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01年5月「縛る」
31年4月「ぎくしゃく」
31年3月「しつこい」
31年2月「話」
31年1月「粘る」
30年12月「締まる・締める」
30年11月「パワハラ」
30年10月「吹く」
30年9月「覗く」
30年8月「夏休み」
30年7月「試合」
30年6月「響」
30年5月「五分五分」
30年4月「夢」
30年3月「荒れる」
30年2月「飛行機」
30年1月「名人」
29年12月「まじめ」
29年11月「みかん」
29年10月「読む」
29年9月「豆腐」
29年8月「壁」
29年7月「焼く・焼ける」
29年6月「さっぱり」
29年5月「負ける」
29年4月「普通」

29年3月「黄」
29年2月「引く」
29年1月「質問」
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28年11月「痛い」
28年10月「秋」
28年9月「慣れる」
28年8月「文化」
28年7月「滲む」
28年6月「裸」
28年5月「腐る」
28年4月「血」
28年3月「酒」
28年2月「箱」
28年1月「軽い」
27年12月「乾く」
27年11月「熱心」
27年10月「ゴミ」
27年9月「庶民」
27年8月「比べる」
27年7月「得意」
27年6月「水」
27年5月「貫く」
27年4月「耳」
27年3月「押す」
27年2月「潜む」
27年1月「値打ち」
26年12月「刻む」
26年11月「風呂」
26年10月「暮れる」
26年9月「涼しい」
26年8月「織る」
26年7月「腹」
26年6月「やっと」
26年5月「半分」
26年4月「溢れる」
26年3月「太い」
26年2月「掴む」
26年1月「餅」
25年12月「虫」
25年11月「長い」
25年10月「夜」
25年9月「飽きる」

25年8月「卵」
25年7月「予防」
25年6月「根」
25年5月「ほどほど」
25年4月「首」
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25年2月「脱」
25年1月「笑う」
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24年9月「旗」
24年8月「かたち」
24年7月「粘る」

24年6月「音 」
24年5月「焦る」
24年4月「家」
24年3月「勇気」
24年2月「開く」
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23年10月「風」
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23年4月「欲」
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22年12月「不便」
22年11月「探す」
22年10月「うんざり」
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22年8月「切る」
22年7月「苦手」
22年6月「ガラクタ」
22年5月「弱い」
22年4月「桜 」
22年3月「待つ 」

22年2月「丁寧 」
22年1月「限界 」
 
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前月入選句発表 お題「眩しい 応募 288句 146人





































 


西山竹里 選(入選39
句)          
印は両方の選者から入選した句 
 
    昼の月眩しい顔はしていない 青砥たかこ
    悔し泣き夕日眩しいせいにする 松本諭二
    淋しくて眩しい程に磨く鍋 中川喜代子
    特選のちょっと眩しい星印 桔梗庵
    フラッシュに注意しながら見るニュース 人見五郎
    履歴書の眩しさを消す下手な文字 津島のとし君
    いぶし銀眩しく見える時がある おさ虫
    セリ値聞き我が身眩しく見るマグロ 福村まこと
   *足留めが続いた山小舎の朝日 吉崎柳歩
    花嫁の父の眩しさ照れくささ 素人
    太陽がとても眩しい退院日 裕子
   *デートして眩しく見えた時もある 佐藤彰宏
   *眩しくて皺も黒子も見えません 児玉浪枝
    マドンナが今も眩しいクラス会 瀬田明子
    拗ねる顔さえも眩しい淡い恋 圦山 繁
    眩しすぎ耐えるに辛い七光り 津島のとし君
   *忖度の後光眩しいお役人 葱坊主
   *国会答弁まともな人が眩しくて 神田央子
    皇后のほほえみ眩し振る小旗 小林祥司
    読めないが眩しいような字の名前 はぐれ雲
    先生がキラキラ見えた部活です 伊田網人
    衣替えセーラー服の白眩し 田地尚子
   *素のままの眩しさ少女気が付かず 徳重美恵子
    眩しいね文集書いた頃の夢 山口悦子
   *少年の美談眩しいニュース欄 陽香
    研修医胸に眩しい聴診器 賢石
    ピカピカの一年生というコピー 森下博史
    逆上がり出来たんだよと眩しい目 稲垣康江
   *がんばった汗が答えるインタビュー 陽香
    孫からの紙で作った金メダル 柳谷益弘
    レプリカの方が眩い仏さま おさ虫
    さくらんぼ頬張る子等の顔眩し つや姫
    八月は眩し二つのキノコ雲 光畑勝弘
    眩しいな転校生は都会の子 村上佳津代
    世話役の爺を眩しくする祭り 福村まこと
    眩しかった初めて家に来たテレビ 中川喜代子
秀3  にんげんだ眩しい金の斧が好き 田岡修二
秀2  ダイヤよりもっと眩しいのが値札 北田のりこ
秀1*眩しいと役に立たない信号機 森清泰範

評     暗い所でもハッキリ見えないといけない信号機。しかし、眩しくては役に立たない。
   言われてみればそのとおりなのだが、これには気が付かなかった。脱帽。

      眩しくはないことだってあるメダル            西山竹里   

 

 









































 

青砥たかこ 選(入選39句)
 

    雨上がりクモのレースが眩しくて ぷいこると
    モナリザの横に日傘とサングラス 安藤なみ
   *国会答弁まともな人が眩しくて 神田央子
    落ちる陽にハンドルが言う眩しいぞ  風間なごみ
    蘭鋳がファッションショーの金魚鉢 颯爽
   *少年の美談眩しいニュース欄 陽香
   *素のままの眩しさ少女気が付かず 徳重美恵子
   *眩しくて皺も黒子も見えません 児玉浪枝
    お陽さまも妻も眩しい二日酔い 新家完司
    一直線に迫る正論眩しすぎ 北田のりこ
    眩しさに妬心を隠すサングラス 塚越孝一
    眩しいと言えぬ隣の白い壁 たごまる子
   *忖度の後光眩しいお役人 葱坊主
    看護師の白衣眩しい退院日 芦田敬子
    夜更かしが朝日に叩き起こされる 佐藤千四
    まっさらな教科書眩しページ繰る じんじん
    苦心作色紙眩しい展示台 賢石
    ハイビーム合図をしてもハイビーム 加藤当白
   *デートして眩しく見えた時もある 佐藤彰宏
    光背は弥陀のオーラを補強する アズスン安須
    夢を持つ妻が眩しい定年後 船岡五郎
    逆光に判別できるシルエット 坂本加代
    バスは行く眩しいものを捨てて行く 尾崎良仁
    ちょいワルができぬ経歴まぶし過ぎ 丸山 進
    眩しさにああ手遅れと知る蚯蚓 木村行吉
    目に眩し白いウエアーコート跳ね 安井紀代子
    目立たないように眩しい人の横 よーこ
    朝日浴び睨みつけてる鬼瓦 月日備人
    傷心に眩しく染みる里訛り 和井戸翔
   *がんばった汗が答えるインタビュー 陽香
    ライバルにばかり当たっているライト 吉崎柳歩
    オーイとんぼよ眩しくないか複眼で アゲハ
    眩しけりゃ勝手に閉じている瞼 ようこ
    逆光の中であなたと巡りあう 笹田しま
    手鏡を惚れ惚れ覗くナルシスト 颯爽
    ジャズライブ耳に眩しいサキソフォン 安藤なみ
秀3*足留めが続いた山小舎の朝日 吉崎柳歩
秀2*眩しいと役に立たない信号機 森清泰範
秀1  免許証かえした空の乱反射 笹田しま

評     ただ目に眩しいだけじゃなく、いろんな思いの入った眩しさをこの句から

      感 じました。 乱反射がいいですね。
     逆光のせいよ あなたのことじゃない         青砥たかこ