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目次6月号 ・巻頭言 「 抑止力」 ・すずか路 ・小休止 ・柳論自論 ・リレー鑑賞 ・例会 ・例会風景 ・没句転生 ・特別室 ・アラレの小部屋 ・インターネット句会 ・前号印象吟散歩 ・誌上互選 ・ポストイン ・みんなのエッセイ ・各地の大会案内 ・編集後記
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柳歩 柳歩整理 柳歩 鈴木裕子
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巻頭言 | |
これがアメリカなら、居間や寝室にライフル銃なんかが備えてあるのだろう。アメリカの強盗は、ほとんど銃を携行しているだろうが、下手に侵入すると反対に射殺されてしまう。つまり、この家の強盗抑止力として、銃は欠かせないのである。 日本では、法律で銃の所有は禁止されているので、町はずれの一軒家の強盗、あるいは空き巣抑止力は、せいぜい「木刀」か、「猛犬注意」、「監視カメラ作動中」の貼り紙くらいのものである。強盗をする側にまわっても、百均の店で銃を調達するわけにはいかず、DY店で出刃包丁を購入するのが現実的である。出刃包丁に対しては「防犯カメラ」や「猛犬」「金属バット」「絶叫」なども一定の抑止力にはなる。
動物だって、自分の身は自分で守る権利を持っている。口蹄疫で殺処分される牛たちも、逃走する権利、反抗する権利を持っている。ただ、反撃する術がないだけなのである。 鳩山首相は、ブレーンもいるだろうし、勉強もされただろうから、思い付きで「普天間の基地は最低でも県外移設」と言い出したのではないだろう。 充分な見通しがあってのことと、沖縄県民でなくても期待する。 しかし、後になって「沖縄の海兵隊の抑止力が、こんなに重要だとは思わなかった」と弁解されたのには驚かされた。あまりにも軽い。政治家というのはこんなものなのだろうか? 日本の安全は今の日米安保条約に頼るしかない、というのが前提なら自民党と一緒で、最初からアメリカの言うなりになるしかないではないか? 辞めて済む役なら誰だって出来る柳歩 |
すずか路より |
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リレー鑑賞「すずか路を読む」 |
CMの合間を縫って観るドラマ 山本 喜禄
裸まつり神もはだかが好きらしい 水谷 一舟
腹痛はもしやきのうの非常食 加藤けいこ
夫は寝たカ二缶あけてワイン飲む 小川のんの
少しだけ迷子でいたい時もある 青砥 英規
飲みっぷり夫をしのぐ婿が来る 高橋まゆみ
値札見るまではうっとりとしたドレス 鈴木 章照 |
5月22日(土)例会より | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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特別室 |
朋誌清評(3) 清水信 朋誌とは「仲間の作る雑誌」という意味だ。親しみを感じている雑誌である。川柳の雑誌は『川柳すずか』の他、毎月数誌を送って戴く。詩の雑誌も月に十数誌戴く。隔月刊や季刊もあるので、月によって特定できないのだ。
短詩形の雑誌にエッセイを連載するのが、私の道楽である。編集者の迷惑も考えず、楽しんでやってきた。
川柳の雑誌では、本誌『川柳すずか』が、最初で最後の体験だから、この連載を非常に喜んでいる。
ともあれ、鈴鹿と亀山と四日市の各川柳会の刊行し続ける月刊誌は、毎号お送り戴いて、非常に楽しみにして、愛読している。
千葉の安藤亮介は傘寿である。
名古屋の堀恭子には『掌の檸檬』と『白いノート』という句集があるらしい。
鈴鹿の青砥たかこは、人が好きだから川柳が好きなんだという。 東川和子の「伊勢だより」は183回。 (文芸評論家) |
誌上互選より 高点句 | |||||||||||||||||||||||||||
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