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目次26年8月号 ・巻頭言 「 歴史と教訓 」 ・すずか路 ・小休止 ・柳論自論「岸本水府論(下)」 ・没句転生 ・川柳・人と句「北山まみどりさん」 ・例会 ・例会風景 ・特別室 ・アラレの小部屋 ・前号「すずか路」散歩 ・誌上互選 ・インターネット句会 ・ポストイン ・お便り拝受・その他 ・大会案内 ・編集後記 |
柳歩 柳歩整理 柳歩 柳歩 たかこ 清水 信さん 久美子 丸山 進さん たかこ |
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巻頭言 | |
「歴史と教訓」
「歴史は繰り返す」これが古代ローマの歴史家クルティウス・ルフスの言葉というから驚く。しかし、第三次世界大戦が勃発すれば核戦争になり、人類は滅亡してしまう。人類はそこまで馬鹿ではないだろうから、そろそろ戦争の歴史が繰り返されることはないだろうと思っていたが、ちょっと甘かったようだ。 |
すずか路より |
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川柳 人と句30「北山まみどりさん」 たかこ |
明るみに出てからおぼつかない声
けんかならはっきり言える向き合って あなたから一番遠い指定席 人見知りしたことのない私の胃 |
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特別室 |
地名依存反対 清水 信
地名を知れば、歴史がわかる。 例えば、小生は神戸町や地子町に住んでいたが、神戸はかんべ、ごうど、こうべと読んだりするが、概ね伊勢神宮に米麦や農産物を納めた所という意味、地子町は、そのため地税を免除されたという土地、さらに現在十宮町に住んでいるが、これも神宮配下の分社が数個あっての誇張表現である。すべて、神宮の下請工場を現わすだけで、何の面白味もない。 中日出版社の出している、地名考を軸にした愛知県内の地方史を50冊ばかり持っているし、鈴鹿の地名考の著作も数点持っているが、そこに愉快やユーモアや、未来志向の解説を読むことは、殆んど無い。神宮や斎宮や、天皇や城主や豪族への帰属意識の濃厚な名前付けを見て失望する。
先日も、四日市市采女町に住む清水弘子君から、采女町史を贈られたが、彼女は采女という地名を「実に典雅な名前として愛着久しい」という前書きで、その文化面の執筆をしていたが、果してそうか。
また、青砥たかこ君と共に、鈴鹿市文芸賞の選考に当っている歌人の橋本俊明君が、地元で「玉垣史」を作るので、千代崎中学にいたころの小生のことを書いても良いかという問い合わせがあって、「どうぞ、ご勝手に」と答えた。 地名から説かれる歴史に、そっぽを向けていた方が健康だが、一丁目、二丁目という言い方は、更にイヤだね。 (文芸評論家) |
誌上互選より 高点句(一人5句投票) | ||||||||||||||||||||||||||||||
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