𠮷崎柳歩
  1 2点   出し抜けに齧られ怯む金メダル 福村まこと
    ゴキブリに怯んだ頃もあった妻 北田のりこ
  10点     ワイパーが怯む突然きた豪雨 北田のりこ
   あずきバー齧り怯んでいる前歯 西岡ゆかり
   大雨にまたかと怯む災害地 小林祥司
   9点   真夜中に固定電話が鳴り響く 寺井一也
      向い風に怯まなかったホームラン 佐藤千四