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目次7月号 ・巻頭言 「 前代未聞」 ・すずか路 ・小休止 ・柳論自論 ・リレー鑑賞 ・第7回鈴鹿市民川柳大会 ・会場風景 ・特別室 ・アラレの小部屋 ・前号印象吟散歩 ・誌上互選 ・インターネット句会 ・お便り拝受 ・各地の大会案内 ・暑中広告 ・編集後記
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柳歩 整理 柳歩 吉崎柳歩 加藤峰子 清水信 |
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巻頭言 | |
第七回鈴鹿市民川柳大会は、県内外から百三十五名の方々の参加を得て、盛会裏に終わることができた。関係各位にも、深く御礼申し上げます。 柳歩 |
すずか路より |
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リレー鑑賞「すずか路を読む」 |
四分音符だけの話を聞き飽きる 堤 伴久
鈴鹿弁丸出し姉と木曾の旅 山本 鈴花
香雪の描く人形は香雪似 鍋島 香雪
冷やかに見つめる妻に他人の目 山本 宏
嗅覚で賞味期限はきめている 鈴木 章照
冗談に本音も少し入れておく 石川きよ子
泣くはずのない子が泣いて涙呼ぶ 落合 文彦
手抜きした料理を客に褒められる 浅井美津子
テレビで観た方がよかった投手戦 加藤 吉一
誕生日くるたび一つ歳減らす 安田 聡子
魂胆があるのか妻が機嫌よい 瓜生 晴男
主催者は槍が降っても休めない 吉崎 柳歩 (鈴鹿川柳会誌友 岐阜市在住) |
6月28日(日)大会より | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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特別室 |
鶴彬続三章(2) 清水信 映画「鶴彬・こころの軌跡」は、独立映画である。七月ごろ一般公開されるが、上映手続きに関しては、岐阜教育映画センターの上映事務局と連絡をとらなければならない。
製作費は初め1〇〇〇万円という申し出だったが、寄付金を集めたりして二〇〇〇万円にこぎつける話を神山監督が書いている。
配役は、鶴彬が池上リョヲマ、井上信子が樫山文枝、井上剣花坊が高橋長英である。他に鶴の母スズに河野しずか、伯父喜太郎に角谷栄次など。 石川県河北町高松(現かほく市)で生まれたが、子供のなかった同じ町内の伯父の養子となった。小学校の成績は一番。しかし進学はかなわず、織物工場で働く。石川啄木に心酔し、短歌、俳句を書きはじめるが、岡田澄水にすすめられて川柳を作り出す。
静かな夜
初期の句。そしてやがて北国新聞柳壇の常連となる。福村無一路に教えられて、革新作家の名を知っていく。金沢の森田森の家、広島の古谷夢村、小樽の田中五呂八、大阪の木村半文銭、東京の井上剣花坊、大阪の川上日車。
井上剣花坊(1870―1934)
「弱き者を見すてるな」
・高く積む資本に迫る蟻となれ
鶴彬のことを書いてきたが、鶴彬の生涯が映画化されることになったので、その続篇を書きたい。 (文芸評論家) |
誌上互選より 高点句 | |||||||||||||||||||||
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