目次05年4月号
巻頭言 「切手アート」
すずか路
・小休止
・川柳つれづれ
・人と句雨の日のベンチ」
・例会
・例会風景
・没句転生
・アラレの小部屋
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・インターネット句会
・ポストイン
・お便り拝受・あしあと
・大会案内など
・編集後記
 

 


たかこ 
久美子・柳歩整理
文彦・恵美子
芦田敬子
たかこ

たかこ
柳歩
久美子
木村行吉さん 
柳歩









 
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巻頭言

「切手でアート」

   消印済みの切手と遊ぶようになって約一年。なぜこんなことをやるようになったか、思い出してみる。発端はやはり断捨離の真似事だろうと思う。
  いろんなところに書いているので食傷気味かもわからないけど、子どもの頃から「手紙魔」だった私は、文通相手を自分で募り、中学の頃からせっせせっせと手紙を書いた。当然返事が来る。それらを捨てる
に忍びなく、嫁入り道具の嵩増しよろしく持ってきた。
 我が家は無駄に押し入れが多くて、しまっておく場所には困らなかった。が、溜ってゆく封書類が膨れ上がり、そこへ、川柳関係の投句などの封筒もどんどん増えてきた。

  一作年十二月、一念発起して古い手紙から「シュレッダー」にかけることにした。その時、気が付いてしまったのだ。当然のように切手が貼られていることに。古い切手は色褪せることなく、絵柄は新鮮ささえ感じられる。これを捨てるのは忍びない。まずは切手を切り抜く作業から始めた。そして中を読む。シュレッダーにか
ける。一年ごとに袋に入っていた封書の束は、寝る前の小一時間何日もかかった。まだ道半ばである。切り取った切手は、水に浸けて切手だけにする。これがまた時間がかかるが愛おしさが増してゆく。同じ色別
に透明の容器に詰めてゆくと切手が話しかけてくるようになった。

 「ねえ、私たちをどうするの?」
 古切手は「ユニセフ」に送れば募金になると聞いた。検索してみると一キロにつき五百円の寄付とか… 。料理用スケールの上に両手に乗りきらないほどの切手を載せて見た。約二百cだった。膨大な量を送っても五百円。なら有効活用をと思いついたのが、名画に貼り付けることだった。第一号は、フェルメール『真珠の耳飾り』。

 折しも、色紙展の開催時期と重なったので、句の周りに切手を貼り付けてみた。それが功をなしたか、ありがたいことに、送ってくださる方も増えて来た。
 そろそろ切手用の収納ケースを買った方がいいかなと思っているところである。                        

                                                            たかこ

 
すずか路より
巣立つ子へ以下同文でよろしいか 柴田比呂志
咲くことを信じて今日も種を蒔く 竹内そのみ
好奇心まだまだあると拭く眼鏡 小林祥司
野のスミレ思いのままの場所に咲く 田鎖市子
まだ生きていますと桜咲いている 眞島ともえ
野球ファン家事の手抜きが多くなる 加藤峰子
白地図のどこにも居ない敵味方 福村まこと
引越しの手伝い左遷には触れず 佐藤千四
口下手が絵文字スタンプすぐ返す ささきのりこ
三年の長さ重さが身に滲みる 瀬田明子
西行の歌にあやかり花の下 満月庵
風雪に耐え抜く能登の鬼瓦 寺井一也
名曲が力を貸しているドラマ 西山竹里
冬は冬春には春に合うお酒 澁谷さくら
タラバガニよりもタオルの詰め合わせ 玉木りょうこ
演奏中断黙祷をする震災日 磯浜基十
ここが変だよ日本人と言うしゃもじ 神野優子
言い訳をつけて値上げの目白押し 坂 茜雲
コツコツと夢に向かって登る坂 大川里子
黙食で法事淋しさ増すばかり 岩谷佳菜子
重いので五キロずつしか買わぬ米 西垣こゆき
さみしくてひとりつまらぬ詩を書いて 坂倉広美
靴下ろすリアル句会に大会に 竹島 晃
大汗で収録冷や汗で視聴 橋倉久美子
分別をいまだに迷うゴミがある 北田のりこ
ペッパーミル私も出して観る野球 中川知子
老いるほどにおしゃれ心を忘れない 河合恵美子
目も鼻も反応が良い花粉症 落合文彦
一斉に花壇で春が歌いだす 竹尾佳代子
気休めの育毛剤を手離せぬ 毎熊伊佐男
外れくじ引いた気分の花粉症 戴 けいこ
眠ってるときは消えてる悩み事 河内秀斗
定まらぬ視線の先に幼い日 村井一朗
院内は恥ずかしくない杖歩行 西岡ゆかり
縁側の陽射しとっくに春の色 山口龍一
逢える日が来ると信じて生きている 奥田悦生
カード払いは出来ぬいつもの美容院 鈴木裕子
孫の手が夫の手より役に立つ 草山節子
鈴鹿山脈遠く眺めて目を癒す 加藤吉一
アルマーニ買えるへそくり持っている 芦田敬子
通知表反抗期とは書いてない 圦山 繁
私よりラブラブ ポチと我が夫 小川はつこ
物価高妻のボヤキが止まらない 瓜生晴男
カート押す背を確かめるウインドウ 西川幸子
野球野球で家族まとまる七日間 水谷ちか子
空地には歯科と施設がすぐに建つ 小出順子
咲いた桜が散った話で行く四月 藤村洋子
ゼレンスキーにおそらく通じないしゃもじ 吉崎柳歩
大会が近づくサクラ散り急ぐ 青砥たかこ
 

整理・柳歩

3月25日(土)例会より  出席者15名欠席投句 27名計42名より
宿題「 甘い」 橋倉久美子 選
  マネキンも甘い物には気をつける 小出順子
  綿菓子の加減が難しい甘さ 西山竹里
  止 読経には似合いませんよ甘い声 圦山 繁
 軸 甘くない方が効く気がする薬 橋倉久美子
宿題「 駅 」(共選) 小川はつこ 選
  地下鉄の駅に必要ない駅舎 橋倉久美子
  始発駅出たばかりですランドセル 小出順子
 止 駅まではしゃべり続ける母だった 福村まこと
 軸 自分探しの終着駅がまだ来ない 小川はつこ
宿題「 駅 」(共選) 毎熊伊佐男 選
  駅員が減ってカメラが増えた駅 瀬田明子
  あの頃は駅から五分今は倍 加藤峰子
 止 堂堂と駅で見送りできぬ仲 玉木りょうこ
 軸 踏みつぶされぬよう核を持っている 河内秀斗
宿題「自由吟」 𠮷崎柳歩 選
  ドングリが競い合ってる大相撲 圦山 繁
  お隣とトラブルは無い一軒家 寺井一也
 止 額縁をはみ出すことはできない絵 西山竹里
 軸 ミサイルの欠片で埋まる日本海 𠮷崎柳歩
席題 「集う」高点句より
 6点 電線に集うカラスもミーティング 岩谷佳菜子
  一部屋に集い節約する電気 中川知子
  久し振りに集うとみんな老けている 𠮷崎柳歩
  集うたび姿欠けてくクラス会 竹島 晃
  5点 野球小僧が集う豪華なスタジアム 中川知子
  国会に集う手作りプラカード 芦田敬子
  居酒屋の愚痴も集ったカウンター 小川はつこ
誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『外す・外れる』応募116句
  13点  外れないように作ってある手錠 西山竹里
  12点   軌道から外れることはない地球 戴 けいこ
      外すのにちょっと勇気が要るマスク 澁谷さくら
  11点     選曲にロシア民謡外される 磯浜基十
      顔洗う時は外しているメガネ 圦山 繁
  10点  しがらみを外せば楽に生きられる 圦山 繁
    9点  クレームは付かない御神籤の外れ 𠮷崎柳歩        
   弁当のレギュラー外せない卵 西岡ゆかり