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バックナンバー
２８年９月「慣れる」
２８年８月「文化」
２８年７月「滲む」
２８年６月「裸」
２８年５月「腐る」
２８年４月「血」
２８年３月「酒」
２８年２月「箱」
２８年１月「軽い」
２７年１２月「乾く」
２７年１１月「熱心」
２７年１０月「ゴミ」
２７年９月「庶民」
２７年８月「比べる」
２７年７月「得意」
２７年６月「水」
２７年５月「貫く」
２７年４月「耳」
２７年３月「押す」
２７年２月「潜む」
２７年１月「値打ち」
２６年１２月「刻む」
２６年１１月「風呂」
２６年１０月「暮れる」
２６年９月「涼しい」
２６年８月「織る」
２６年７月「腹」
２６年６月「やっと」
２６年５月「半分」
２６年４月「溢れる」
２６年３月「太い」
２６年２月「掴む」
２６年１月「餅」
２５年１２月「虫」
２５年１１月「長い」
２５年１０月「夜」
２５年９月「飽きる」
２５年８月「卵」
２５年７月「予防」
２５年６月「根」
２５年５月「ほどほど」
２５年４月「首」
２５年３月「底」
２５年２月「脱」
２５年１月「笑う」
２４年1２月「閉じる」
２４年1１月「約束」
２４年10月「布」
２４年９月「旗」
２４年８月「かたち」
２４年７月「粘る」
２４年６月「音 」
２４年５月「焦る」
２４年４月「家」
２４年３月「勇気」
２４年２月「開く」
 ２４年１月「踏む」
２３年1２月「強い」
２３年1１月「盗む」
２３年10月「風」
２３年９月「酒」
２３年８月「電気」
２３年７月「薄い」
２３年６月「道」
２３年５月「干す」
２３年４月「欲」
２３年３月「祈る」
２３年２月「敵」
２３年１月「どきどき」
２２年１２月「不便」
２２年１１月「探す」
２２年１０月「うんざり」
２２年９月「帽子」
２２年８月「切る」
２２年７月「苦手」
２２年６月「ガラクタ」
２２年５月「弱い」
２２年４月「桜 」
２２年３月「待つ 」
2２年２月「丁寧 」
２２年１月「限界 」
　
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 前月入選句発表　お題「秋」応募 ３０３句 １５３人





































　
濱山哲也 選（入選３９句） 　　　　　　　　　＊印は両方の選者から入選した句

     ＊皇室に悩みの深い秋となり　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 吉田梨花
     ＊折角の秋がスマホに奪われる　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 かきくけ子
        台風が日本列島舐めまくる 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　細川岩男
        やっと秋命からがら夏逃れ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　はぐれ雲
        秋深し隣りも何かやっている 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　堀　敏雄
        蝉ほどの主張はしない秋の虫 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　福村まこと
     ＊ワッフルに見えた秋空うろこ雲 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　ペースかめ
     ＊秋いっぱい詰めてカメラを持ち帰る 　　　　　　　　　　　　　　　　　　  　　平尾定昭
        スマホより空をごらんよ秋ですよ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　さなえ
     ＊日本は長閑なりけり七五三 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　岡本恵
        街暮らしビルの谷間に虫の声 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ツボ
        シャワーからお風呂になった秋の夜 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　やすこ
        カープスの秋は何年ぶりの春 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　佐藤千四
        わたくしをメランコリーにさせる秋 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　晴子
     ＊秋の声大人の恋をしたくなる 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　  　　　こみち
        十五夜にスキンヘッドを決意する 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　やの字
        雀から今年の味を聴く案山子 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　よけだ
     ＊秋雨にヒートテックを探す夜　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　風間なごみ
        真夜中に足をさすっている案山子 　　　　　　　　　　　　　　　　　　  　　　西山竹里  
        ビールから熱燗になる夕間暮れ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　  　　　　やっこ
        夏やせもせずに恐怖の秋突入 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　麦乃
        冬服に追い越されそう秋の服 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　古都
     ＊ワンコインかごに盛られた秋を買う 　　　　　　　　　　　　　　　　　　  　安井紀代子
        コーヒーをホットに変えて秋を知る 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まりえ
        立ち止まる私の秋の真ん中で 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　桐壺
        古里の秋を都会へ出前する 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　渋谷重利
        スカートのウエストはゴムバス旅行 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　深谷江利子
     ＊秋色の服は持たない常緑樹 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　芦田敬子
        寝て起きるだけで季節が秋になる 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　かっちゃん
        ビルを出て寒さ暗さに秋を知る 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　加藤当白
        さくら貝秋には秋の恋をする 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　  　　　真田義子
        皮剥きの手間も味わう栗ご飯 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　瀬田明子
        体育の日パチンコ玉を追っている 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丸山　進
        松茸を横目に干し椎茸を買う 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　   　佐藤千四
        ぎんなんころころ老いるのはご免 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　児玉浪枝
        厚化粧して出かけよう秋の街 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　児玉浪枝
秀３   ようこそと秋をしっかり抱きしめる 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　東川和子
秀２　 赤い羽根つけねばならぬ議員さん 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　北田のりこ
秀１ 　歯の抜けたすき間にすっと秋の風 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おさ虫
評　　　　秋の感じ方がとてもナイス！。抜けた歯＝人生の秋。そのすき間で秋をとらえる
　　　　とは、笑えながらも感慨深い一句でした。
軸 　　キリギリスもうパーティーは終わりです 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　濱山哲也
  

 　









































　


青砥たかこ 選（入選３９句）

  　　　
  　　  身の細い秋刀魚でさえも謳う秋　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 杉山太郎
　　　　ビールかけするにはちょっと寒い秋 　　　　　　　　　　　　　　　　　　  　　吉崎柳歩
　　　　食欲の秋をぐるぐる巻きにする 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　甲斐良一
　　　　秋は突然　厚いふとんをあわてさす 　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　橋倉久美子
　　　　栗のイガばかりが落ちている小径 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　べにすずめ
　　　　くびすじに秋を感じて仲直り 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　  　柴田比呂志
　　 ＊秋色の服は持たない常緑樹 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　芦田敬子
　　　　約束を忘れず咲いた彼岸花 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　光畑勝弘
　　　　秋風に友の訃報を聞かされる 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　じんじん
　　　　ハルキスト失意の秋を噛みしめる 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　　　　颯爽
　　 ＊秋雨にヒートテックを探す夜　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　風間なごみ
　　　　紅葉へむずむずさせる旅プラン 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　裕子
　　　　どこだろう朝からサンマ焼くにおい 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　由美
　 　＊秋の声大人の恋をしたくなる 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　  　　　　こみち
　　　　歳時記の異常気象に狂う秋 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　  　　　　眞二
　　　　唇が乾く私の秋が来る　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　高田桂子
　　　　秋になり自然解凍しだす脳 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　芦田敬子
　　 ＊日本は長閑なりけり七五三 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　岡本恵
　　　　秋メニューガラス食器は棚の奥 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　こやまひろこ
　　　　電車賃かさむところに秋はある 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　森下博史
　　　　種のない葡萄が落ちて朽ちている 　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　いわさき楊子
　　　　秋風の吹くころ閉じる羞恥心 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　柴田比呂志
　　　　ゆるキャラの動きよくなる秋祭り 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　  　　田岡修二
　　 ＊ワッフルに見えた秋空うろこ雲 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　  　ペースかめ
　　　　松茸がモロッコ産と威張ってる 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　フーマー
　　 ＊折角の秋がスマホに奪われる 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　かきくけ子
　　　　爺ちゃんをちょっと詩人にさせる秋 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　圦山　繁
　 　＊皇室に悩みの深い秋となり 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　吉田梨花
　　　　ドローンの真似をしている赤とんぼ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 西山竹里
　　　　食欲の秋を地獄にする虫歯 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　  　　　よけだ
　　　　秋なのね今日も胃ぐすり世話になる 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　小林祥司
　　　　ポケモンゴ―とんぼ追う子はどこ行った　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 由美子
　　　　なで肩の朝が訪れ秋になる　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 桐壺
　　　　コンバイン童話の秋を切り刻む 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　辻内次根
　 　＊ワンコインかごに盛られた秋を買う 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　安井紀代子
　　　　ゆるやかに秋をほおばる途中下車 　　　　　　　　　　　　　　　　　　  　　　まみどり
秀３＊秋いっぱい詰めてカメラを持ち帰る 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平尾定昭
秀２　 寂しくてくすぐり合っている芒 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　結び目
秀１　 カーディガンはおって秋がやってくる 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　橋倉久美子
評　　　　秋をイメージした句が多かった中で、秋を擬人化したところが可愛くて気に入っ
　　　　た。

軸　　 夏物を片そう冬が来る前に 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 青砥たかこ