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目次25年2月号 ・巻頭言 「 課題詠の罪」 ・すずか路 ・小休止 ・柳論自論 ・川柳・人と句「 山岸志ん児さん」 ・例会 ・例会風景 ・没句転生 ・インターネット句会 ・特別室 ・アラレの小部屋 ・前号「すずか路」散歩 ・誌上互選 ・ポストイン ・あしあと・その他 ・大会案内 ・編集後記
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柳歩 柳歩整理 柳歩 たかこ 柳歩 清水 信さん 久美子 木本朱夏さん たかこ |
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巻頭言 | |
課題詠の罪
喧嘩して独り眺める遠花火 SK
昨年の鈴鹿市民川柳大会の後、会員のSさんが退会された。Sさんは平成十四年入会の古参会員であったが、二十年八月から自治会の会長などを務められ、その間、鈴鹿川柳会は休会されていた。そして二十三年九月に復帰された。当初から優れたセンスの持ち主で、句会でもしばしば秀句をものにされていた。数年間、会計も引き受けてくださり、得難い人材でもあったので、その復帰を心から喜んでいた。 |
すずか路より |
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川柳 人と句12 「山岸志ん児さん」 たかこ |
広辞苑にのっていたのでほっとする
ファックスで送る金ならありますが
かけひきとしての遠慮に気づかない
決まっているのに相談はないだろう かびてきたので先輩の句集よむ
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特別室 |
『川柳三重のこと』旧刊新解B 清水 信 書庫の整理中である。92年の生涯といっても、戦後の60年余が主であるが、貯った書籍、雑誌は30万冊を越える。その片付けに日々悪戦苦闘している。
『川柳ジャーナル』も100冊ばかり出てきたが、丁寧に読み返す暇はないものの、寸見するだけでとても面白い。
・冬の日のちんばの馬の出勤せよ
現在から言えば、差別語の氾濫であるが、それを克服する迫力がある。 東京グループ、静岡グループと分れて活動しているみたいだが、雑誌を送り続けて下さった時実さんは、どこの句会に、どういう形で参加していたのだろうと不思議である。 「外部の声」という外部からの書信を転載したページがあって、坪内稔典や金子兜太、広田仁吉に混って、自分の書信も載っているが、記憶にはなかった。 中村富二は明治45年2月、横浜の伊勢佐木町に生まれた人で、昭和8年より横浜天町句会を始めて、句作に励んだ由。14年川崎で古本屋を開業、客の松本芳味を識り、句誌『鵜』を創刊。『川柳ジャーナル』では教祖的存在となっている。
投句先のアドレスは変遷をくり返しており、時々は時実新子宅へもどり、彼女が選評を担当している。彼女の実作を同誌同号から拾う。こうだ。 やはり悪くない句境である。投稿欄に津のウオミタカコという作者がいて、その後の活躍を知らないが、どういう人だったのだろう。こんな作がある。
・サド侯爵へ母くれてやるゆびきりや 才能のある人のように思うが、その後はどうしているだろう。 (文芸評論家) |
誌上互選より 高点句(一人5句投票) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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