フォトギャラリー

目次07年9月号

巻頭言 「お寺の川柳教室から」 
               
久美子  
すずか路
       久美子・柳歩整理 
・小休止          柳歩 ・峰子
・柳論自論             柳歩
・川柳つれづれ     けいこ
・人と句 「やなせたかし詩の世界」
           
   から たかこ            
・例会
・例会風景       たかこ 
・没句転生      柳歩
・アラレの小部屋  久美子     
・前号「すずか路」散歩
          栃尾奏子さん
誌上互選
・インターネット句会
・ポストイン
・お便り拝受・あしあと
・大会案内など
・編集後記
 

   

 

 











 
 

バックナンバー

25年12月(240号)   29年12月288号)   03年12月336号)
25年11月(239号)    29年11月287号)   03年11月(335号)
25年10月(238号)   29年10月286号)   03年10月(334号)
25年 9月(237号)  29年 9月285号)   03年09月(333号)
25年 8月(236号)    29年 8月284号)  03年08月(332号)  07年 8月(380号)
25年 7月(235号)  29年 7月283号)  03年07月(331号)  07年 7月(379号)
25年 6月(234号)    29年 6月282号)   03年06月(330号)  07年 6月(378号)
25年 5月(233号)    29年 5月281号)   03年05月
(329号)  07年 5月(377号)
25年 4月(232号)    29年 4月280号)   03年04月(328号)  07年 4月(376号)
25年 3月(231号)    29年 3月279号)   03年03月(327号)  07年 3月(375号)
25年 2月(230号)   29年 2月278号)
   03年02月(326号)  07年 2月(374号)  
25年 1月(229号)    29年 1月277号)   03年01月(325号)  07年 1月(373号)
24年12月(228号)   28年12月276号)   02年12月(324号)  06年12月(372号)
24年11月(227号)  28年11月275号)   02年11月(323号)  06年11月(371号)
24年10月(226号)  28年10月274号)   02年10月(322号)  06年10月(370号)
24年 9月(225号)   28年 9月273号)   02年09月(321号)  06年 9月(369号)
24年 8月(224号)   28年 8月272号)   02年08月(320号)  06年 8月(368号)
24年 7月(223号)   28年 7月271号)   02年07月(319号)  06年 7月(367号)
24年 6月(222号)   28年 6月270号)   02年06月(318号)  06年 6月(366号)  
24年 5月(221号)   28年 5月269号)   02年05月(317号) (5月号は掲載漏れです) 
24年 4月(220号)   28年 4月268号)   02年04月(316号)  06年 4月(364号)
24年 3月(219号)  28年 3月267号)   02年03月(315号)  06年 3月(363号)
24年 2月(218号)  28年 2月266号)   02年02月(314号)  06年 2月(362号)  
24年 1月(217号)  28年 1月265号)  02年01月
(313号)  06年 1月(361号) 
23年12月(216号)   27年12月264号)  01年12月(312号)  05年12月(360号) 
23年11月(215号)   27年11月(263号)  01年11月(311号)  05年11月(359号) 
23年10月(214号)
  27年10月(262号)  01年10月310号)   05年10月(358号) 
23年 9月(213号)
 27年 9月(261号)  01年09月309号)   05年  9月(357号) 
23年 8月(212号)  27年 8月(260号)  01年08月308号)   05年  8月(356号) 
23年 7月(211号)
  27年 7月(259号)  01年07月307号)   05年  7月(355号) 
23年 6月(210号)
  27年 6月(258号)  01年06月306号)   05年  6月(354号) 
23年 5月(209号)
  27年 5月(257号)  01年05月305号)   05年  5月(353号) 
23年 4月(208号)
  27年 4月(256号)  31年04月304号)   05年  4月(352号)
23年 3月(207号) 
27年 3月(255号)  31年03月303号)   05年  3月(351号)
23年 2月(206号)
  27年 2月(254号)  31年02月302号)   05年  2月(350号)
23年 1月(205号)
 27年 1月(253号)  31年01月301号)   05年  1月(349号)
22年12月(204号)
  26年12月(252号)  30年12月300号)   04年12月(348号)
22年11月(203号)
  26年11月(251号)  30年11月299号)   04年11月(347号)
22年10月(202号) 
26年10月(250号)  30年10月298号)   04年10月(346号)
22年 9月(201号)
 26年 9月(249号)  30年 9月297号)   04年 9月(345号)
22年 8月(200号)
 26年 8月(248号)  30年 8月296号)   04年 8月344号) 
22年 7月(199号) 
26年 7月(247号)  30年 7月295号)   04年 7月343号)
22年 6月(198号)
  26年 6月(246号)  30年 6月294号)   04年 6月342号)
22年 5月(197号)
  26年 5月(245号)  30年 5月293号)   04年 5月341号)
22年 4月(196号)
  26年 4月(244号)  30年 4月292号)   04年 4月340号)
22年 3月(195号) 
26年 3月(243号)  30年 3月291号)   04年 3月339号)
22年 2月(194号)
  26年 2月(242号)  30年 2月290号)   04年 2月338号)
22年 1月(193号)
 26年 1月(241号)  30年 1月289号)   04年 1月337号)

                         
以前のバックナンバー
巻頭言

お寺の川柳教室から

 

 近所のお寺が、春と秋に、写経、ヨガ体験、ミニコンサートなどの催しを行っている。上人さんからお誘いをいただき、四、五、六月の三回、川柳教室をさせてもらった。来てくれる方がいるのだろうかと心配だったが、各回お寺のご家族を含め七〜九人が参加してくださった。いずれも川柳を作るのは初めてという方々である。
 第一回は、お手本代わりに古川柳や鈴鹿の皆さんの句を、いわゆる虫くい川柳にしてみた。その後、川柳は、
・暮らしの中で気づいたこと感じたことを
・口語で、五七五の十七音で
詠むというお話をし、席題「チューリップ」「笑う」と雑詠で作句してもらった。

 第二回は、川柳と俳句の違い(俳句は季語や切れ字を用い、文語で自然を詠む。川柳は季語や切れ字は不要、口語で人間を詠む)を確かめ、同じテーマの句について川柳か俳句かを当ててもらった。席題は「弁当」「長い」と雑詠。
 第三回は、川柳を作るには観察が大事というお話をした。具体的には、
・周りのものを観察する。
 →ものの気持ちを考える(擬人化する)。
・周りの人(家族など)を観察する。
 →本人には見せないつもりで詠む。
・社会、世の中を観察する。
 →大きく構え過ぎず、自分に引き寄せる。
・自分を観察する。
 →「もう一人の自分」が詠むつもりで。
というような内容である。席題は、前回の形容詞「長い」が難しそうだったので、「かたつむり」「休む」と雑詠とした。

 作句時間はニ十分程度だが、みなさん実に素直に詠んでくださる。毎回一人三句提出の後、一部の句は添削をしながら、全ての句を読み上げ呼名してもらった。以下、各題詠から一句ずつ紹介する。
・秋に植えようやく咲いたチューリップ
・人事と笑えぬメガネ置き忘れ
・残りもの詰めたらできたお弁当
・夢で会う君のそばにはおさげ髪
・梅雨なのにかたつむりなく雨もなし
・草とりをはじめてすぐに冷茶のむ
                                                                                                                      久美子
 

 
すずか路より
黙祷も乾杯もあるクラス会 芦田敬子
熱中症の予防接種が欲しい夏 圦山 繁
ひとっ風呂浴びてビールを美味くする 小川はつこ
花か草かわからない程荒れた庭 水谷ちか子
鬼灯が賑やかにしているお墓 竹口みかこ
照り返し犬にも靴を履かせたい 西川幸子
アサガオを食べる青虫二十匹 草山節子
色形こころ変わりはしない月 小出順子
遠いほど辛辣 野次馬の怒声 藤村洋子
怖くないものの一つに鳩サブレ 柴田比呂志
一呼吸待てば許せる事ばかり 竹内そのみ
万札が消えて小銭で重くなり 小林祥司
ほどほどを覚えてほしい夏の空 眞島ともえ
教え子の応援バスで甲子園 小野教彦
「疲れた」と何度も書いてある日記 樋口りゑ
外で飼う金魚も部屋へ疎開する 加藤峰子
あちこちで里言葉聞く帰国便 福村まこと
松岡修造の出るチャンネルもすぐ替える 田沢恒坊
スーツケースの間を縫って歩く駅 瀬田明子
「たまるか」と嬉しいときに言ってみる ささきのりこ
大玉のスイカ食せるまだ元気 門脇千代子
遊び声今日も聞こえぬ夏休み 満月庵
トランプの武器は脅しと知らんぷり 寺井一也
立憲を置いてきぼりにした選挙 西山竹里
ビニール傘に日傘の代わり務まらぬ 梶井良治
同時では不可能だった要介護 澁谷さくら
忘れてはならぬ平和のありがたみ 玉木りょうこ
雨乞いを願いすぎたかこの豪雨 磯浜基十
泰山木の白へ打ち込むティーショット 前田須美代
仲人は立てぬ両家の顔合わせ 神野優子
星を見て乙女チックにまだなれる 大川里子
帰国便夜景に降下セントレア 竹島 晃
積ん読の山を崩した盆休み 橋倉久美子
音聞いて野手が追わないホ−ムラン 北田のりこ
線香花火浴衣姿がよく似合う 河合恵美子
抱き枕に足技かけて寝てしまう 中川知子
強豪に挑む気持ちは負けてない 落合文彦
糸切れたマリオネットは動けない 竹尾佳代子
謝れば警察の罪チョンとなる 毎熊伊佐男
夏好きな人減りそうな温暖化 戴 けいこ
お揃いの服着てケンカする姉妹 村井一朗
平行線話しつこい酒になる 山口 龍一
彼岸までの期待が消えて行く暑さ 加藤吉一
自由貿易トランプだけにある自由 𠮷崎柳歩
簡素だが無料で借りる句会場 青砥たかこ
 

整理・柳歩

8月23日(土)例会より  出席者13名 欠席投句25名 38名より(他に見学者1名)
宿題「 薬」 橋倉久美子 選
  赤チンが居場所なくした薬箱 圦山 繁
  湿布貼り気合いを入れて行くランチ 中村あけみ
  効き目よりアイドルが売る風邪薬 青砥たかこ
 軸 チチンプイよりはおそらく効く薬 橋倉久美子
宿題「転ぶ」(共選) 小川はつこ 選
  転んでも泣かないように子を育て 門脇千代子
  転んだら役に立たない砂時計 田沢恒坊 
 止 二足歩行なんかするからすぐ転ぶ 橋倉久美子
 軸 転んだら助けてもらうのも礼儀 小川はつこ
宿題「転ぶ」(共選) 加藤吉一 選
  転ぶ事覚えてからの転び癖 竹内そのみ
  先頭が転ぶと止まるまでドミノ 青砥たかこ
 止 転んだら役に立たない砂時計 田沢恒坊 
 軸 投げた方が転んだような背負い投げ 加藤吉一
宿題「自由吟」 𠮷崎柳歩 選
  仲違いしないと出来ぬ仲直り 樋口りゑ 
  値段までトッピングするかき氷 小出順子
 止 職決まり正しい位置に置く時計 福村まこと
 軸 梅酒なら良いことにする休肝日 𠮷崎柳歩
席題 「 顔 」清記互選(一人5句投票)
 6点  顔パスと顔認証の大きな差 小川はつこ
5点 親族と分かる顔ぶれ通夜の席 青砥たかこ
  忘れられないていどに顔を出しておく 𠮷崎柳歩
  顔見せぬ指示で動いているカケコ 加藤吉一
  新人のくせに大きな顔をする 𠮷崎柳歩
  顔見知りだけど名前が出てこない 樋口りゑ
  誌上互選より 高点句(一人5句投票)
 
前号開票 『警報』応募98句
  19点  警報が出ていることは知らぬ熊 𠮷崎柳歩
   警報が出ていたことを知る解除 戴 けいこ
 13点  警報を鳴らし続けている地球 澁谷さくら
   ミサイルの警報出てもない逃げ場 圦山 繁
 12点   食べ過ぎと警報を出すベルト穴 大川里子
 10点   警報はとうに出ていた温暖化 関本かつ子
   8点   地震警報アナウンサーは忙しい 草山節子
   買い換えよとガタゴト唸る洗濯機 鈴木さゑ子

*