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30年3月「荒れる」
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前月入選句発表 お題「夏休み応募 307句 155人





































 


米山明日歌 選(入選39
句)          
印は両方の選者から入選した句 
 
    昼寝から覚めてスイカの夏休み 安井紀代子
    夏休み三倍速で過ぎていく ムギ
    ひと夏の恋語ってる日焼けあと 人見五郎
    スカウトの目が光ってる甲子園 藤井康信
    夏休みネットの海に子は溺れ 陽香
    夏休みあけて一皮むけた顏 前川真
    捕まってVIPルームのカブト虫 たごまる子
    あの夏を炭酸水で割って飲む 雨径
    夏休みだから母さん休めない 井手ゆう子
   *父さんがカレーを作る夏休み 平井美智子
    何処からか夏休みには来る娘 こまっちょ
   *行き先は絵日記映えのするところ たごまる子
    フィクションも混ぜて絵日記できあがる 西山竹里
    絵日記に書くから何処か連れって ブランクながい
    孫たちに財布がバテる夏休み samu
    工作は父の出番の夏休み やんちゃん
    絵日記のためにお出かけ夏休み 瀬田明子
   *絵日記の帽子とんぼを止まらせる 辻内次根
    旅行した証としての里帰り 月日備人
   *給食のおばちゃんになる夏休み まみどり
    孫を連れ碁会へ通う夏休み よしひさ
    球児から勇気の翼もらう夏 黒しま
    絵日記のネタには何時も爺と婆 重郎
    大人びた友に出会った新学期 満月庵
    ひと夏の冒険だった 柚子アイス 平井美智子
    猫の手もほしい被災の夏休み まりえ
   *二両目のあの子に会えぬ夏休み 西山竹里
    あと三日親子で唸る夏休み 上村夢香
    冒険も恋も羽化する夏休み 雨径
    絵日記のために家族で行くキャンプ こみち
    生活のリズム狂わす登校日 森清泰範
    結果より体気になる甲子園 陽香
    夏休みリボンの騎士を読み耽る 東川和子
    絵日記も暑さに負けて痩せていく 十六夜
    カブト虫用意出来たと孫を呼ぶ 前川真
   *柱のキズ更新に行く夏休み 丸山 進
秀3  夏休み余った肌も日焼けする かっちゃん
秀2  鈍行の少年ボクを試す夏 加藤当白
秀1*原爆忌も終戦の日も夏休み 森山文切
評   私もそうでしたが、夏休みというと同想の句がたくさんある中で、秀の句は、読み方
      も上手く、なるほどと思いました。

軸      友達に内緒の日あり水着跡                      米山明日歌
                    
 









































 


吉崎柳歩 選(入選3
9句)

 

    沖縄の方が涼しい夏休み こやまひろこ
    子らの声して世の中は夏休み 岡本 恵
    夏休み思い出作り忙しい 晴子
    夏休み蝉も子供も忙しい samu
    クーラーの部屋で見ている甲子園 芦田敬子
    夏休み親の学力試される 正司
    夏休み働くママの正念場 こみち
    夏休み終わるとママの夏休み おさ虫
   *行き先は絵日記映えのするところ たごまる子
    夏休みだからヤモリになりました 児玉浪枝
    ジジババのリズム狂わす夏休み 渡辺勇三
    戦争を知らない子らの夏休み 青砥和子
    胃袋はますますゲンキ夏休み 新家完司
    夏休み今日も寝ている受験生 べにすずめ
    ボランティアだけにつぶした夏休み 丹下凱夫
   *原爆忌も終戦の日も夏休み 森山文切
    宿題を急かすカナカナ蝉が鳴く 板垣孝志
    夏休み終わり昼寝を取り戻す 木村行吉
    夏休みセミもバッタも身構える 古都
    夏休み介護施設に子等の声 小川 知子
    浦安へ行く絵日記のハイライト 通せん坊
    ヒマワリと背比べする夏休み やんちゃん
    あさがおの花を数える夏休み 平子久仁子
    もう半分まだ半分の夏休み 甲斐良一
    夏休み想定外のお盆玉 田地尚子
    手加減と本気孫との夏休み 太田昌宏
   *柱のキズ更新に行く夏休み 丸山 進
    先生も残り数える夏休み 颯爽
    台風も元気いっぱい夏休み 坂本加代
   *二両目のあの子に会えぬ夏休み 西山竹里
    不本意な入院これも夏休み 龍せん
    男物日傘も目立つ夏休み フーマー
     給食のおばちゃんになる夏休み まみどり
    恐竜のエキスパートが来るお盆 安藤なみ
   *絵日記の帽子とんぼを止まらせる 辻内次根
    夏休みツチノコ捕りにでも行くか 丹下凱夫
秀3*父さんがカレーを作る夏休み 平井美智子
秀2  虫かごが玄関にある夏休み 中川喜代子
秀1  戦争を考えさせる夏休み 光畑勝弘

評     戦争を「教えてくれる」のではなく「考えさせる」なのだ。人任せでは歯止めの利かな
   い時代になってきた。戦争というものを考えさせる夏休みであってほしいと、切に願う。

   老衰のポチを看取った夏休み                 吉崎柳歩