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26年7月「腹」
26年6月「やっと」
26年5月「半分」
26年4月「溢れる」
26年3月「太い」
26年2月「掴む」
26年1月「餅」
25年12月「虫」
25年11月「長い」
25年10月「夜」
25年9月「飽きる」

25年8月「卵」
25年7月「予防」
25年6月「根」
25年5月「ほどほど」
25年4月「首」
25年3月「底」
25年2月「脱」
25年1月「笑う」
24年12月「閉じる」
24年11月「約束」
24年10月「布」

24年9月「旗」
24年8月「かたち」
24年7月「粘る」

24年6月「音 」
24年5月「焦る」
24年4月「家」
24年3月「勇気」
24年2月「開く」
24年1月「踏む」

23年12月「強い」
23年11月「盗む」

23年10月「風」
23年9月「酒」
23年8月「電気」

23年7月「薄い」
23年6月「道」
23年5月「干す」
23年4月「欲」
23年3月「祈る」
23年2月「敵」
23年1月「どきどき」

22年12月「不便」
22年11月「探す」
22年10月「うんざり」
22年9月「帽子」
22年8月「切る」
22年7月「苦手」
22年6月「ガラクタ」
22年5月「弱い」
22年4月「桜 」
22年3月「待つ 」

22年2月「丁寧 」
22年1月「限界 」
21年12月「走る 」
21年11月「本気 」
21年10月「薬 」
21年9月「汗 」
21年8月「目 」
21年7月「避ける」
21年6月「軽い」

21年5月「手紙」
21年4月「華やか」
21年3月「きっちり」
21年2月「 ゆとり」
21年1月「 試す」
20年 12月「切替え」
20年 11月「力」
20年 10月「辞書」
20年 9月「客」
20年8月「住む」
20年7月「食べる」
20年6月「休む」
20年5月「野放し」
20年4月「取る」 
20年3月「けち」
20年2月「けなす」
20年1月「鏡」
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前月入選句発表 お題「織る」応募 278句 139人





































 


柴田比呂志 選(入選39句)

   *それぞれの今日が織られてゆく始発                    木漏れ日      
  *スクープへ虚実織り交ぜ走るペン                      瀬田明子
  *錦の旗をせっせと織っている途中                        まりえ
   平織りの浴衣で粋な夏を着る                          吉崎柳歩
   各々の想い織りなすターミナル                          あーさまま
   黄金の糸で織られた菜っ葉服                               天気
   故郷は夕日と雲が織る御旗                               古都
  *空飛べる絨緞そっと織っている                            天気
   九条の紡いだ平和織る重さ                             陽香
   自分史に不倫もひとつ織り込んで                         こみち
   哀しみはきちんと織って胸の中                        りょうちゃん
   しがらみを織り込んでいる深い皺                        大木雅彦
   あなたには玉虫色の柄で織る                             早人
   自分史を織りなすペンがまだ走り                       風間なごみ
  *予算にも織り込んであるつまみ食い                     橋倉久美子
   ぼくは縦糸妻は横糸です家族                         濱山哲也
   織り柄が日に日に変わる子育て記                         康文
   笑い皺かさねて虹を織っている                         まみどり
   夢を織るいまだ若さが残るうち                         圦山 繁
   物語を織り始めたら止まらない                       竹口みか子
   わたしというかたちへ織っている未完                    たむらあきこ
  *夢を織る先があろうがなかろうが                         佐藤彰宏
   こうやってあなたとわたし織りましょう                      丸山 進
   多国語の旅ジェスチャーを織り交ぜて                       こいまり
   ユーモアに涙ちょっぴりからめ織り                       三好光明
   関白と言うが織られている平和                          角丸弘之
  *縦糸が真っ直ぐすぎて織りづらい                         小夢邸
   ため息も斜めに使う織り模様                         竹内美千代
   フルムーンいい人生に織りあがる                       吉崎柳歩
   赤い糸たまに洗って織りなおす                          吉村文
  *まあまあと慰められている織り目                       田村ひろ子
   織るほどに薄くなるのね人の縁                        オードリー
   過去にしようよ虹色に織りながら                       東川和子
   雲海を優しく織っている夜明け                         松谷大気
   織り混ぜたポテトサラダの深い味                           裕子
   夢を織るその日暮らしの今だけど                          PON5
秀3 たっぷりと織り込んである母の声                       上田ひとみ
秀2 秋になる亡母の生き様織りはじむ                       坪井篤子
秀1 おにぎりにぎゅっと織り込む具と想い                     汐海 岬
評   秀句はいずれも母への想いを詠った句を頂いた。胸の内にいつも母の姿や声 が織られているのは、幸せな証なのだろう。今年も母の生き様を想う秋である。
軸   ぶらんこを漕いで小さな空を織る                      柴田比呂志
 

 









































 


橋倉久美子 選(入選39
句)

 
     機を織る鶴は誰でも覗きたい                       おかのマン
     恩返しの差鶴は内職亀旅行                        加藤吉一
     CMに織り込み済みのお手洗い                      渋谷重利
     文化財意気込むギャルの織るつむぎ                     わこう
   *まあまあと慰められている織り目                     田村ひろ子
     失敗も無駄も織り込みこの値段                      甲斐良一
     修正されることを織り込み出す予算                   片山かずお
     自在には決して織れぬ赤い糸                       ゆうちゃん
     硬軟をうまく織り交ぜする躾                       圦山小夜子
     夢という糸で明日を織り上げる                        竹中正幸
     自分史に金糸銀糸を織り交ぜる                        十六夜
     疑問符も織り交ぜてある立志伝                      加藤吉一
     虚と実を重ね織りして生き延びる                       ちゃくし
     縦糸の解釈変えて国旗織る                          小夢邸
     出来ぬことも織り込んであるマニフェスト                    ロバ
     それぞれの色を織り込む指導力                       大釜洋志
     諸経費に織り込んである不明金                      OSAYAN
     織り込んだ自慢話が浮いて出る                      甲斐良一
     差し色を足して自分史織り上げる                      瀬田明子
   *それぞれの今日が織られてゆく始発                    木漏れ日
     終章の錦を織っている野心                           猫坊主
     織っていた糸が途中で切れている                        ゆまろ
     織り出しは地平線まで見えていた                      岩根彰子
     気づかれるようにジェラシー織りまぜる                      ゆまろ
     タテ糸を信じて今日の柄を織る                        西山竹里
   *錦の旗をせっせと織っている途中                        まりえ
     手織りだと変なネクタイ自慢され                      伊田網人
     手編みとは次元が違う手織物                        毛利由美
   *夢を織る先があろうがなかろうが                      佐藤彰宏
     横糸に織りムラが出る倦怠期                        船岡五郎
     朱の糸も足さねば幸福が織れぬ                    たむらあきこ
   *縦糸が真っ直ぐすぎて織りづらい                        小夢邸
     反対を織り込んである妥協案                        おかのマン
     虚と実を織れば社会という布地                         結び目
     ウソの糸織り混ぜてあるウエディング                     おさ虫
   *スクープへ虚実織り交ぜ走るペン                      瀬田明子
秀3   故郷へ錦儚いダムの底                            三浦芳子
秀2   雨あがり天使が虹を織りにくる                        笹田しま
秀1*空飛べる絨緞そっと織っている                            天気
評 何を織るかで苦労したと思われる句が多い中、スケールが大きくしかも夢のある句を、秀句1、2にいただいた

 *予算にも織り込んであるつまみ食い                   橋倉久美子