目次07年4月号

表紙裏(川柳展望年全国大会)
巻頭言 「コロナ感染」 たかこ  
すずか路
       久美子・柳歩整理 
・小休止      吉一・のりこ
・柳論自論(再掲)   柳歩
・川柳つれづれ     けいこ
・人と句 「脳卒中とリハビリ川柳」
           
 を読んで たかこ            
・例会
・例会風景       たかこ 
・没句転生      柳歩
・アラレの小部屋  久美子     
・前号「すずか路」散歩
         小林信二郎さん
誌上互選
・インターネット句会
・ポストイン
・お便り拝受・あしあと
・大会案内など
・編集後記
 

   

 

 











 
 

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巻頭言

コロナ感染

  今頃 … と言われそうだが,先月3月に入ってコロナに罹ってしまった。寝ていても引きずり込まれるような体の重さに、熱を測るが微熱。だが、いつもとなにかが違うのは分かった。もしや、脳梗塞? インフルエンザ? と考えたが、コロナだけは思いもよらなかった。かかりつけのクリニックに行き、微熱が … 、と言った途端隔離室に入れられてしまった。数分後、コロナ感染を告げられ、五日間自宅を出ないようにと言われた。

   ずっと忙しかった。だけど、こんな暇はいらない。三日ほどで飽きてしまった。その頃には熱も平熱に下がり、食欲も割とある。夫に染さないように除菌シートを手に持って、自分の動線に気を付けた。夫は濃厚接触者だが、いっさい何の制限もなく、買い物や散歩に出歩いていた。感染することもなかった。ただ、やがて3週間が経つが、咳が抜けない。後遺症というものだろう。
   そんな時、思い出したのが2022年の春、やはりコロナに罹った「葦群」の梅崎流青氏のこと。運悪く、「葦群創立 15 周年記念大会」の数日前だった。
   流青さんは、コロナの患者が集められたホテルに数日間滞在(軟禁?)されていたのだ。三食の冷たい弁当が支給され、あとはホテルの一室で、新聞も読めずテレビとスマホだけの日々。どのような気持ちだっただろう。その時の手記を読み返した。「コロナホテル」と題して、いろいろ不満も書かれているが、やはり体験者でないと発信できないことを的確に書かれていて納得させられる。15周年記念大会は、会員さん、参加者の協力のもとに見事に終えた。前もって準備も行き届いていたからだろう。 無事にホテルから釈放? されて家に戻られた時、奥様がほっとされて「明日美容院の予約を入れます」とおっしゃった言葉で、日常が戻ったと書かれている。

   かかりつけのクリニックは、熱のある患者には、特別に駐車場があって連日車が後を絶たない。思う以上に流行しているようだ。罹らないにこしたことはないと、改めて言わせていただく。
                                                                                                                                       たかこ 
                                             

 
すずか路より
こんなにも有り難いのか普通の日 寺井一也
天ぷらとフライを分けているパン粉 西山竹里
雑談で仕入れる節約のヒント 澁谷さくら
雪だるま作る子供のいない町 玉木りょうこ
同じこと繰り返すだけ長電話 磯浜基十
無理をしていたのね寂しかったのね 前田須美代
昼寝する空に防災ヘリの音 神野優子
ふるさとのなまりを聴くと温くなる 大川里子
知った名を見た新聞を仏前に 坂倉広美
ゴミ出しも重要課題独居寡夫 竹島 晃
楽園のようにヒバリの鳴く田んぼ 橋倉久美子
母と娘のお喋り止まぬ里帰り 北田のりこ
早口なおしゃべりさんに巻き込まれ 河合恵美子
洗濯日和なのに花粉が邪魔をする 中川知子
今年こそやろうと決めてもう四月 落合文彦
年金の暮らし静かに黄昏れる 竹尾佳代子
鎮圧と鎮火は別のものらしい 毎熊伊佐男
梅まつり梅は浮かれてなどいない 戴 けいこ
一日中働きづめでいるスマホ 河内秀斗
退院にリハビリという土産付き 村井一朗
ぼんぼりに照らされ淡いひな祭り 瓜生晴男
どの国も避けて通れぬ貧富の差 加藤吉一
血管も水道管も古くなる 芦田敬子
一輪の花で玄関春になる 圦山 繁
振った手のやり場に困る人違い 小川はつこ
手を抜いた分だけ花が育たない 水谷ちか子
入浴剤で行った気分の温泉地 竹口みかこ
主婦の味方ワンプレートで手抜きする 西川幸子
息子にはゴミか夫の広辞苑 草山節子
まだ先と思っていたらもうその日 小出順子
お日様の陽気に合わせ動く足 藤村洋子
相槌で心ならずも逃げ延びる 柴田比呂志
トランプの一声世界揺れ動く 竹内そのみ
失敗も大事と言える他人様 小林祥司
同じ距離なのに前より増す歩数 眞島ともえ
翔平を見ない日はないテレビジョン 小野教彦
並んででも食べたいハーブスのケーキ 樋口りゑ
雪害に目を塞ぎ待つ御神渡り 福村まこと
民意とはおぼろ豆腐のようなもの 田沢恒坊
ミスキャスト人事部長は知らぬ顔 佐藤千四
新居での余生エンジョイするつもり 瀬田明子
終活の時期にラインの友が増え 満月庵
AIを駆使して劣化するヒト科 𠮷崎柳歩
呼びにくい四股名に耳が慣れてくる 青砥たかこ
 

整理・柳歩

3月22日(土)例会より  出席者1 4名 欠席投句24名 38名より
宿題「皿」 青砥たかこ 選
  大皿でも盛りきれないよ若い夢 圦山 繁
  性格をまる出し魚食べた皿 圦山 繁
  食べられる量を乗せろと皿が言う 小林祥司
 軸 真っ白な皿にパセリがよく映える 青砥たかこ
宿題「笑う」 中川知子 選
  (笑)とかいてあるから笑わない 橋倉久美子
  騒音にされた子供の笑い声 樋口りゑ
 止 高騰し倉庫のコメがほくそ笑む 寺井一也
 軸 モナリザの微笑む顔に飽きてきた 中川知子
宿題「笑う」(共選) 河内秀斗 選
  気温上がり一気に笑い出す桜 芦田敬子
  笑い顔見せてはならぬ閻魔様 西山竹里
 止 指先の不器用笑う針の穴 圦山 繁
 軸 笑いながら作りはしない核兵器 河内秀斗
宿題「自由吟」 橋倉久美子選
  自覚などないまま後期高齢者 小林祥司
  窓側の席なら飲める缶ビール 𠮷崎柳歩
 止 柄物のまわしは見かけない相撲 西山竹里
 軸 悪口をこっそり書いておく手帳 橋倉久美子
席題 「蝶」清記互選(一人5句投票)
 5点  蝶々はまず罹らない花粉症 𠮷崎柳歩
  蝶になると思うと潰せない毛虫 橋倉久美子
 4点 てふてふと書けば優雅に見える蝶 橋倉久美子
  褒め言葉一つで蝶になる私 河内秀斗
  新種の蝶おちおち飛んでいられない 青砥たかこ
  子の網を見事にかわす蝶の舞 加藤吉一
  誌上互選より 高点句(一人5句投票)
 
前号開票 『ハード』応募104句
  20点  妻入院こんなにハードだった家事 水野リン子
  16点   ハードには見えぬ他人がする仕事 戴 けいこ
  12点    ハードにはならぬ程度に組むローン 関本かつ子
   ハードさは求められない絹豆腐 小川はつこ
 11点   溜め込んだせいでハードになる仕事 橋倉久美子
  散歩より少しハードなウォーキング 西山竹里

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