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目次28年1月号 ・巻頭言 「 三にちなんだ話」 ・すずか路 ・小休止 ・柳論自論「川柳と遊び心」 ・没句転生 ・川柳・人と句「私の周りの柳人たち」 ・例会 ・12月句会のスナップ ・インターネット句会 ・特別室 ・アラレの小部屋 ・前号「すずか路」散歩 ・誌上互選 ・エッセイ・あしあと ・大会案内 ・年賀広告 ・編集後記 |
たかこ 柳歩整理 柳歩 柳歩 たかこ たかこ 清水 信さん 久美子 鈴木順子さん |
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巻頭言 | |
「三にちなんだ話」 皆さま、あけましておめでとうございます。今年も始まりました、昨年同様よろしくお願いします。
年末にたくさんの交換誌がすべり込みセーフで到着しました。お正月をゆっくり過ごされるために編集もスピードアップされたことでしょう。月末に例会をやる宿命のようなものを感じながら、年明けも編集に勤しみました。 今年、鈴鹿川柳会は「三十周年」を迎えます。三十年という重みの中、柳歩さんと二人で頑張ってきた年月がちょうど半分の十五年。今では久美子さんを交え三羽烏ならぬ三馬鹿トリオで邁進中です。 「三十周年」はとてもキリがいいので「記念合同句集」を発行することにしました。現在進行形で鈴鹿川柳会の会員誌友に限っての句集です。大会に間に合うよう編集を始めます。 さあ、川柳三昧の日々、また始まりますたかこ |
すずか路より |
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川柳 人と句46「私の周りの柳人たち」 たかこ |
ケータイを持った淋しい猿である 小嶋 征次 備えして待つと台風避けて行く 上田 徳三 禁煙は分からぬようにすればいい
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特別室 |
滝川勇吉の『野』 清水 信
書庫の整理中である。『野』という個人誌が出てきた。伊勢市高柳の滝川勇吉が出していたものであり、その6号は一九七二年十一月刊。内容は、
・恍惚と吸う少年よ何処へゆく
『無限階段』の巻頭部にある二句らしいが、「恍惚と」にしびれて、川柳を見直した滝川は「水栓のもるる焼土を故郷とす」という原作の「焼土」を「枯野」に直したことで、この妥協的性格を非難している。「大阪かどこか」焼跡になった町の片隅であればこその「詩情」だろうに、と書く。
・算盤は妻の手にありごろ寝する
二つを掲げて、川柳は断固として俳句と袂を別かつべきだと述べ、川柳の活力が失われるのは、概ねことば遊びにおいてであると指摘している。 それでも、生きていてほしいと願う前衛の人である。 (文芸評論家) |
誌上互選より 高点句(一人5句投票) | ||||||||||||||||||||||||
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