目次04年12月号
巻頭言 「今年の川柳大会」
すずか路
・小休止
・川柳つれづれ
・人と句チドメグサ」を読んで
・例会
・例会風景
・没句転生
・アラレの小部屋
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・インターネット句会
・ポストイン
・お便り拝受・あしあと
・大会案内など
・編集後記
・川柳つれづれB(表紙裏)

 


柳歩 
久美子・柳歩整理
茜雲・柳歩
柳歩
たかこ

たかこ
柳歩
久美子
加藤ゆみ子さん 
柳歩









 
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巻頭言

「今年の川柳大会を振り返る」

 「三年ぶりで行動制限のない…… 」という言葉が聞かれるようになった今年、三重県ではいくつかの川柳大会が開催された。
 先陣を切ったのは、五月十五日の津市民川柳大会。従来午前中に受付と投句、午後に披講という形だったが、宿題五題を事前投句として午後のみの開催とし、時間短縮を図る形で実施された。
 自由吟二句は当日投句だったので、当日出席する楽しみもあり、よく考えられた方法だったと思う。県外からも含め四十三名の出席(投句八十三名)があり、久しぶりに例会とは違う雰囲気を味わえただけでなく、この大会があったことで、鈴鹿も大会ができそうだという気持ちが高まった。

 そして六月二十六日、ちょうど百名の出席(プラス欠席投句二十一名)を得て、鈴鹿市民川柳大会を行うことができた。偶然にも新型コロナ感染者数が底を打ったタイミングで、懇親会も含めほぼ当初計画通り(席題は二題から一題に変更)の形で実施できたことはありがたかった。

 さらに十月十日には、三川連川柳大会が開催された。もともと恒例の四月二十九日に実施する予定だったものを、春先には感染状況が見通せなかったため秋に延期したのだが、結果的に第七波の落ち着いた時期に当たり、六十一名の参加を得た。

 このように、三重県では今年三つの大会が行われたわけだが、東海三県に目を向けると、これはむしろ例外的なことである。私の知る範囲では、岐阜県ではいわゆるリアル大会はなかったし、愛知県ではチラシの配布まで行ったものの、誌上大会に切り替えた例が複数あった。これはこれで、関係者はご苦労をされたことと思う。唯一、この文章を書いている今日、尾張旭川柳大会が全題事前投句の形で開催されている。私も出席するつもりだったが、けがのため断念せざるを得ず残念でならない。

 全国的にも、散発的に通常大会が行われているものの、まだまだ誌上大会の形での実施が多いように思う。誌上大会を否定するわけではないが、それが当たり前になるのも困るなあと、一抹の危惧を覚えるのも事実である。
                                                久美子
 

 
すずか路より
くまちゃんと呼ばれ赤熊とも呼ばれ 毎熊伊佐男
店舗よりスペースが要る駐車場 戴 けいこ
靴ひもをぎゅぎゅっと締めて月曜日 河内秀斗
長男が背負う宿命日日墓参 村井一朗
寒暖差ヒートテックが悩ましい 西岡ゆかり
頭下げ低い姿勢の我慢勝ち 奥田悦生
親子でも今日もメールという絆 山口龍一
こけたらあかんつぶやきながら歩いてる 鈴木裕子
新米のむすびと昼はふかし芋 瓜生晴男
この寒さキムチ鍋にて温まる 草山節子
おおよその時間割りする午前午後 加藤吉一
見捨てるようにローカル線が消えていく 芦田敬子
年金でできるはずない楽隠居 圦山 繁
アリバイがあると言いきれない記憶 小川はつこ
造花と造果驚いているほとけさま 西川幸子
畝作り頑張った分腰痛め 水谷ちか子
満員で新幹線がうれしそう 小出順子
掌に銭の重みのないカード 藤村洋子
人間を育てるためのほ乳瓶 柴田比呂志
寝食を忘れあなたの介護する 竹内そのみ
神様の仕置きだろうかこの地球 小林祥司
服飾のひとつと見倣し杖を持つ 田鎖市子
監視カメラ堂々とした隠し撮り 眞島ともえ
ちょっとだけ役に立てたと床につく 加藤峰子
人間をアゴで使っているスマホ 福村まこと
日本のEEZ睡られぬ 佐藤千四
「朗読オペラ」脚本書きと出演と ささきのりこ
落ち葉踏みふと口ずさむ里の秋 瀬田明子
画心をくすぐる草木の紅葉 満月庵
長男は可愛いものだネエ総理    寺井一也
イチゴショート箸で食べてもかまわない 西山竹里
避けきれぬ事故でうれしくない休暇 澁谷さくら
ポイントでお米五キロを買う暮らし 玉木りょうこ
昭和去る今も歌える「お富さん」 磯浜基十
また一つ好きな老舗が消えてゆく 神野優子
実年齢は内緒ネエネエ踊ろうよ 前田須美代
まだ生きる検査と病また増える 坂 茜雲
人生の山越え下る日々楽し 大川里子
ポリシーは持ってはいるが直ぐ妥協 岩谷佳菜子
今年こそ今年こそはともう師走 西垣こゆき
ストーブと仲良く暮らす老いの日々 松岡ふみお
それぞれのしきたりがあり式次第 坂倉広美
送迎を条件にして美容院 勝田五百子
オリックス天晴れ次はドラゴンズ 竹島 晃
病院で見る月蝕も乙なもの 橋倉久美子
日暮れが早い夕飯も早くなる 北田のりこ
こんな日もあるさと今日を受け入れる 中川知子
一服の時間へ速報の震度 河合恵美子
慣れたこと勇気を出して変えてみる 落合文彦
読経の中にはらりと散る銀杏 竹尾佳代子
大臣の首を替えても自民党 吉崎柳歩
お悔やみを言えず慰められてくる 青砥たかこ
 

整理・柳歩

11月26日(日)例会より  出席者13名欠席投句 33名計46名より
宿題「 特別」 𠮷崎柳歩 選
  特別な日でもないけど栗御飯 橋倉久美子
  特別な病気ではない認知症 河内秀斗
  止 特別な人がとなりにいてくれる 柴田比呂志
 軸 百名山踏破した日のいい写真 𠮷崎柳歩
宿題「 さかさま」(共選) 岩谷佳菜子 選
  残すまいと逆さに振った酒の瓶 澁谷さくら
  末っ娘から順に嫁いで行く姉妹 瓜生晴男
 止 さかさまにしたら使わぬ武器・兵器 河内秀斗
 軸 さかさまに着てると分かり落ち着かず 岩谷佳菜子
宿題「 さかさま」(共選) 河内秀斗 選
  軽トラがダンプを煽ることもある 𠮷崎柳歩
  逆さでも違和感のない抽象画 澁谷さくら
 止 さかさまにされて張り切る砂時計 西山竹里
 軸 さかさまにしたら使わぬ武器・兵器 河内秀斗
宿題「自由吟」 青砥たかこ 選
  街灯の街灯らしいほの暗さ 西山竹里
  実直な歩き方しか知らぬ足 澁谷さくら
 止 砲弾にされて運命嘆く鉄 福村まこと
 軸 思い残すことが無いのはやや不幸 青砥たかこ
席題 「飛ぶ」高点句より
7点 困ったら飛んでくるよと子らが言う 鈴木裕子
6点  ダイエットしたってペンギンは飛べぬ 橋倉久美子
5点  まだ少し飛べるスーツを買いに行く 河内秀斗
  駅伝を走らぬ人が飛ばす激 小川はつこ
誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『コント』  応募118句
  21点  身に覚えあってコントが笑えない 小林祥司
  13点   官邸のコントに民の白け顔 よしひさ
  11点   二人して日日シナリオのないコント よしひさ
       中味なく騒ぐコントに切るテレビ 小林祥司
  10点   揺り椅子で風のコントを聞いている 瀬田明子
     一服の清涼剤になるコント 関本かつ子
    9点  支払いはオレがボクがとコント劇 平尾定昭