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目次27年9月号 ・巻頭言 「 鑑賞の自由」 ・すずか路 ・小休止 ・柳論自論「小説と川柳(上)」 ・没句転生 ・川柳・人と句「 永井河太郎さん」 ・例会 ・例会風景 ・特別室 ・アラレの小部屋 ・前号「すずか路」散歩 ・誌上互選 ・インターネット句会 ・ポストイン ・エッセイ・あしあと ・大会案内 ・編集後記 |
たかこ 柳歩整理 柳歩 柳歩 たかこ たかこ 清水 信さん 久美子 岡本 恵さん たかこ |
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巻頭言 | |
「鑑賞の自由」
どこの柳誌にもだいたい、近詠句前号鑑賞のコーナーがある。 まれに句主から句意とかけ離れているという連絡をいただくが、句は句主のものだが、鑑賞文は鑑賞者にゆだねていただくのが、不本意であってもベストだろう。それとは逆に取り上げてもらった句は宝物になったと喜ぶ人も多い。 鑑賞のタイプで、いちばん多いのは共感句を並べ、感動の言葉で終始する。次は、句主に話しかける、哲学めいて、身の上相談にもなったりする。または、自分に置き換える。また、句に尾ひれをつけていろんな話に発展させる博識型もおられる。どのやり方も、それぞれ個性的で楽しい。 「すずか路散歩」は、六人の方に順番にお願いしている。選れるほども母体が無いことを申し訳ないなといつも思っている。しかも前号鑑賞とはいえ、対象号発行から原稿の締め切りまで二週間もないのである。執筆者は、現役の方もあり、多忙を極める方ばかりだ。感謝を忘れてはいけない。 たかこ |
すずか路より |
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川柳 人と句42「永井河太郎さん」 たかこ |
雨優し虹の土産を置いてゆく
とき卯月 背からはみ出すランドセル 血統書持って世襲でなった椅子
言い負けて拗ねているのかだんご虫
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特別室 |
阪本きりり論(1)・小説 清水 信
しかし思えば、自分は酒よりも酒かすの方が好きだし、ヨコにはならず、立ったまま泳ぐ銀白の太刀魚の姿も、魚の中では一番恰好良いと思っているので、彼女の傾斜が分からぬでもない。
一方、阪本きりりの「ウインター・ワンダーランド」は、病的な母と娘の関係を一週間に追って描いている。 自分のテーマは「恋愛と孤独」だと、サガンは説明している。小説に必要な葛藤を自分はいつも平凡な日常生活の中に発見しているのだとも、言明しているのだ。『めめひこ』の挑戦に期待している。 (文芸評論家) |
誌上互選より 高点句(一人5句投票) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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