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27年4月「耳」
27年3月「押す」
27年2月「潜む」
27年1月「値打ち」
26年12月「刻む」
26年11月「風呂」
26年10月「暮れる」
26年9月「涼しい」
26年8月「織る」
26年7月「腹」
26年6月「やっと」
26年5月「半分」
26年4月「溢れる」
26年3月「太い」
26年2月「掴む」
26年1月「餅」
25年12月「虫」
25年11月「長い」
25年10月「夜」
25年9月「飽きる」

25年8月「卵」
25年7月「予防」
25年6月「根」
25年5月「ほどほど」
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25年2月「脱」
25年1月「笑う」
24年12月「閉じる」
24年11月「約束」
24年10月「布」

24年9月「旗」
24年8月「かたち」
24年7月「粘る」

24年6月「音 」
24年5月「焦る」
24年4月「家」
24年3月「勇気」
24年2月「開く」
24年1月「踏む」

23年12月「強い」
23年11月「盗む」

23年10月「風」
23年9月「酒」
23年8月「電気」

23年7月「薄い」
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23年3月「祈る」
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23年1月「どきどき」

22年12月「不便」
22年11月「探す」
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22年9月「帽子」
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22年2月「丁寧 」
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前月入選句発表 お題「 水 」応募 324 164人





































 


毛利由美 選(入選38
句)          
印は両方の選者から入選した句

      ふる里は名水が湧き母がいる                        伊田網人
     水を打ち街の空気を丸くする                        星野睦悟朗
     自己主張組織の水に薄められ                        岡野 満
     水ものの恋はあちこち浮気する                        はぐれ雲
     あれやこれ水に流して生き上手                        渡邉 妙
     親不孝詫びて末期の水湿す                         弓橋おさむ
     水かさが増して溺れた恋もあり                       りょうちゃん
     アフリカに夢の水湧く上総掘り                        瀬田明子
   *大洋を傷つけていく汚染水                            安藤なみ
     激流の大河辿れば石清水                          弓橋おさむ
     名水で車を洗う村の贅                            翔のんまな
   *名水に杉下右京もの申す                            青砥和子
   *御神水ペットボトルで配られる                             彩古
     井戸水でひと風呂浴びるスイカたち                         良馬
     次に出す言葉を探し水を飲む                            古都
   *さり気なく私を映す水たまり                           高浜広川
     水琴窟地下からこだまする雫                         北田のりこ
     美味い水湧き出てうまい酒になる                      大木雅彦
     張力を崩す一滴涙雨                               中野 徹
     鳥子ども 恋人たちのいる水辺                            石畳
     母さんのハミングが出る水仕事                                                      こみち
   *蛇口全開これが私の愛し方                          まみどり
     重心を超えぬ水位で逢いにゆく                     いわさき楊子
     毎朝が水盃の大都会                               八十日目
   *明日散る花にも水をかけてやる                         沢田正司
     へちま水使った母にシミがない                            裕子
     逃げ水に初恋の顔ふと過ぎる                          官鳥居
   *武勇伝水で薄めて聞いておく                         すずき善作
     お冷やなら三つ星村のレストラン                        笹田しま
     水を飲む音が聞こえるけもの偏                       徳田ひろ子
   *一杯の水墓石は一気飲み                          中川喜代子
     寄せる波水際に立つ自衛隊                          吉一
     水割りのグラスの中に溶ける嘘                           泰任
     列島でコップの水が震えてる                         平尾定昭
   *裏年もなくこんこんと水が湧く                         BBブンゴ
秀3  一年中水掛け不動乾けない                        徳重美恵子
秀2  波風を立てねば水は濁りだす                         中野 徹
秀1*名水と言われてみればそんな味                       片山かずお
   名水と言われなければただの水、とコメントしたつもりが575になっていました。「言われてみればそんな味」といううやむや感には、あるあるです。  
軸  押入れの隅は命の水置き場                          毛利由美
 

 









































 


吉崎柳歩 選(入選38
句)


         水臭い奴に借金断られ                               颯爽
         北斎の水の主役は水しぶき                              早人
         差し水をそろそろ のぼせあがる恋                      汐海 岬
         住み慣れてふる里よりも甘い水                                                  小林祥司
     五七五前頭葉に水をやる                           大釜洋志
   *御神水ペットボトルで配られる                           彩古
   *武勇伝水で薄めて聞いておく                        すずき善作
    父と子は水臭いのが丁度いい                        岡嶋義幸
   *大洋を傷つけていく汚染水                           安藤なみ
   *名水に杉下右京もの申す                           青砥和子
    思い余りコップの水を顔に掛け                         松長一歩
    ウイルスを乗せて流れるうがい水                      はっちゃん
    ブランド化されて戸惑う自然水                          十六夜
   *一杯の水墓石は一気飲み                         中川喜代子
    水溜まり飛び越えてから忘れ物                       平尾定昭
    水だって場所を選んで流れたい                       中嶋安子
    水中花レオタードにも旬のあり                        田地尚子
    水滴のような嘘ならついてます                        高田まさじ
    何を見て来たのか水は澄んでいる                      渋谷重利
    逆走をしたことがない川の水                         毛利由美
    酔いざめの水は確かに水の味                            眞二
    水枕程度で冷める恋でした                            おさ虫
    水になるまでは泳いでいる海月                       柴田比呂志
    水玉の中のひとりで待ってます                           桐壺
    ノーサイド敗者は水に流せない                        竹中正幸
    化粧水ちょっと多めの月曜日                           こみち
    水たまりサンダル一つ残される                        木村行吉
     水でいる間は誰も拒まない                          森山文切
     夫婦喧嘩を水に流して観る花火                           ロン
   *明日散る花にも水をかけてやる                       沢田正司
   *裏年もなくこんこんと水が湧く                         BBブンゴ
     氷からひとりで水になりました                         稲垣康江
   *蛇口全開これが私の愛し方                          まみどり
      水だけでいいのに氷入れてくる                       橋倉久美子
   *さり気なく私を映す水たまり                          高浜広川
秀3  モンゴルの力士に貰う力水                           板垣孝志
秀2  水筒の中は真面目にお水です                          岡本恵
秀1*名水と言われてみればそんな味                      片山かずお
  人間の味覚なんてそんなもの。ただの水道水だって冷やしておくだけで美味しく感じる。名水だって生温ければ不味い。もともと無味無臭なんだから。
軸   煩悩を断ち切るために被る水                         吉崎柳歩
 

 
 
 

 

 

 
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