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バックナンバー
０４年10月「○○論」
０４年９月「点火」
０４年８月「買い物」
０４年７月「あっさり」
０４年６月「関係」
０４年5月「毒」
０４年４月「瞬間」
０４年３月「避ける」
０４年２月「デビュー」
０４年１月「失敗」
０３年１２月「底」
０３年１１月「二刀流」
０３年１０月「とんぼ」
０３年９月「気の毒」
０３年８月「透明」
０３年７月「魔」
０３年６月「弱い」
０３年5月「オフ」
０３年４月「動く」
０３年３月「学校」
０３年２月「ゼリー」
０３年１月「許す」
０２年１２月「波」
０２年１１月「齧る」
0２年１０月「乱」
0２年９月「米（こめ）」
0２年８月「カード」
０２年７月「拾う」
０２年６月「写真」
０２年５月「休む」
０２年４月「痛い」
０２年３月「春」
０２年２月「のんびり」
 ０２年１月「重なる」
０１年１２月「畑」
０１年１１月「包む」   
０１年１０月「指」
０１年９月「ヒント」
０１年８月「膨らむ」
０１年７月「キープ」
０１年６月「眩しい」
０１年５月「縛る」
３１年４月「ぎくしゃく」
３１年３月「しつこい」
３１年２月「話」
３１年１月「粘る」
３０年１２月「締まる」
３０年１１月「パワハラ」
３０年１０月「吹く」
３０年９月「覗く」
３０年８月「夏休み」
３０年７月「試合」
３０年６月「響」
３０年５月「五分五分」
３０年４月「夢」
３０年３月「荒れる」
３０年２月「飛行機」
３０年１月「名人」
２９年１2月「まじめ」
２９年１１月「みかん」
２９年１０月「読む」
２９年９月「豆腐」
２９年８月「壁」
２９年７月「焼く・焼ける」
２９年６月「さっぱり」
２９年５月「負ける」
２９年４月「普通」
２９年３月「黄」
２９年2月「引く」
２９年１月「質問」
２８年１２月「悟る」
２８年１１月「痛い」
２８年１０月「秋」
２８年９月「慣れる」
２８年８月「文化」
２８年７月「滲む」
２８年６月「裸」
２８年５月「腐る」
２８年４月「血」
２８年３月「酒」
２８年２月「箱」
２８年１月「軽い」
２７年１２月「乾く」
２７年１１月「熱心」
２７年１０月「ゴミ」
２７年９月「庶民」
２７年８月「比べる」
２７年７月「得意」
２７年６月「水」
２７年５月「貫く」
２７年４月「耳」
２７年３月「押す」
２７年２月「潜む」
２７年１月「値打ち」
２６年１２月「刻む」
２６年１１月「風呂」
２６年１０月「暮れる」
２６年９月「涼しい」
２６年８月「織る」
２６年７月「腹」
２６年６月「やっと」
２６年５月「半分」
２６年４月「溢れる」
２６年３月「太い」
２６年２月「掴む」
２６年１月「餅」
２５年１２月「虫」
２５年１１月「長い」
２５年１０月「夜」
２５年９月「飽きる」
２５年８月「卵」
２５年７月「予防」
２５年６月「根」
２５年５月「ほどほど」
２５年４月「首」
２５年３月「底」
２５年２月「脱」
２５年１月「笑う」
２４年1２月「閉じる」
２４年1１月「約束」
２４年10月「布」
２４年９月「旗」
２４年８月「かたち」
２４年７月「粘る」
２４年６月「音 」
２４年５月「焦る」
２４年４月「家」
２４年３月「勇気」
２４年２月「開く」
 ２４年１月「踏む」
　
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 前月入選句発表　お題「二重」応募２８３句１ ４４人
　




































　
加藤当白 選（入選３９句） 　　　　　　　　　＊印は両方の選者から入選した句　
　
　 　＊歯ぎしりと鼾が混じる二重奏 ホッと射て
　　　　ガソリンの二重課税で火の車 荘子　隆
　 　＊アイロンで二重の線が出てしまう 徳重美恵子
　 　＊兄弟でダブルパンチの入学費 せきぼー
 　　＊妻がかけ僕が確認する施錠 木村　行吉
　 　＊弱点をフォローしあえる二重奏 春日綾乃
　　　　血を採ってその上金も取る検査 甲斐良一
　 　＊お互いに気まずいダブルブッキング 椎野良子
　　　　二重鍵締めて猫には出入口 よーこ
 　　＊自己評価だけは大きな二重丸 石川柳寿
　　　　肥え過ぎじゃない赤ちゃんの二重顎 新家完司
　 　＊声に出しダブルチェックの処方箋 佐藤ちなみ
　　　　大好きな人に振られて忘れられ 石森あやみ
　　　　密やかに期待している二重底 てつろう
　　　　母子家庭母は昼夜の仕事持つ 藤井康信
　　　　終章に連弾少しズレ出した 伊田網人
 　　＊母と娘の歌うキッチン二重奏 こやまひろこ
　　　　二重唱あなたとならば溶け合える 澁谷さくら
　　　　半額で買う気にさせる二重札 鈴木由美子
 　　＊ニュートンにちょっと逆らう二重跳び 八木五十八
　　　　欠席にわくわくと引く二重線 大澤    葵
　　　　命の書二重らせんをリレーする 野平光太郎
　　　　瞑ったら二重と分からない瞼 片山かずお
　　　　選挙区で落ち比例区で拾う首 竹中正幸
　　　　包装紙教えてくれぬ二重底 宮本　信吉
　　　　腹の底の二重帳簿を裂いて朝 佐佐木雀区
　　　　あたたかい毛布ときみにくるまれる 澁谷さくら
　　　　二重丸あげたい母のラストラン よしひさ
　　　　亡き父母に見せてやりたい二重橋 山田明
　　　　二重底声に出せない頼みごと ようこ
　　　　二重でもちっとも構わないお礼 木村　行吉
　　　　二重でも振り込まれたらボケておく 田地尚子
　 　＊カレンダー思い出せない二重丸 野平光太郎
　 　＊大臣はダブルキャストで予備が要る 古都
　 　＊子の手伝い二重手間だが褒めておく 北田のりこ
　 　＊二重線で友のアドレス消す師走 原洋一
秀３ 　どん底の下にも底がもうひとつ 石森あやみ
秀２ 　並行が時々辛い二重線 冬子
秀１ 　二重螺旋わたしを支配するわたし 西岡ゆかり

評      生まれつき備わった遺伝情報、それを知ってか知らずか、わたしはわたしを生きて
　　  きた。ある日ふと気づいた宿命。そしてその背後に見えたのは、わたしを支配していた
      わたし。
軸      新しいいのちが宿る二重奏                   加藤当白
　

 　








































　

青砥たかこ選（入選３９句）
　

　　　　二重丸付ける総理を待ち侘びる 奈良朱雀
　　　　卒アルに一重瞼の頃の妻 颯爽
　　　　ママ友の二人お喋りハモり出す せきぼー
　　　　二重ロックしたのに漏れていた噂 橋倉　久美子
　　　　封筒は二重英世をひとり入れ 橋倉　久美子
　　　　二重にしても壊されるオゾン層 加藤　当白
　 　＊ニュートンにちょっと逆らう二重跳び 八木五十八
　 　＊アイロンで二重の線が出てしまう 徳重美恵子
　 　＊母と娘の歌うキッチン二重奏 こやまひろこ
　　　　目力は二重瞼にしたおかげ 芦田敬子
　　　　ダビングをしたいあなたの実直さ 宮尾　柳泉
　　　　談合の土産はいつも二重底 光畑勝弘
　　　　トイレ紙安心感があるダブル 北田のりこ
　 　＊二重線で友のアドレス消す師走 原洋一
　 　＊弱点をフォローしあえる二重奏 春日綾乃
　　　　人手なく二重チェックの手が足りぬ 本多　雅子
　　　　年忘れ意気込みだけは二重丸 上村夢香
　　　　オミクロン二重マスクもすり抜ける 圦山　繁
　　　　英女王二重の虹に見送られ 瀬田明子
　 　＊自己評価だけは大きな二重丸 石川柳寿
　　　　民は痩せ将軍様は二重あご 田地尚子
　 　＊お互いに気まずいダブルブッキング 椎野良子
　 　＊子の手伝い二重手間だが褒めておく 北田のりこ
　 　＊歯ぎしりと鼾が混じる二重奏 ホッと射て
　　　　答弁に二重帳簿の見え隠れ 小林祥司
　　　　念のため二重に結ぶ命綱 冬子
　　　　厳しい冬乗り越えるため二重窓 あやちゃん
　　　　天と地が見守っている二重跳び 佐佐木雀区
　 　＊カレンダー思い出せない二重丸 野平光太郎
　　　　二重線ひいて強調ここが出る 右田俊郎
　 　＊兄弟でダブルパンチの入学費 せきぼー
　 　＊声に出しダブルチェックの処方箋 佐藤ちなみ
　　　　受け入れた好意本音は二重手間 船岡五郎
　 　＊妻がかけ僕が確認する施錠 木村　行吉
　　　　足腰は痛いし雨は止まないし 平井美智子
　　　　気が付いた二重投句に祈るボツ モモコ
秀３ 　健康に生きてるだけで二重丸 荘子　隆
秀２＊大臣はダブルキャストで予備が要る 古都
秀１ 　校正の二重チェックもすり抜ける 吉崎柳歩

評　　 身につまされる句である。編集に携わる人の句だと思うが、二重チェックをしても
       ダメだった時の気持共感しかない。
軸      二重線の下に本音を書いておく　   　 　  青砥たかこ