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目次5月号 ・巻頭言 「 この道」 ・すずか路 ・小休止 ・柳論自論 ・リレー鑑賞 ・例会 ・例会風景 ・没句転生 ・インターネット句会 ・特別室 ・アラレの小部屋 ・前号印象吟散歩 ・誌上互選 ・ポストイン ・みんなのエッセイ ・各地の大会案内 ・編集後記
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たかこ 柳歩整理 柳歩 ひとり静
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巻頭言 | |
北原白秋作・山田耕筰作曲「この道」
この道はいつか来た道
あの丘はいつか見た丘
この歌は子供の頃、映画で見たウイーン少年合唱団が歌っていた。さわやかな歌声も耳の底に残っている。 ちなみに「この道」の三番四番も掲載しておこう。
この道はいつか来た道
あの雲もいつか見た雲 今後も「いつか見た句」など思われないようにしたい。 たかこ |
すずか路より |
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リレー鑑賞「すずか路を読む」 |
箒目を付け立ち入りを拒絶する 北田のりこ
捨てられぬカイロに温みあるうちは 西垣こゆき
迷わせるためのテープを貼っておく 坂倉 広美 揚げられる前に画材の蕗の薹 鈴木 裕子
一日の長さじっくりかみしめる 青砥たかこ
ジャンボくじ外れたような妻の顔 山本 喜禄
使うまで割引券が気にかかる 加藤 峰子
アルバムで過去の時間が笑ってる くのめぐみ (おかじょうき川柳社会員・奈良県在住) |
4月25日(土)例会より | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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特別室 |
朋誌清評(2) 清水信
自分は画家ではないし、絵や骨董の目ききでもないが、毎月絵画雑誌や、絵画紹介を軸にした雑誌を十冊前後入手する。一介のフアンと見られても、文句はない。
(1)『Pen』260号 『ぺん』では、画家・草間弥生の特集があり『百兵衛』では奈良の特集があり『日経おとなのオフ』では「今年日本で見られる世界の名画」入門が特集されていて、いずれも図版がきれいだ。
草間弥生は毀誉褒貶相半ばするとは言え、詩集も小説集もある才人で、その天才ぶりを疑うわけにはいくまい。
しかし、ニューヨークでの大回顧展や、ベネチア・ビエンナーレ展への日本代表としての出品等で、二〇〇〇年には芸術選奨、二〇〇一年には朝日賞を得て、終に二〇〇九年文化功労者に選出された。
「聖マルクス教会炎上」 これら一部のタイトルを見るだけでも、彼女の挑戦的な創造精神と、そのエネルギーが分かるであろう。 公衆の前に自らのヌードをさらしても悔いぬ彼女の大胆な「創造」への姿勢を、常識で笑うことは出来ない。千利休やダ・ヴィンチを特集した『ペン』は、阪急コミュニケーションズ刊。 (文芸評論家) |
誌上互選より 高点句 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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