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目次12月号 ・巻頭言 「 忌みことば」 ・すずか路 ・小休止 ・柳論自論 ・リレー鑑賞 ・例会 ・例会風景 ・没句転生 ・特別室 ・アラレの小部屋 ・前号印象吟散歩 ・誌上互選 ・ポストイン ・インターネット句会 ・みんなのエッセイ ・各地の大会案内 ・編集後記
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たかこ 柳歩整理 吉崎柳歩・堤 伴久 西垣こゆき 柳歩 |
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巻頭言 | |
近頃は、手紙好きの私でさえケータイのメールやFAXを用い、簡単な文で相手に近況、あるいは用件を伝えてしまっている。 寒いですね、元気ですか?
で充分である。あまり長い文にするとそれだけ相手にも受信料がかかるから、挨拶は、特に短い方がよい。
結婚の場合 なんだか、川柳の「題」によくある言葉ばかりで、変な気分になってしまった。 たかこ |
すずか路より |
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リレー鑑賞「すずか路を読む」 |
容疑者が笑顔で映るワイドショー 山本 宏
東京の首輪を外し素に戻る 青砥 英規
ひらがなのおんなになって逢いにゆく 高柳 閑雲
柳刃も出刃もいとしく老いを知る 加藤けいこ
若作り破れジーンズ似合わない 松岡ふみお
早食いで手持ちぶさたなフルコース 北田のりこ
野菊からもらう優しい心持ち 鈴木 裕子
つぼみつけ赤い花だったとわかる 橋倉久美子
ちょうどよい機会とゴミに捨てられる 青砥たかこ (鈴鹿川柳会会員・菰野町在住) |
11月28日(土)例会より | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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特別室 |
『宇宙時間』近刊 清水信
『川柳・緑』は、毎月お送り戴く。 ・連体の口内炎を連れ歩く 白藤海 の一つである。「あ」は25句、「お」は24句、「こ」は28句もあるのに不思議だ。 「く」は三句、「け」も三句、「ぬ」も三句、「へ」は二句、「め」や「や」も二句、「り」「る」も二句、そして「の」は一句である。こういう分類も、何かおかしい。 数字や固有名詞やオノマトペの使用による分類法もあるだろうし、それはかなり作者の深層心理の分析に役立つと思われる。 『宇宙時間』の「こそあど」言葉関連の作を引けば、こうなる。
・ここまでは前任者の責任ですよ 渡辺和尾 この号は、他に第17回朝日中部川柳大会の特等があり、冒頭の平賀胤寿の講演記録「根付と川柳の世界」の視角が仲々面白かった。
中部川柳大会では、今回は青砥たかこや橋倉久美子の投句もあり、興味を持った。東川和子の作にも関心があった。
・焼芋屋と蕨餅屋は同じ人 選者の樋口由紀子が「ええ人が多いなあ」と選評を書き始めているが、いまいまいも選者のひとりで、写真も載っているので、人柄も察せられる。 (文芸評論家) |
誌上互選より 高点句 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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