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目次27年4月号 ・巻頭言 「 同調圧力」 ・すずか路 ・小休止 ・柳論自論「七五調と川柳」 ・没句転生 ・川柳・人と句「 阪本きりりさん」 ・例会 ・例会風景 ・特別室 ・アラレの小部屋 ・前号「すずか路」散歩 ・誌上互選 ・インターネット句会 ・ポストイン ・エッセイ・あしあと ・大会案内 ・編集後記 |
柳歩 柳歩整理 柳歩 柳歩 たかこ 清水 信さん 久美子 寺前みつるさん たかこ |
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巻頭言 | |
「同調圧力」
梅雨空に「九条守れ」の女性デモ
同調圧力とは、権力の意向に従おうと自主規制する空気のことで、農耕民族である日本人には根強く残っている。いま、統一地方選が始まっているが、自分の所属する組織や団体、地域などからの立候補者には投票して当たり前という空気が支配している。これらは「権力」とは言えないが、「利害関係を共有する」集団としての圧力である。この圧力は相当なもので、個人の思想信条はもちろん、憲法や民主主義をも無視するものである。 |
すずか路より |
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川柳 人と句38「阪本きりりさん」 たかこ |
浄らかな月の引力人は死ぬ 桜前線明るきものが追いつめる 金太郎飴ぽきり私は笑わない 線路ぎわぐにゃりと夏が横たわる 白雪姫の母をねぎらう年となり
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特別室 |
表現の自由と節度 清水 信 雑誌は薄い方がいい。毎月戴く鈴鹿、四日市、亀山、そして緑の川柳誌のように30ページ内外がいい。そして薄くても、言うべきことを、ちゃんと言ってる方が良いのだ。
緊急事態である。この原稿が載るころには「旧聞」となっていて、忘れっぽい日本人のことだから、もう記憶から薄れてしまっているかも知れないけれど、「表現の自由」に関わる問題は、当代の表現者にとっても、黙過出来ない事柄であろう。
首相が「テロとの戦争」を宣言し、各国首脳に呼びかけて、パリ初めフランス全土で七百万人にも達するデモが行われた。50名を超す首脳陣が参加した中で、アメリカは係長級の政府職人を派遣しただけで非難され、日本、中国、韓国など東南アジア諸国や南米やアフリカの後進国は、その要請に応じなかった。
パリの大行進は、「私はシャルリだ」というゼッケンを張り、夫々ペンをかざしてのものだが、アメリカの主要紙「ニューヨーク・タイムス」の社説は「我々はシャルリではない」というタイトルで、それがアメリカ人の態度を示していよう。
「インタビュー」という北朝鮮の金正恩を風刺した映画に対しても、北朝鮮側はアメリカの映画会社に圧力をかけたが、これは上映され、多くの観客を集めたものの、日本での封切は危ぶまれている。 (文芸評論家) |
誌上互選より 高点句(一人5句投票) | |||||||||||||||||||||
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