表示（Ｖ）→拡大１００％ 文字（中）

 　
　 　 　
バックナンバー
07年３月「貼る」
07年２月「洗う」
07年1月「罪」
6年12月「磨く」
6年1１月「切る」
6年10月「零す・溢す」
06年９月「曲がる・曲げる」
06年８月「濁る」
06年7月「距離」
06年6月「さばさば」
06年5月「器用」
06年4月「はらはら」
06年３月「腹」
06年2月「譲る」
０6年1月「調べる」
０５年12月「再会」
０５年11月「夫婦」
０５年10月「妥協」
０５年９月「走る」
０５年８月「油断」
０５年７月「氷」
０５年６月「守る」
０５年５月「ビール」
０５年４月「試す」
０５年３月「埃」
０５年２月「遠い」
０５年1月「座る」
０４年12月「すべて」
０４年1１月「二重」
０４年10月「○○論」
０４年９月「点火」
０４年８月「買い物」
０４年７月「あっさり」
０４年６月「関係」
０４年5月「毒」
０４年４月「瞬間」
０４年３月「避ける」
０４年２月「デビュー」
０４年１月「失敗」
０３年１２月「底」
０３年１１月「二刀流」
０３年１０月「とんぼ」
０３年９月「気の毒」
０３年８月「透明」
０３年７月「魔」
０３年６月「弱い」
０３年5月「オフ」
０３年４月「動く」
０３年３月「学校」
０３年２月「ゼリー」
０３年１月「許す」
０２年１２月「波」
０２年１１月「齧る」
0２年１０月「乱」
0２年９月「米（こめ）」
0２年８月「カード」
０２年７月「拾う」
０２年６月「写真」
０２年５月「休む」
０２年４月「痛い」
０２年３月「春」
０２年２月「のんびり」
 ０２年１月「重なる」
０１年１２月「畑」
０１年１１月「包む」   
０１年１０月「指」
０１年９月「ヒント」
０１年８月「膨らむ」
０１年７月「キープ」
０１年６月「眩しい」
０１年５月「縛る」
３１年４月「ぎくしゃく」
３１年３月「しつこい」
３１年２月「話」
３１年１月「粘る」
３０年１２月「締まる」
３０年１１月「パワハラ」
３０年１０月「吹く」
３０年９月「覗く」
３０年８月「夏休み」
３０年７月「試合」
３０年６月「響」
３０年５月「五分五分」
３０年４月「夢」
３０年３月「荒れる」
３０年２月「飛行機」
３０年１月「名人」
２９年１2月「まじめ」
２９年１１月「みかん」
２９年１０月「読む」
２９年９月「豆腐」
２９年８月「壁」
２９年７月「焼く・焼ける」
２９年６月「さっぱり」
２９年５月「負ける」
２９年４月「普通」
２９年３月「黄」
２９年2月「引く」
２９年１月「質問」
　
以前のバックナンバー

　

 前月入選句発表　お題「明るい」応募２５６句1３０人
　




































　
竹内ゆみこ選（入選３９句） 　　　　　　　　　＊印は両方の選者から入選した句　
　
　　　コンビニの明るさほっと塾帰り 安井紀代子
　　　足腰が伸びて明るい朝になる 大木雅彦
　　　旧姓に戻り明るい明日を描く 颯爽
　　＊ひまわりの明るさギブアップしない 佐藤ちなみ
　　　点滴が刻む回復へのリズム よもやま話
　　＊もう少し歩いていたい星月夜 あるふぉんそ
　　　お目当ての星座を探す星月夜  森清泰範
　　＊ローカル線女子高生の笑い声 髙杉　力
　　＊ライトアップ花の命がさらされる 徳重美恵子
　　　深夜なお研究棟の明るい灯 右田俊郎
　　　初対面気が合いそうな君と僕 上田ひとみ
　　＊明るいと見えすぎちゃってしらけちゃう 冬子
　　＊幾つもの迷いを抜けてきた笑顔 よもやま話
　　＊街中が明るく見える年金日 山登爺
　　　折り鶴を飛ばし明るい空にする 柴田比呂志
　　＊大往生のどこか明るいお葬式 由美
　　　語り掛けるようにゆらゆらお灯明 北田のりこ
　　＊窓際の明るい場所が俺の席 荘子　隆
　　　繕った明るい声を見抜く母 冬子
　　　弱点も明るく晒す師の祝辞 陽香
　　　サクラサク明るい未来だけみえる 大木雅彦
　　　軒下にまた来てくれた初燕 深谷江利子
　　　病窓に明るい兆しツバメ飛ぶ 鈴木かつえ
　　　病室の中に明るい嘘がある 老人生
　　　「たはははは」笑い飛ばして生きていく 田沢恒坊
　　　両親に抱きしめられて育った子 柳谷益弘
　　　街並みの明るさ吹っ飛ばす砲火 加藤吉一
　　　栄転と分かる明るいお見送り 福村　まこと
　　　住みやすい街だ明るい声がする 西山竹里
　　　おかわりの声が飛び交う三世代 ねこママ
　　　アメリカンジョークに笑う御付きたち あすか行人
　　　はじめのうちは明るい声で探し物 東川和子
　　＊天窓が許してくれぬ朝寝坊 橋倉久美子
　　　前向きで明るいときに遺言書 城崎れい
　　　ふるさとの裏道オレに任せとけ 宮尾柳泉
　　　内情に明るい人の長話 吉崎柳歩
秀３　結局は明るいだけの人でした こみち
秀２　家電だけ明るい声を出す日本 八木　五十八
秀１　役に就くまでは明るい父だった 福村　まこと

評　　近年、業務・残業の急激な増加などを理由に、管理職になることを望まない人が増えています。
　　心を病んでしまったかにも見える父の姿は、今の日本の問題にも繋がりそうです。
 軸　　Ｂ面の方が明るい人である　　 　      竹内ゆみこ
　








































　

田沢恒坊選（入選３９句）
　

　　　トランプがいつも明るいマイク前 すずき 善作
　　＊ライトアップ花の命がさらされる 徳重美恵子
　　　マニュアルでも明るい笑顔気持ちいい 西井　茜雲
　　　病癒え明るい笑顔取り戻す 鈴木則子
　　　深海の街にコンビニ集魚灯 かきくけ子
　　　介護ロボいつも明るい顔でいる 木原　榮二
　　　顔のしわ明るく生きた勲章よ 横手敏夫
　　　スキップで戻る百点ランドセル 髙杉　力
　　　新学期あの子は僕の隣りです 上田ひとみ
　　　パンジーが明るい声で呼びかける 新家完司
　　　ふくよかで笑い上戸で世話好きで けい
　　＊ひまわりの明るさギブアップしない 佐藤ちなみ
　　＊窓際の明るい場所が俺の席 荘子　隆
　　＊ローカル線女子高生の笑い声 髙杉　力
　　　足音が明るいきっといい知らせ 澁谷さくら
　　　どの子にも明るいバトン渡したい 高田桂子
　　　八百屋よりちょっと明るい果物屋 橋倉久美子
　　　パンが焼け明るい朝が動き出す 木村行吉
　　　白内障癒えてしみじみ妻の顔 甲斐良一
　　＊明るいと見えすぎちゃってしらけちゃう 冬子
　　　年齢に明るい色を買わされる 由美
　　　お友達できて弾んだランドセル 小林祥司
　　　その道に明るい人が嵌まる罠 高浜　広川
　　　どん底も死にゃあしないと笑う妻 ぱせり
　　　人魂の如く夜道に舞うスマホ ならひと
　　　アルバムに明るい笑顔だけ残す 初貝みな
　　　大丈夫何とかなると笑ってる 岡本恵
　　＊天窓が許してくれぬ朝寝坊 橋倉久美子
　　　空がまだ明るいうちに下山する 澁谷さくら
　　＊街中が明るく見える年金日 山登爺
　　　ライトアップされた桜の不眠症 平井美智子
　　＊幾つもの迷いを抜けてきた笑顔 よもやま話
　　　イクメンの俎板ほがらかに刻む よーこ
　　　一面を明るく飾りたいニュース 西山竹里
　　＊もう少し歩いていたい星月夜 あるふぉんそ
　　＊大往生のどこか明るいお葬式 由美
秀３　被災地を明るくさせるボランティア 圦山　繁
秀２　底抜けに明るい君の泣きぼくろ 高浜　広川
秀１　空気までピンクに染めて桜咲く ムギ

評       桜の川柳は数多あるが「空気まで染める」という発想はユニーク。畏れ入った。

軸    富士山のてっぺんで見る初日の出 　 田沢恒坊