目次04年11月号
巻頭言 「大会会場探し」
すずか路
・小休止
・川柳つれづれ
・人と句おさ虫句集」
・例会
・例会風景
・没句転生
・アラレの小部屋
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・インターネット句会
・ポストイン
・お便り拝受・あしあと
・大会案内など
・編集後記

 


柳歩 
久美子・柳歩整理
竹里・ともえ
柳歩
たかこ

たかこ
柳歩
久美子
月波与生さん 
柳歩









 
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巻頭言

「大会会場探し」

 この十月十日には、三年振りに三重県川柳連盟主催のリアル川柳大会が開かれた。 この大会は毎年、四月二十九日(祝)に、津市の三重県総合文化センターで開催されてきたのだが、新型コロナウイルス感染の影響で、一昨年は中止、昨年は誌上大会として開催されたものである。今年の大会ももちろん、四月二十九日の開催予定ではあったが、オミクロン株が沈静化しておらず、十月に延期されたものである。
 私は、三川連の理事、事務局長、理事長、参与として二〇〇二年度からこの大会に関わってきたが、会場探しに苦労したことは一度もない。事前の予約の手間はあるものの、会場自体は動かないからである。

 よほどの田舎でないかぎり、大会を主催する川柳会の所属する街には、市民会館なり文化会館などがあるだろう。名古屋や大阪などの大都会では別の苦労はあるだろうが、地方都市であれば、収容能力と料金を鑑みれば公共の施設を使わないという選択肢はない。三川連主催の大会は県の施設、鈴鹿川柳会主催の大会は鈴鹿市の施設を使用するのが自然である。
 田舎とはいえ鈴鹿市も人口二十万弱の中堅都市である。現在改築中であるが、文化会館も市民会館も体育館もある。ところが鈴鹿市は昔から「臍のない街」と呼ばれているのである。昭和十七年、神戸、白子、平田の三地区を統合して軍都として誕生した。現在も市の玄関口は近鉄特急が停まる白子地区、市役所や図書館、文化会館などの施設は神戸地区、企業や商業の中心は平田地区といった具合である。
 移動の手段は車が中心であるので市民にとっては不便は感じないが、県外からも多く参加していただく川柳大会を開催するには、玄関のない神戸地区はいささか不便だ。もう少し鈴鹿川柳会の会員が多く、財政力もあれば何とでもなるのではあるが…。 

 今年お世話になったオーシャンテラスは、来年三月から九月まで改装のため休業となる。白子近辺で百人を越える収容能力を持つ代替会場を探しているのであるが、今のところ見通しが立たない。新型コロナの第八波も気になるところであるが、一応会場は押さえておきたいと思う。    
 ロシア(つまりプーチン)の侵攻の中で冬を迎えるウクライナの人々のことを思えば、贅沢な悩みであることは確かだ。  

                                                 柳歩
 

 
すずか路より
わたしの指をギュッと握ってくれる孫 中川知子
ご無沙汰の顔賑やかにオンライン 河合恵美子
遊ぶ子らいれば遊具が楽しそう 落合文彦
ご不幸を知らせる新しい卒塔婆 竹尾佳代子
雑草がなければないで物足りぬ 毎熊伊佐男
わたくしの意外と強い顕示欲 戴 けいこ
電線で鳩とカラスのランデブー 村井一朗
無印というブランドに嵌められる 西岡ゆかり
アクセルは踏まず今日からたおやかに 奥田悦生
浅い眠り命限りの虫を聴く 山口龍一
どこへ行っても歳を聞かれて伸ばす背な 鈴木裕子
秋風が吹けば恋しい鍋料理 瓜生晴男
ぎっくり腰リハビリ通い強いられる 草山節子
洗濯ばさみパチンと折れて猛暑去る 加藤吉一
脱いだり着たり忙しい秋が来る 芦田敬子
吹く風に逆らうことはないススキ 圦山 繁
柿たわわグルメの鳥は実を選ぶ 小川はつこ
肋骨に巻くガードルが胃を締める 西川幸子
冬布団出した途端に暑い夜 水谷ちか子
友達に会えば十歳若くなる 小出順子
食べたいが剥くのが辛い栗御飯 藤村洋子
あんちきしょうの一点で生きている 柴田比呂志
躓いた時に読んでるみつをの詩 竹内そのみ
メモ以外買わないでよと妻の文字 小林祥司
スニーカーに主役ゆずったハイヒール 田鎖市子
おんぶに抱っこ娘に連れてもらう旅 眞島ともえ
楽しみを見つけることが下手になる 加藤峰子
手荷物に無理矢理詰める日本食 福村まこと
満月がきれいですよと虫の声 佐藤千四
道の駅丹波の栗がでかい顔 ささきのりこ
サツマ芋見ると買わずにいられない 瀬田明子
カラオケの音の狂いはご愛敬 満月庵
大臣のトリセツ作るのが仕事    寺井一也
ツケにしてくれないコインパーキング 西山竹里
わたくしも稲も豊かに実る秋 澁谷さくら
仏壇に色鮮やかに咲く造花 玉木りょうこ
死ぬまでは覚えときたい子の名前 磯浜基十
シナリオ通り電力危機も円安も 神野優子
ひとり頷く昼のラジオと昼の酒 前田須美代
秋はこれ石焼き芋の温い肌 坂 茜雲
お隣の柿が食べ頃気にかかる 大川里子
クーポンに周りの主婦は飛び付かず 岩谷佳菜子
野菜高植木鉢には葱の苗 西垣こゆき
信州で伊勢参りをと所望され 松岡ふみお
一両が走る線路を信じよう 坂倉広美
カメムシが甘いみかんを吸いに来る 勝田五百子
元気すぎるとケアマネに拒まれる 竹島 晃
骨折と聞いてにわかに痛くなる 橋倉久美子
断捨離の言葉にストレスが溜まる 北田のりこ
国賊が言い過ぎならば売国奴 吉崎柳歩
EMSまた中国へ送れない 青砥たかこ
 

整理・柳歩

10月22日(日)例会より  出席者9名欠席投句35名計44名より
宿題「 文句」 青砥たかこ 選
  ハミングで歌えるけれど文句出ず 水谷ちか子
  コピペして弔辞に入れる名文句 𠮷崎柳歩
  止 座布団が軽くなれよと文句言う 圦山 繁
 軸 文句しか言わない上司願い下げ 青砥たかこ
宿題「 乾く」(共選) 加藤吉一 選
  乾くまでに貼る必要がある切手 西山竹里
  猫の足跡を残したまま乾く 𠮷崎柳歩
 止 海だったことは忘れた干拓地 戴 けいこ
 軸 家族葬少し乾いた薄い縁 加藤吉一
宿題「 乾く」(共選) 毎熊伊佐男 選
  ノクターン心の砂に沁みわたる 瀬田明子
  乾いてもジャコの仲間になれぬフグ 橋倉久美子
 止 舌の根も乾かぬうちに主張かえ 小林祥司
 軸 乾かしてはならぬ心と花と肌 毎熊伊佐男
宿題「自由吟」 𠮷崎柳歩 選
  オータニを見るために観る大リーグ 小川はつこ
  ぼた餅はもとから置いていない棚 西山竹里
 止 刺又の刺又らしい柄の長さ 橋倉久美子
 軸 電気椅子ほど緊張しない電気風呂 𠮷崎柳歩
席題 なし
     
     
     
     
     
誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『きっかけ』  応募116句
  20点  長電話切るきっかけがつかめない 青砥たかこ
  16点   きっかけに一役買ってくれる飴 中川知子
  11点   抜け出せるきっかけ探す三次会 中川知子
  10点     きっかけがないのでしていない禁酒 西山竹里
     食べこぼし拭いたついでに大掃除 坂 茜雲
   8点  初めての一句褒められ出たやる気 瀬田明子
     新聞に載って本気になった趣味 𠮷崎柳歩