目次05年3月号
巻頭言 「宣伝します!」
すずか路
・小休止
・川柳つれづれ
・人と句観覧車、を読んで」
・例会
・例会風景
・没句転生
・アラレの小部屋
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・インターネット句会
・ポストイン
・お便り拝受・あしあと
・大会案内など
・編集後記
 

 


久美子 
久美子・柳歩整理
伊佐男北田のりこ
芦田敬子
たかこ

たかこ
柳歩
久美子
梶井良治さん 
柳歩









 
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巻頭言

宣伝します !

  NHK津放送局のFM番組「みえDE川柳」が放送百回を迎える、これを記念してテレビ特番を作りたい、ついてはゲストにふさわしい人はいないだろうかという話があったのは、去年の夏だった。その後、特に音沙汰がないまま、私自身は骨折で入院してしまったが、その間にも計画は着々と進行していたらしい。退院したころ収録日の相談があり、年が明けてからは衣装合わせ(!)をするという連絡があり、二月某日、ついに収録本番を迎えたのである。

 毎月最終金曜日放送の「みえDE川柳」は、平成二十六年四月、宮村典子さんを選者・コメンテーターとして始まった。諸般の事情で柳歩さんがピンチヒッターを務めたのをきっかけに、二人が交代で出演する形となり、途中で案内役も現在の橋爪アナウンサーにバトンタッチされた。番組開始から六年後の令和二年、典子さん・柳歩さんが「引退」した後を引き継ぐ形で、丹川修さんと私が出演し始めてから三年目、昨年十月に放送百回を迎えたのである。

当日、私は自身や親族の結婚式以外では初めてプロにメイクをしてもらい、修さんと橋爪アナに至っては、それぞれ自分の結婚式(金婚だそうな)と七五三以来という衣装に身を包んで、収録に臨んだ(偶然ではあるが、着付けやメイクを担当してくれた美容師さんは、津出身の川柳作家Tさんの義妹に当たる方だった)。和風のサロンにしつらえたセットの一部は、名古屋放送局から運んだものだとか。ゲストは三重県出身のオリンピック選手Oさんで、川柳は初めてと言いながらも、的を射た発言をされる。入局一年目にして現場を元気よく仕切るフロアディレクター(実は私の教え子)の姿は頼もしかったが、修さんと私はもちろん、なぜか橋爪アナまでが大汗をかきつつ収録は進んだ。

  さて、この特番「みえDE川柳・リスナーのおかげで100回めでたいなスペシャル」、三月十七日(金)午後八時十三分から二十九分間の放送予定である。三重県内のみの放送なので県外の方には見ていただけないが、県内の方はどうぞご覧ください。
                                                             久美子

 
 
すずか路より
早早と予報前から花粉症 西川幸子
梅まつりまだ咲いてないウォーキング 水谷ちか子
知恵がありカラスは品のない動き 小出順子
祝杯にまぎれ込んでる知らぬ人 藤村洋子
二十五時牛丼屋しか開いてない 柴田比呂志
深い仲ボタン外れてそれっきり 竹内そのみ
もう別れあっと言う間に去る2月 小林祥司
酒好きの顔に見えるが下戸の婿 田鎖市子
午後三時にはコーヒーというルール 眞島ともえ
待ち遠しい新芽で光る金華山 加藤峰子
すれ違いざまに匂った日本食 福村まこと
お賽銭をもっとと絵馬のアドバイス 佐藤千四
病院のスタバそこだけ楽しそう ささきのりこ
YouTube手本に仕込む手前味噌 瀬田明子
淡泊な味で保てる健康値 満月庵
ごめんねが言えぬ淋しい独裁者   寺井一也
政権が三年浸かるぬるいお湯 西山竹里
はやる胸なだめゆるりと春を待つ 澁谷さくら
溶けるまで友達だった雪だるま 玉木りょうこ
夢の中でチャイムが鳴ると立ち上がる 磯浜基十
二人目が出来たと娘から春便り 神野優子
戦国の世がまた来たか世界地図 坂 茜雲
脱マスク表情筋を鍛えねば 大川里子
女子会も病気自慢で盛り上がる 岩谷佳菜子
病院の予約で埋めるカレンダー 西垣こゆき
助手席が車変われど指定席 松岡ふみお
くだらない意地で続けている仕事 坂倉広美
墓じまい納骨堂へ父母送る 勝田五百子
不景気が年金者にも容赦無い 竹島 晃
カメラ気にせずにしゃべれと言われても 橋倉久美子
後回しにしているうちに伸びる爪 北田のりこ
投げられぬ小石が手のひらに馴染む 中川知子
忘れること得意で自慢にもならず 河合恵美子
反論はしない的外れな意見 落合文彦
老人が溜息を吐くデジタル化 竹尾佳代子
お疲れさんこの一言が油差す 毎熊伊佐男
高級感なんていらないボールペン 戴 けいこ
こっそりと殺意を持っている地雷 河内秀斗
好き嫌い顔にださずに捌くレジ 村井一朗
息子には文句言わない女親 西岡ゆかり
素顔見え出会い嬉しいものにする 山口龍一
惜しいのがあってはじめて報われる 奥田悦生
まだ少し鎧を着けて酒を飲む 奥田悦生(前号掲載漏れ分)
妹と大笑いして切る電話 鈴木裕子
戦争がそのうち飛び火してきそう 草山節子
ソーラーも荒地も増えて減る美田 加藤吉一
口止めをされていたこと思い出す 芦田敬子
来る春を信じて今日を生きている 圦山 繁
分度器という日本語が生き残る 小川はつこ
長兄が逝ったら孤児になる私 吉崎柳歩
「雨の日が好き」は似合わぬ歳となり 青砥たかこ
 

整理・柳歩

1月28日(土)例会より  出席者14名欠席投句 28名計42名より
宿題「 舌 」 𠮷崎柳歩 選
  舌出した化学者だけは名を言える 小川はつこ
  舌の無いロボットが言うこんにちは 加藤吉一
  止 噛まれないように逃げねばならぬ舌 橋倉久美子
 軸 マスクしたままではできぬアカンベー 𠮷崎柳歩
宿題「 踏む」(共選) 芦田敬子 選
  踏み石の通り行かねばならぬ庭 橋倉久美子
  どこまでも踏み込んでくるインタビュー 澁谷さくら
 止 片足で踏んばり汗をかく案山子 中川知子
 軸 出番まで足踏みしてる鼓笛隊 芦田敬子
宿題「 踏む」(共選) 河内秀斗 選
  踏み込んだ話はしない夢の中 芦田敬子
  踏み石の通り行かねばならぬ庭 橋倉久美子
 止 踏まれても泣いたりしない草の意地 圦山 繁
 軸 踏みつぶされぬよう核を持っている 河内秀斗
宿題「自由吟」 青砥たかこ 選
  言い直ししたらしまりのない啖呵 西山竹里
  転ぶなと出かけるたびに注意され 満月庵
 止 激甘の生き方だっていいじゃない 柴田比呂志
 軸 閉店と聞けば殺到する予約 青砥たかこ
席題 「いそがしい」高点句より
 7点 忙しい人ほど速く来る返事 芦田敬子
  霊柩車より忙しそうな救急車 芦田敬子
 6点 今日もまた忙しくなる良い天気 水谷ちか子
  大臣が無能で秘書が忙しい 𠮷崎柳歩
  5点 ゼレンスキーほど忙しくない岸田さん 𠮷崎柳歩
  忙しいので三十分にする昼寝 橋倉久美子
誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『苦労』応募114句
  16点  苦労したことは言わない苦労人 𠮷崎柳歩
  12点   苦労など知らぬ二世がする政治 戴 けいこ
      糸通す苦労をさせる針の穴 西山竹里
        包丁に苦労をさせる鏡餅 橋倉久美子
    9点  ほどほどの苦労が面白いパズル 西山竹里
    8点  買ってまでしなくてもよい苦労 兼平 栄        
   気苦労がいる町内の纏め役 西川幸子