目次30年7月号
巻頭言  「時への想い」
すずか路
・小休止
・柳論自論
・大会参加者
・第16回鈴鹿市民大会
・大会風景・お便り
・アラレの小部屋
・インターネット句会
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・エッセイ・あしあと
・大会案内など
・大会余話
・暑中広告
・編集後記

 


たかこ
柳歩整理
はつこ・健一
柳歩

たかこ
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柳歩
柴田比呂志さん
柳歩
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巻頭言

「時への想い」                                                                        

   大会ご参加の皆様、また貴重な誌面に案内を掲載いただいた川柳会様、今年も盛会の内に、市民大会を終えることが出来ました。感謝いたします。

 全日本の大会、今年も参加しました。昨年は札幌、今年は熊本と日本列島北から南へと川柳の大きな集いが移動しました。毎年の課題に「表彰式」の頃には参加者が半分に減ってしまうことが懸念されています。これは悪い慣わしとなっているようです。常識では考えられないことですが、仕方のない部分が多々あります。

宿泊をされない方は、最後までは無理なこと、また、大会がプログラム通り進まないことも大きな要因と言えます。誰にでも平等に与えられた時間、誰ひとり、無駄に出来る時間はありません。熊本大会では苦肉の策として、最後まで残った方には「くまもんのキーホルダー」が配られました。何人を想定されたのかは不明ですが、貰えなかった人もいたようなので、目論見は成功したのでしょう。このキーホルダー特注なのか土産物屋に置いてありませんでした。とてもいい記念になりました。

時は得難くして失い易し
 気を緩めるとずるっと時は消えてしまいます。大切に扱うと何倍にもなるのです。
 それらを踏まえて、我が大会では、出来る限り予定通り終らせるよう、気を配ってきました。

 今年は、初めての試みに席題を二題、それを共選としました。おまけに、発表を十一時として、皆さんの前で選者に題を決めてもらいました。
 果たして「時」は有効に使われたのでしょうか。選者各位には慌ただしい、席題発表から、ご自分も作句、昼食、そして選句…想像以上にハードだったかも分かりません。申し訳ありませんでした。

いろいろな反省点を踏まえて、一歩前進したいと思います。

                                        たかこ

 
すずか路より
特急にぶつかりダイヤ乱す鹿 北田のりこ
こちらから石投げないと振り向かず 河合恵美子
子の叫び誰も気付かぬ訳がない 中川知子
梅雨の晴れ間を待ってましたと万歩計 毎熊伊佐男
寝込んだ先のことも楽しく考えよう 寺前みつる
八重薔薇と墓参帰りにミーティング 村井一朗
ボリュームを上げて侘びしさまぎらわす 鈴木裕子
ジャズや演歌でなくて心の詩唄う 長谷川健一
待つことが仕事寝たきりおじいちゃん 竹口みか子
不作法な握り箸ですマヒの手で 瓜生晴男
パソコンも老いたか目覚め悪くなる 加藤吉一
二人とも昨日のことも忘れがち 安田聡子
掃除機でくつろぐ夫追い回す 芦田敬子
一病をなだめて生きている余生 圦山 繁
人気店並みの病院待ち時間 千野 力
出し忘れ旅行に付いてきたハガキ 西川幸子
夏が来た青あおアオの一色に 小出順子
金かけぬ趣味に長けてる年金者 川喜多正道
海を見る景色がこんなにも違う 柴田比呂志
一言でくずれてしまう冷や奴 竹内そのみ
頼りない装備でラスボスに挑む 樋口りゑ
我が町は沼地だったと見る古地図 眞島ともえ
出稼ぎのイチゴ畑はスペイン語 福村まこと
朝ドラが終わって動くゴミ袋 佐藤千四
立ち上がれ明日の風はこっち向き 西野恵子
朝三時私の時間独り占め 寺田香林
去年より一足早い花暦 瀬田明子
あきらめも期待も入る投句箱 西山竹里
腹式じゃないといわれた深呼吸 日野 愿
大さじ小さじで感情も仕切りたい 岡ア美代子
慌てずにいられぬ不意の大地震 澁谷さくら
課長から名前呼ばれて部下の顔 神野優子
花柄の傘はうれしい雨の朝 上村夢香
会えそうな気がして会いに行くお店 前田須美代
植え付けて日照りのつづくさつまいも 佐藤近義
五七五穿ち軽さとしたり顔 坂 茜雲
山旅の感動リュック軽くする 大川里子
蒲焼きで寝てる子起こす腹の虫 岩谷佳菜子
人生相談人の悩みは面白い 西垣こゆき
農道を渡りきれるかかたつむり 松岡ふみお
地震なんて私はいつも揺れてます 坂倉広美
おしゃれな人はおしゃれなものをくれたがる 橋倉久美子
老体に堪えるけれど夏は好き 吉崎柳歩
どっちでもいいは気乗りのせぬ証 青砥たかこ
 

整理・柳歩

6月24日(日)大会より
席題A「大人」(共選) 小林祥司 選
 止 大人愛三角波を越えて来る 大島凪子
 秀 くすぐりをやめて少女が脱皮する 田沢恒坊
 秀 大人びた青いレモンのひとり言 木本朱夏
 軸 大人びて見えた息子の初帰省 小林祥司
席題A「大人」(共選) 浜野みさえ 選
 止 ポイントを集め大人になれました 大野たけお
 秀 大人びた青いレモンのひとり言 木本朱夏
 秀 ガンダムもウルトラマンもやめられぬ 藤田武人
 軸 大人だと認めてほしいミニトマト 浜野みさえ
席題B「絞る」(共選) 田沢恒坊 選
 止 煩悩が絞り切れない結跏趺坐 原 雄一郎
 秀 ウエストを絞る服とは縁を切る 金子美千代
 秀 雑巾を絞りきれいにするこの世 柴田比呂志
 軸 息止めて補正下着を身にまとう 田沢恒坊
席題B「絞る」(共選) 水野奈江子 選
 止 憲法を絞ると第九条の汗 田沢恒坊
 秀 絞り上げられたか影のない男 前田須美代
 秀 メインディッシュはにわとりに絞ります 西澤知子
 軸 絞られた教師の恩をまた思う 水野奈江子
事前投句「拝む」 橋倉久美子 選
 止 拝まれて揺れるしかない笹飾り 青砥たかこ
 秀 神様にマイナンバーを先ず告げる 安藤なみ
 秀 拝み疲れた喪服がそっとたたまれる 坂倉広美
 軸 拝んでもダメ宿題は減らさない 橋倉久美子
宿題「人格」 吉崎柳歩  選
 止 二度づけを絶対しない人格者 鈴木順子
 秀 人格を学び続けている天狗 水野奈江子
 秀 割り込みをしてはならない人格者 西山竹里
 軸 人格にあまり関係ない寝相 吉崎柳歩
宿題「自由吟A」 木本朱夏 選
 止 妻逝って庭ドクダミの花盛り 日野 愿
 秀 仕返しは真っ赤な靴でやって来た 栃尾奏子
 秀 薔薇咲いて散って夢だと気付かない 真島久美子
 軸 カラタチの棘青ければ我もまた 木本朱夏
宿題「自由吟B」 天根夢草 選
 止 対案を出す義務などはない野党 川喜多正道
 秀 先取点が欲しい打順の両チーム 加藤吉一
 秀 エレベーターふわりと息をして止まる 田沢恒坊
誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『 副 』  応募98句
 10点  アメリカのサブに徹している日本 圦山 繁
   二番手で気楽な風を受けている 岩田眞知子
    かすみ草なんですそれで良いんです 前田須美代
   9点   タレントを副業にするメダリスト 中川知子
  8点  暇そうに見せてはならぬ副議長 西山竹里
    振り向けば副が反旗を振っている 西垣こゆき