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前月入選句発表 お題「 うんざり 」
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青砥たかこ選 |
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聞き飽きた「飲み過ぎです」という小言 |
新家完司 |
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聞き飽きた話呑み込むコップ酒 |
備瀬ちゃくし |
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退院はしたが時々来いと言う |
松谷大気 |
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学識は出すが仕事の出来ぬ人 |
加藤吉一 |
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松茸にうんざりした日あったのよ |
加藤峰子 |
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復旧の目処立たぬまま車中泊 |
通せん坊 |
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尾根三つ越えても姿みせぬ山 |
通せん坊 * |
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同居してうんざり孫の反抗期 |
春葉 |
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どうせこうなると解っているドラマ |
小太郎 * |
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夫婦げんかネタは毎回同じこと |
松本諭二 |
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嫌な癖 愛想も小想も尽きました |
風間なごみ |
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重箱の隅が好みの上司の目 |
通せん坊 * |
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何やかでまた飲み薬一つ増え |
北田のりこ |
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水差しの水を注いでまだ喋る |
柳歩 |
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耳にタコできておりますその話 |
まりえ |
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うんざりとしてはならないフルムーン |
柳歩 * |
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すごいすごいが多すぎるレポーター |
北田のりこ * |
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倒しても倒しても生き返る敵 |
竹口みか子 * |
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うんざりとされる手前でやめておく |
松本諭二
* |
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渋滞にはまりトイレでまた並ぶ |
眞二 * |
| 秀3 |
適当な拍手に離さないマイク |
杏子
* |
| 秀2 |
野次らせるために与えた票じゃない |
よしひさ |
| 秀1 |
うんざりはお互いさまということで |
東川和子
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| 評 |
誰もが自分がうんざりされているとは思わない。句主は、常日頃から冷静なものの見方が出来る人のようだ。 |
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| 軸 |
無視してもまた打ってくるラブメール |
青砥たかこ * |
| 吉崎柳歩選 |
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無視してもまた打ってくるラブメール |
青砥たかこ * |
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どうせこうなると解っているドラマ |
小太郎 * |
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芋見るとうんざりします戦中派 |
風間なごみ |
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渋滞にはまりトイレでまた並ぶ |
眞二 * |
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立候補する気か挨拶が長い |
小太郎 |
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うんざり顔されても親は意見する |
早川トミジ |
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泣き上戸とは知らなんだ高級酒 |
杏子 |
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重箱の隅が好みの上司の目 |
通せん坊 * |
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すごいすごいが多すぎるレポーター |
北田のりこ * |
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うんざりと言わせぬ位置に自尊心 |
山添幸子 |
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尾根三つ越えても姿みせぬ山 |
通せん坊 * |
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おい婆さんおい婆さんとお爺さん |
佐藤千四 |
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棒読みの答弁アホに見えますよ |
新家完司 |
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適当な拍手に離さないマイク |
杏子 * |
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うんざりはお互いさまということで |
東川和子 * |
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もううんざりした頃名解説終わる |
小太郎 |
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負けるものかと迷惑メール消し続け |
北田のりこ |
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ハイエナであった眠れる獅子の国 |
飯島章友 |
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うんざりとされる手前でやめておく |
松本諭二
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倒しても倒しても生き返る敵 |
竹口みか子 * |
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食べ放題うんざりしつつまた食べる |
橋倉久美子 |
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裏声の男がマイク離さない |
新家完司 |
| 秀3 |
介護士のさぞうんざりもする笑顔 |
宮川小太郎 |
| 秀2 |
うんざりの中で探している砂金 |
濱山哲也 |
| 秀1 |
亀であることにそろそろ飽きた亀 |
橋倉久美子 |
| 評 |
飽きたところで空を飛ぶことなんか出来ない亀。人間もしょせん自分の人生を生きるしかないのだ。 |
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| 軸 |
うんざりとしてはならないフルムーン |
柳歩
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