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目次24年1月号 ・巻頭言 「 辰年によせて」 ・すずか路 ・小休止 ・柳論自論 ・リレー鑑賞 ・ひとくぎり ・例会 ・例会風景 ・没句転生 ・インターネット句会 ・特別室 ・アラレの小部屋 ・前号印象吟散歩 ・誌上互選 ・ポストイン ・みんなのエッセイ・その他 ・大会案内 ・年賀広告 ・編集後記
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たかこ 柳歩整理 柳歩 岩田明子 たかこ 柳歩 清水 信 久美子 柳歩 たかこ |
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巻頭言 | |
辰年によせて
さて今年は「辰年」
なんとなく川柳作家に向いていると思えませんか? たかこ |
すずか路より |
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リレー鑑賞「すずか路を読む」 |
打開策ここは私が折れておく 水谷 一舟
断捨離ともったいないが綱を引く 加藤けいこ
皺取りのローラー届き喜べず 石谷ゆめこ
宿題をぎりぎりに出す癖がある 西垣こゆき
昼食は少し足りないほどでよい 橋倉久美子
レジ通るまでは私のものでない 北田のりこ
修理屋の無料に少し気が咎め 水野 二
無理やりに手帳の余白埋める夜 芦田 敬子
宅急便のサインは下手でかまわない 吉崎 柳歩
思い出すうちにくやしさ倍になる 青砥たかこ |
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特別室 |
詩人 吉行エイスケ
吉行エイスケは一九〇六年に岡山に生まれた詩人であり、小説家である。一九四〇年に他界したので、しかも、ごくわずかの期間、文学に本腰を入れただけで、二十代の後半からは、文学を捨てて株屋になったので、その文学的業績はごく少い。
岡山在の青年にしては、洒落た早熟な男で、逆に東京から先端を行く芸術家たちを岡山へ呼んでは、イベントをしたり、岡山の市内を芸者と共に人力車に乗ってパレードをしたりしている。 のちに吉行淳之介が『吉行エイスケ作品集』をまとめて、その中に父の詩篇も収めている。 初恋
りんご畑と思えども
17歳の作である。ちょっと意味のわからぬところもあるが、岡山弁がナマで使われているからであろう。
の三冊だけであるが、こういう前衛的作家を抱きこめないところに、日本文壇のアホらしさがあった。 (文芸評論家) |
誌上互選より 高点句 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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