バックナンバー
22年9月「帽子」
22年8月「切る」
22年7月「苦手」
22年6月「ガラクタ」
22年5月「弱い」
22年4月「桜 」
22年3月「待つ 」

22年2月「丁寧 」
22年1月「限界 」
21年12月「走る 」
21年11月「本気 」
21年10月「薬 」
21年9月「汗 」
21年8月「目 」
21年7月「避ける」
21年6月「軽い」

21年5月「手紙」
21年4月「華やか」
21年3月「きっちり」
21年2月「 ゆとり」
21年1月「 試す」
20年 12月「切替え」
20年 11月「力」
20年 10月「辞書」
20年 9月「客」
20年8月「住む」
20年7月「食べる」
20年6月「休む」
20年5月「野放し」
20年4月「取る」
20年3月「けち」
20年2月「けなす」
20年1月「鏡」
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前月入選句発表 お題「 うんざり 」

青砥たかこ選

  聞き飽きた「飲み過ぎです」という小言 新家完司     
  聞き飽きた話呑み込むコップ酒 備瀬ちゃくし    
  退院はしたが時々来いと言う 松谷大気     
  学識は出すが仕事の出来ぬ人 加藤吉一
  松茸にうんざりした日あったのよ   加藤峰子  
  復旧の目処立たぬまま車中泊 通せん坊
  尾根三つ越えても姿みせぬ山 通せん坊     *
  同居してうんざり孫の反抗期 春葉
  どうせこうなると解っているドラマ 小太郎       *
  夫婦げんかネタは毎回同じこと 松本諭二       
  嫌な癖 愛想も小想も尽きました 風間なごみ     
  重箱の隅が好みの上司の目 通せん坊     *
  何やかでまた飲み薬一つ増え 北田のりこ     
  水差しの水を注いでまだ喋る 柳歩
  耳にタコできておりますその話 まりえ
  うんざりとしてはならないフルムーン 柳歩        *
  すごいすごいが多すぎるレポーター 北田のりこ    *
  倒しても倒しても生き返る敵 竹口みか子    *
  うんざりとされる手前でやめておく 松本諭二      *
  渋滞にはまりトイレでまた並ぶ 眞二         *
秀3 適当な拍手に離さないマイク 杏子           *
秀2 野次らせるために与えた票じゃない よしひさ             
秀1 うんざりはお互いさまということで 東川和子           *
 評   誰もが自分がうんざりされているとは思わない。句主は、常日頃から冷静なものの見方が出来る人のようだ。  
軸  無視してもまた打ってくるラブメール 青砥たかこ    *
吉崎柳歩選
  無視してもまた打ってくるラブメール 青砥たかこ    *
  どうせこうなると解っているドラマ 小太郎       *
  芋見るとうんざりします戦中派 風間なごみ
  渋滞にはまりトイレでまた並ぶ 眞二         *
  立候補する気か挨拶が長い 小太郎
  うんざり顔されても親は意見する 早川トミジ
  泣き上戸とは知らなんだ高級酒 杏子  
  重箱の隅が好みの上司の目 通せん坊     *
  すごいすごいが多すぎるレポーター 北田のりこ    *
  うんざりと言わせぬ位置に自尊心 山添幸子
  尾根三つ越えても姿みせぬ山 通せん坊     *
  おい婆さんおい婆さんとお爺さん 佐藤千四
  棒読みの答弁アホに見えますよ       新家完司 
  適当な拍手に離さないマイク 杏子           *
  うんざりはお互いさまということで 東川和子           *
  もううんざりした頃名解説終わる 小太郎
  負けるものかと迷惑メール消し続け 北田のりこ     
  ハイエナであった眠れる獅子の国 飯島章友
  うんざりとされる手前でやめておく 松本諭二      *
  倒しても倒しても生き返る敵 竹口みか子    *
  食べ放題うんざりしつつまた食べる 橋倉久美子
  裏声の男がマイク離さない 新家完司
秀3 介護士のさぞうんざりもする笑顔 宮川小太郎
秀2 うんざりの中で探している砂金 濱山哲也
秀1 亀であることにそろそろ飽きた亀 橋倉久美子
 評   飽きたところで空を飛ぶことなんか出来ない亀。人間もしょせん自分の人生を生きるしかないのだ。  
うんざりとしてはならないフルムーン 柳歩         *