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目次4月号 ・巻頭言 「 哀悼」 ・すずか路 ・小休止 ・柳論自論 ・リレー鑑賞 ・例会 ・例会風景 ・没句転生 ・特別室 ・アラレの小部屋 ・インターネット句会 ・前号印象吟散歩 ・誌上互選 ・ポストイン ・みんなのエッセイ ・各地の大会案内 ・編集後記
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柳歩 柳歩整理 柳歩 くのめぐみ 柳歩 |
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巻頭言 | |
靖之助さんは平成七年八月、番傘桔梗川柳会に入会、平成十三年から亡くなられるまで三川連の理事を務められていた。また、桔梗川柳会の機関誌「木の芽」の編集にも携わり、初句集を発刊した直後のご逝去。享年七十四歳。 絶好調待てのサインももどかしい さだ子さんは、一月十日の三重番傘創立六十周年の句会には、元気なお姿を拝見したのに、翌日夜急逝されてしまった。三重県の川柳界の草分けで、連盟創立メンバーのお一人である。三重番傘の世話役だけでなく、平成十六年まで、三川連の理事も務められていた。享年八十四歳。 お目出度の鶴にあやかるまで生きる 誠二さんは三重県を代表する川柳作家の一人であった。年初、体調不良により三川連の理事を伊勢星人さんに交替されたい旨、私に要請があった。一月末の理事会で承認されたのだが、永年理事を務められ、三川連を引っ張っていただいた。また、三重川柳協会機関誌「川柳三重」の編集にも、ずっと携わってこられた。享年七十八歳。 死んだ娘が夢に出てくるほうほたる 三人の大先輩の享年は、決して早いというわけではない。しかし、亡くなる直前まで川柳を愛し、川柳を詠まれていたお姿を拝見していた私たちにとっては、早すぎるご逝去であった。 お三方の情熱を引き継ぐことをお誓いし、心から哀悼の意を表したい。 柳歩 |
すずか路より |
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リレー鑑賞「すずか路を読む」 |
涙溜めホントの男泣いている 高柳 閑雲
世の中の武器焼き尽くせどんど焼き 山本 宏
心根の良い人声も透きとおる 加藤 峰子
現実と夢の間で待つ三十路 青砥 英規
耳鳴りのそのまた奥の風のおと 坂倉 広美
女湯でさりげなく見る比べてる 高橋まゆみ
ふりだしに戻るすごろくから学ぶ 長谷川健一 (愛知県在住) |
3月27日(土)例会より | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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特別室 |
朋誌清評(1) 清水信 歌誌は毎月十三冊戴く。自分は歌人でもないので、有難く思っている。
『短詩形文学』の近刊2月号は、通巻637号であり、老舗と言えよう。その時評欄の中で、東歌子が「歌人とは何だろう」と問いかけている。 ・九十のよはひ愧ぢてむ鶴彬国家に抗ひ二十九にて獄に果つ
鶴彬は一九三八年獄死した川柳作家であることは、本誌の読者なら、誰しも知っているはずである。
・流亡のこころなく歌壇上位で物言ふ者らをこころでころす 歌誌『火の群れ』からの抄出という。
『短詩形文学』は多摩市発行だが、歌稿送り先は三重県多気町の釜田美佐になっており、事実上の編集は、この人がやっているらしい。
・国慶節祝ふ北京の街のいろ目抜き通りはおしなべて赤 この歌誌、3月3日に東京・日本青年会館で全国集会を開く。丸木正臣のエッセイが、いつも充実している。 (文芸評論家) |
誌上互選より 高点句 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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