橋倉久美子 選(入選39句)
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うっかりと眠って酒にされた米 |
圦山 繁 |
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魚沼産そんなにとれる訳がない |
岡本恵 |
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魚沼の隣りでとれた米なのに |
おさ虫 |
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手抜きとは不本意ですと無洗米 |
竹中正幸 |
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*ネイル屋のおかげで売れる無洗米 |
八木五十八 |
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うしろめたさ少し感じる無洗米 |
青砥たかこ |
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酒米に入っていないアルコール |
西山竹里 |
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*白米を食べてサプリを飲んでいる |
宙広 |
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ストックがないと不安になるお米 |
徳重美恵子 |
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米を研ぐ都会の水に馴染ませる |
平尾定昭 |
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米のパン梅干しジャムをつけて食う |
森下博史 |
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稲刈りの男手孫が駆けつける |
大澤 葵 |
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米粒もライスに変わるストッカー |
城門塵 |
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アイガモの心音聞いて育つ米 |
笹田しま |
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日本人ですね米粉でパンを焼く |
恭子 |
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方言も負けず嫌いもあるお米 |
岩崎誠治 |
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稲穂伸び新米の香の風が吹く |
あかね雲 |
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新米の寿司は我が家の秋祭り |
高田桂子 |
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キラキラの銘柄競う米どころ |
佐藤彰宏 |
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*丸裸にされて売られているお米 |
圦山 繁 |
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一合のお米で今日を駆け抜ける |
汐海 岬 |
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人よりも先に新米食う雀 |
人見五郎 |
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米農家だいじに古米食べている |
寺井一也 |
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*握るには惜しい新米立っている |
安藤なみ |
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白米の美味さ産地は気にしない |
安藤なみ |
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新米の届かぬ年が近くなる |
大澤 葵 |
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米どころ北上させる温暖化 |
颯爽 |
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*妻の愚痴つぶすがごとく米を研ぐ |
福島亮也 |
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宝石のように新米炊きあがる |
すずき善作 |
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ぬか漬けの米ぬかまでもブランド化 |
堀 敏雄 |
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おにぎりになるかライスになるか米 |
こみち |
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本当に米かと迷うネーミング |
じゅんたろう |
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*ライスシャワーやさしく降らせねばならぬ |
古都 |
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*ゴッホならこう描くかなと田んぼ見る |
たごまる子 |
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新米を横目に食べる備蓄米 |
瀬田明子 |
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観光のための棚田で実る米 |
宙広 |
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秀3
そろそろと思う頃来る父の米 |
光畑勝弘 |
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秀2
古代米田んぼアートを見てる月 |
竹尾佳代子 |
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秀1
JAの帽子が稲を刈る田んぼ |
BBブンゴ |
評 元気よくコンバインを操っているJAの帽子(をかぶったおじさん)が目に浮かぶ。
擬物化のお手本のような句。日本の農業は、JAの帽子が支えている。
軸
酒飲んで貢献をする米消費 橋倉久美子