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目次07年11月号

巻頭言 「初の女性総理誕生」
                            
柳歩  
すずか路
       久美子・柳歩整理 
・小休止    文彦 ・優子
・柳論自論          柳歩
・川柳つれづれ けいこ
・人と句「野村賢吾第四句集」
          
から たかこ            
・例会
・例会風景      たかこ 
・没句転生     柳歩
アラレの小部屋  久美子     
前号「すずか路」散歩
    小川はつこさん
誌上互選
・インターネット句会
・ポストイン
・お便り拝受・あしあと
・大会案内など
・編集後記
 

   

 

 











 
 

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巻頭言

初の女性総理誕生

  11月の巻頭言で「日本人ファースト」と題して私見を述べた。危惧していたとおり高市早苗総理が誕生した。初の女性総理の誕生そのものについては忌避する理由は全くない。鈴鹿川柳会は、もう30年も前から女性の会長である(関係ないか?)。

 高市自民党と連立を組んだのは維新である。公明党が連立を離脱して野党が連立政権を奪取する可能性もあったが、あっけなく瓦解した。維新は自民党より右よりである。悪評高いカジノ(統合型リゾート)も建設中である。故・安倍総理よりも右寄りの高市総理に維新の連立。金魚の糞と揶揄された公明党ではあるが、それなりにブレーキ役を果たしてきたとは言えるだろう。 ブレーキ役が離れて歯止めがなくなり、維新というアクセル役が政権に加わった。そのうち参政党も加わるだろう。これから日本はどうなるのだろう?

 危惧されることのトップは「憲法改悪」であろう。安倍総理は生前、日本国憲法のことを「かなりみっともない憲法」と言った。憲法の前文には「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに共存する権利を有することを確認する。」などとある。極めて崇高な理念である。
 
 問題は憲法第9条である。「戦争の放棄」「戦力の不保持」「交戦権の否認」は、明治以降の富国強兵、軍国主義の政策で内外に取り返しのつかない大きな犠牲と不幸を招いた結果を踏まえて発布された珠玉の平和憲法である。だがソ連や中国など台頭する社会主義国に対峙するため、アメリカは日本の真の独立を認めず属国化してしまった。すなわち日米安全保障条約である。
 その矛盾に反対して労働組合や学生、民衆が安保反対闘争も起こしてきたが、経済大国になって自由を謳歌していれば理念も理想も色褪せてくる。ロシアのウクライナ侵攻や中国の台湾侵攻の怖れ、北朝鮮の度重なる核実験などを憂慮すれば、アメリカの核の傘のもとで軍備を増強してでも国を守らなければならないという論理も成り立つ。「平和を愛する諸国民の公正と信義」を得るには、憲法第9条を厳守することが前提である。我が国初の女性総理の第一の狙いは、この「不戦の誓い」を撤廃することである。いまの日本人にはこれを阻止することはできないかもしれない。 

                                                                                                                    柳歩

 
すずか路より
下手な字の責任転嫁される筆 藤村洋子
あおぞらと夕焼けだけの現在地 柴田比呂志
銃声を知らぬ夜明けをガザは待つ 竹内そのみ
AIを齧ったらしい投書欄 小林祥司
ニコニコといつまでできる新首相 眞島ともえ
高市の作り笑顔の気味悪さ 小野教彦
小さいと風呂掃除には向いている 樋口りゑ
関税を振り上げドルの高笑い 福村まこと
ステーションと呼ぶことにしたゴミ捨て場 田沢恒坊
ばあちゃんも卒業したい孫の世話 瀬田明子
バッグ内七つ道具の指定席 ささきのりこ
手間かけて季節味わう栗ご飯 満月庵
古希なれど老人会のニューフェイス 寺井一也
振り返る昭和はみんな夢の中 西山竹里
絵文字いっぱい入れてメールを盛り上げる 梶井良治
食卓も予定も秋がてんこ盛り 澁谷さくら
四キロ痩せて体が少し軽くなる 玉木りょうこ
新総理笑顔の裏の強かさ 磯浜基十
真っ先に秋を感じるイナックス 前田須美代
先進国の面子を潰すクマ被害 神野優子
食欲の有無が私の健康度 大川里子
分校は移住の子等で甦る 竹島 晃
弁当をおいしくさせる波の音 橋倉久美子
ET車忍者のように現れる 北田のりこ
出合ってもお友達にはなれぬ熊 河合恵美子
キンモクセイの香りの中で衣替え 中川知子
昭和育ちでペーパーレスに馴染めない 落合文彦
手足から感じる秋は冷やっこい 竹尾佳代子
セイロンだったことを忘れるスリランカ 毎熊伊佐男
ワイパーの小雨に迷うタイミング 戴 けいこ
二時間の腸洗剤の水苦悶 村井一朗
立ち往生一寸先は闇の中 山口 龍一
無事帰宅悪天候のハイキング 瓜生晴男
老いてなお下駄と素足が好きな夏 加藤吉一
クラス会三日前からパックする 芦田敬子
嫌なこと忘れるための大欠伸 圦山 繁
スーパーのお菓子売り場も秋になる 小川はつこ
秋なのにコスモスばたけ見ていない 水谷ちか子
良い知らせ皆で分かち合う夕餉 竹口みかこ
潰されたペットボトルの戻る音 西川幸子
さよならも言わずにすっと姉が逝く 草山節子
また一人二本線引く電話帳 佐脇旦紀
少子化に簡素化された秋祭り 小出順子
右翼雑誌が喜んでいる新総理 𠮷崎柳歩
ひとさまの噂は軽く翔びやすい 青砥たかこ
 

整理・柳歩

10月25日(土)例会より  出席者19名 欠席投句2 1名 40名より
宿題「古い」 𠮷崎柳歩 選
  継ぎ足して何十年も使うタレ 西山竹里
  古民家と呼ぶにはやや足りぬ威厳 橋倉久美子
  相続のお荷物になる古い家 芦田敬子
 軸 古狸の気持ちが解る歳になる 𠮷崎柳歩
宿題「表」(共選) 芦田敬子 選
  私には表からしか来ぬお金 戴 けいこ
  手で撫でて紙の表を確かめる 竹口みか子
 止 咲いているうちは表に飾られる 橋倉久美子
 軸 夫婦別姓表札ふたつ並ぶ家 芦田敬子
宿題「表」(共選) 梶井良治 選
  表だけしか見て欲しくない刺繍 戴 けいこ
  金額は表に書かぬ熨斗袋 西山竹里
 止 表札にまだ残してる夫の名 中村あけみ
 軸 正誤表挟み値打ちを下げる本 梶井良治
宿題「自由吟」 青砥たかこ 選
  今年の漢字もう断トツで米でしょう  梶井良治
  したいこと後回しにし日が暮れる 北田のりこ
 止 褒めるのは楽叱るのはくたびれる 北田のりこ
 軸 短いのに覚えられないパスワード 青砥たかこ
席題 「蟻」清記互選(一人5句投票)
10点  蟻地獄にはまってしまう闇バイト 中川知子
8点 出世なんて望んでいない蟻の群れ 小川はつこ
5点 葬祭の列かもしれぬ黒い蟻 小川はつこ
  羽根アリがいると脅してくる業者 加藤吉一
  誌上互選より 高点句(一人5句投票)
 
前号開票 『モデル』応募98句
 16点  二世帯のモデルハウスは見ない嫁 小林祥司
 15点  マネキンが着るとモダンになるパジャマ 𠮷崎柳歩
 14点  ウイルスがモデルチェンジで生き残る 圦山 繁
 12点  化粧品モデルもとから美しい 小川はつこ
 11点 ニューモデル要らない機能多すぎる 松長一歩
 10点    どの時代もモデルは偉人新紙幣 加藤吉一
  8点   ちょっとだけモデル気分の試着室 西山竹里
   仏像もモデルを気取る美術展 福村まこと

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